アンゴラ大使館 〜白田道成と素敵な仲間たち〜 チャリティーコンサート開催

アンゴラの子どもたちと聖フランシスコ子供寮に寄附を贈呈

この度、駐日アンゴラ共和国特命全権大使ルイ·オランド·シャビエル閣下とファティマ夫人のご理解と大変なご尽力により、チャリティーコンサートとランチが開催された。

シャビエル大使とファティマ夫人は、日本に着任以来、慈善事業に非常に熱心に取り組んでいる。特に欧米の一流企業でマーケティングのトップを務めたキャリアを持つファティマ夫人は、各国大使夫人らで構成する各団体にあってもその活動は際立っている。

このチャリティーでは、埼玉県在住の医師、小林洋一(医療法人地の塩会 とだ小林医院 院長)、中島昌人(医療法人財団 啓明会 中島病院 院長)らが中心となって医師会、医学部、大学病院関係者に呼びかけ、それによって多くの医師、医療関係者がその意向に賛同し参加した。また、株式会社セレモニー(代表取締役社長 志賀司、取締役 木村亮)が特別協賛し、多くの企業、ホテル、個人らがスポンサー、グッズスポンサーとなった。各国大使館からも大使、大使夫妻が参加し、それぞれに各国の名産を寄付した。それによってラッフルが行われ、この試みからも多くの寄附が集まった。

このチャリティーは二つの目的を持っていた。一つは日本の養護施設を卒業した学生への学費の支援だ。養護施設にいる子どもたちは18歳までは手厚い保護を受けられるが、それ以降は公的な支援がなくなるかもしくは得ることが難しくなる。そのため、金銭的な事情により上の学校に進学することを諦める学生もいる。そうした現状に直面している学生の為に、一か月3万円の学費を返済不要の奨学金として支援する試みだ。この活動は前駐日イタリア大使夫人のマテルダ·ベネディッティ·スタラーチェが非常に熱心に取り組んでいた。2019年9月、マテルダ夫人が夫のジョルジョ·スタラーチェ大使の駐ロシアイタリア大使への就任に伴い、モスクワに移動したため、同様の支援を10年以上にわたって行っている千代田キワニスクラブがその意向を引き継いだ。

もう一つの目的は、アフリカの医療を支える活動だ。アンゴラから医師を日本に招聘し、慈恵医大、東京医大など、国際交流を目的とした活動をしている医大での研修する機会を設け、その生活費の支援を志したが、コロナ禍にあるため、各大学はそうした交流プログラムをしばらく中止している。そのため、今回は医師の招聘は不可能となったが、大使夫妻の強い希望により、代わりにアンゴラのノッサ セニョーラ ダ コンセイソン教区というカトリックの教区を支援することとなった。この教区には約 450 人にのぼる困難を伴う子供たちが暮らしている。この教区の支援については、12月にアンゴラに帰国予定の大使夫妻が募金を届けることになった。

演奏は日本のボサノバ界で第一人者である臼田道成がヴォーカル、ギターを演奏し、数々の有名ミュージシャンとのセッションを重ねているトロンボーンの池田雅明、ベースの新岡誠が脇を固めた。プログラムはボサノバの名曲を中心としたが、アンゴラの名曲も演奏された。アンコールではオペラ「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」、ドメニコ・モドゥーニョにより有名になった「ボラーレ」などを歌い、会場を多いに盛り上げた。

このチャリティーコンサートは、ファティマ夫人らの細やかな心使いにより、最初からとても心温まる雰囲気に包まれていた。会場のしつらえは、日本の帯を各テーブルに配し、テーブルナプキンはアンゴラ風と、日本とアンゴラが上手に組み合わされており、参加者の目を楽しませた。料理はアンゴラ大使付のシェフが腕を振るったアンゴラ料理で、どれも日本人の口にあい、誰もが料理も楽しんだ。

大使夫妻の心温まるもてなしに誰もが感謝し、支援という目的を達成できたこと、また、なにより楽しい時間を過ごせたチャリティーコンサートであった。また来年、こうした機会を持ちましょうと、参加者同士が約束し合って、このチャリティーは大成功の裡に終了した。

なお、12月4日に寄附の贈呈式がアンゴラ大使公邸で行われた。チャリティーコンサート委員会の小林洋一委員長、中島昌人副委員長らが訪れから、ファティマ夫人と澤井敏子千代田キワニスクラブ前会長に各40万円(合計80万円)の寄附を贈った。この寄附は、ファティマ夫人が1月の帰国の際に大統領夫人に届け、ノッサ セニョーラ ダ コンセイソン教区の子供達の為に使われる。また、千代田キワニスクラブからは、大田区にある聖フランシスコ子供寮の学生のための、来年の学費として使われる。

チャリティーコンサートの詳細は以下の通り。

(敬称略)

特別協賛:株式会社セレモニー

協賛:集中出版株式会社、大久保琢史(英国商業会議所理事)

グッズご寄附:アートビオトープ那須、アンベジ、SDGs・プロミス・ジャパン (SPJ)、旭酒造、株式会社クレイツ、スモプロ、永井明(大相撲の発展を求める議員連盟アドバイザー)、SAKE OF PEACE、日本玩具文化財団、WACCA IKEBUKURO、アンゴラ大使館、インドネシア大使館、オランダ大使館、ジャマイカ大使館、スウェーデン大使館、チュニジア大使館、ペルー大使館、ハイチ大使館

ご寄附:

荻原幸彦様、早船正彦様、山岡昌彦様、薄井紀子様、白石伸明様、石垣正美様、麻生泰様、松葉香子様、杉浦弘和様、植松幹雄様、植田純子様、阿部久美子様

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