500年と50年、ふたつの記念の年を祝ってスウェーデン大使館 ナショナルデー
今年はスウェーデンにとって大変大切な年になる。今を遡ること500年前、1523年6月6日にはグスタフ1世(グスタフ・ヴァーサ公)が国王に選出された。スウェーデンはグスタフ・ヴァーサ公の時代にその後何世紀にもわたって発展する強力な中央統治の基礎を築いた。また、現国王カール16世グスタフ陛下は今年、即位50周年を迎えられた。
この記念すべき年に、北欧への思いと実績を持つ、演出家の小栗了氏の全面的なご協力の下、スウェーデンと日本、両国の過去から現在、未来へと続く展示を大使館内部で開催した。
展示にはスウェーデンの歴史、発明などの他、木々の緑が豊なスウェーデンを想像させるウォールアートもある。そこにペールエリック・ヘーグベリ駐日スウェーデン大使は英語で「Japan/Sweden in to the future」とメッセージを書いた。続いて小栗氏は「同じことを日本語で」と言い、「スウェーデンと日本の未来へ!」と書いた。
小栗了氏が手掛けたオーロラショーもスウェーデン大使館内部のアルフレッド・ノーベルホールで公開された。日本ではオーロラは北欧の冬の風物詩というイメージがあるが、本国でも美しいオーロラを見られる機会は少なく、人々はオーロラに畏敬の念さえ抱いているという。
続いてヘーグベリ大使の案内により、スウェーデン大使公邸内を見学することができた。広々としたリビング、王室来日時の晩餐会を再現したテーブルウェアなど、北欧の美しい生活を垣間見ることができた。ヘーグベリ大使はこの大使公邸で、一年間に13件以上のおもてなしの機会を設けるという。
現在のスウェーデン大使館はスウェーデン人建築家と日本人建築家の二人によってデザインされ、1991年に開館した。スウェーデンと日本のデザインを融合したデザインで、日本の太陽が建物の形を象り、スウェーデンの御影石が日本の木材と組み合わされている。この建物が持つ様々な緑色の銅板の屋根は日本のデザインに似ていると言われている。
閉館から30年以上を経て、この夏から大使館はしばしアークヒルズに移転し、この建物はリニューアル工事に入る。また新たなスウェーデンと日本の出会いの場になることを願いたい。
詳細は以下HPをご覧ください:
https://www.swedenabroad.se/en/embassies/japan-tokyo/