話題の展覧会：とことん魅せます！富士美の写真コレクション

東京富士美術館は世界的に評価の高い約2万点の写真コレクションを所有し、写真の美術館としてもよく知られている。

この度、そのコレクションの中から選りすぐりの作品を展示し、写真の黎明期から現代に続く写真史の系譜を紹介している。写真は現在までに200年に及ぶ歴史があるが、この展覧会では先人たちの一枚の写真に込めた思いと魅力をダイレクトに感じることができる。

この展覧会では写真技術の先駆者の一人で、カロタイプと呼ばれる初期の写真を発明したと言われるウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットの作品も展示されている。作品保護のために極めて慎重に短時間のみの鑑賞となるが、写真の黎明期を知る上では極めて貴重だ。

また、歴史的にも重みのある作品も多い。特に印象的なのは1945年9月から10月頃に、原爆の被害を記録するため、アメリカ海兵隊ジョー・オダネルが撮影した《焼き場に立つ少年》ではないか。あまりにも有名な写真でが、間近にみることで平和への思いが改めて心にわいてくる。人々に真実を伝えることもまた写真が持っているミッションではないか。

是非ともこの夏に見ていただきたい優れた展覧会だ。

開催期間

２０２３年７月１６日 （日）　～　８月２７日 （日）
休館日：月曜日　※７月１７日（月・祝）は開館、７月１８日（火）は休館
開館時間：10:00～17:00（16:30受付終了）
会場：東京富士美術館：本館・企画展示室１～４、新館・常設展示室６～８
アクセス：JR八王子駅 北口よりバス
創価大正門東京富士美術館行きもしくは創価大学循環「創価大正門東京富士美術館」で下車
主催：東京富士美術館
後援：八王子市、八王子市教育委員会
入場料金：大人1,000（800）円、大高生600（500）円、中小生300（200）円、未就学児無料

※新館常設展示室もご覧になれます
※土曜日は中小生無料
※（　）内は各種割引料金［20名以上の団体・65歳以上の方・当館公式LINE登録者ほか］
※障がい児者、付添者1名は通常料金の半額［証明書をご提示下さい］