インドネシア大使館 バリ政府公認 バリ島の魅力を紹介、体験型観光をより楽しむために

日本人にとって人気の高い海外リゾートの一つは、バリ島であることは間違いない。ガルーダ・インドネシア航空は週に5便は定期就航しており、それだけ多くの日本人がバリ島を訪れている。新型コロナウィルス感染拡大が落ち着いた今年、更に多くの日本人がバリ島を訪れることが予想される。

ヘリ・アフマディ駐日インドネシア大使は、例年は同じ時期に桜が満開となる時期には、外交団のみならず、近隣の人々も招いて毎年お花見を楽しむが、今年はコロナ禍があけたこともあり、バリ島の文化を紹介することとなった。それには、今年はインドネシアと日本国交樹立65周年という記念すべき年に当たることも影響している。この記念すべき年に、両国では「One heart(心ひとつに)」をテーマとして多くのイベントが開催されている。4月3日には駐日インドネシア大使夫妻の全面的な協力により、「ワストラの物語」と題した大掛かりなイベントをインドネシア大使公邸で開催した。

バリ州政府からはこの日のためにワヤン・コスター知事とバリ・デクラナスダの会長を務めるプトゥリ・スアスティニ・コスター夫人が来日した。その他にも、産業貿易局長、地域国家手工芸品評議会 (Dekranasda)、バリ州ヌグロホ銀行インドネシア駐在員事務所長、ファッション·デザイナー、ファッションモデル、バリ出身のアーティスト等も来日した。また、バリに拠点を持つインドネシア銀行、バリ地方開発銀行、Perumudaなどの多くの企業、省庁等がスポンサーとなった。

「ワストラの物語」と題されたイベントでは、バリの工芸品の数々も披露され、バリ島の各地の結婚衣装のファッション・ショー及び、現代デザイナーによるファッション・ショーが開催された。この「ワストラの物語」は、以前フランスでも開催されたことがあり、その優雅で豪華な演出とバリ文化は深い感動をもってフランス人にも受け入れられた。また、フランスを代表するクチュールメゾンでもあるクリスチャン・ディオールは、ENDEKというバリ島の織物に感銘を受け、2021年のコレクションで使用している。

4月3日のイベントには外交団、メディア、旅行関係者などの多くが集まった。豪華な結婚衣装をまとったモデルたちの優雅な動きは大変印象的であった。また、続く現代のデザイナーによるファッションショーは、バリ島の吟遊詩人とも言うべきアーティストが演奏するリコーダーの音楽にのってモデルたちが多くの作品を紹介した。どの作品も個性豊かであり、ある作品はバリの伝統衣装を彷彿とさせ、ある作品はバリ島の新しい時代を象徴するようでもあった。

インドネシア大使夫妻は大使公邸を使ってたびたびこうした文化を体験するイベントを開催している。ここで改めて感じたことは、今、観光は大きく変化していることではないか。新型コロナウィルス感染拡大前のバリ島観光は、観光とショッピングなどがメインだった。しかし、今はバリ島を体験するという新しい時代が来ている。バリ島には豊な自然があり、食もおいしい。しかし、それ以上にバリの文化、歴史を事前に学び、よりバリを体験できる楽しみ方がこれからの観光ではないだろうか。

少し長めに滞在し、体験する。そんなバリ旅行をしてみたくなった。

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