グンジャン・ヴァルマ&長浜浩子 合同展覧会『合流』
2022年3月8日~15日の間、インドのアーティスト、グンジャン·ヴァルマと日本の書家、長浜浩子の合同展覧会が駐日インド大使館VCCギャラリーで開催された。二人のアーティストは日本で出会い、互いに触発し合いながら、4年近く、共に作品作りを進めている。 グンジャン·ヴァルマは駐日インド大使サンジェイ·ヴァルマの夫人でもある。外交官の夫と結婚後に世界各地に駐在し、その国々の文化に影響を受けながら、絵筆をとり続けている。今から10年以上前、イタリア、アフリカに駐在中に描かれた油絵の作品は、みずみずしい雰囲気に満ちている。しかしベトナム駐在中から描く始めた漆絵は、ベトナムの伝統的な絵画を「ミックスドメディア」として捉え、彼女の深い芸術性が花開いたといっても過言ではない。日本では、長浜浩子と出会い、グンジャン·ヴァルマは新たな墨という深い世界に入っていった。その作品はインドという文化を背景として、独得の柔軟な世界を醸し出していた。 長浜浩子は以前からインド文化に興味を持ち、かなり深くその世界観を学んでいる。中高一貫校の書道教師をしながら、主にインドにおいて書道デモ&ワークショップでの国際交流活動を続けるとともに、ネパールの仏画Poubhaに惹かれ訪ネを繰り返し、書道と仏画による新たな作品制作を試みている。ヨーガの指導者の一人でもある長浜浩子がもつ「インドの世界感」がグンジャン·ヴァルマと出会ったことにより、花開いたことがこの展覧会から伝わってくる。 お互いを触発しながら、芸術作品の作成に邁進した、地味ながらもとても瑞々しい作家による展覧会であった。 関連記事: 『画家として「私の作品作り」インド大使夫人 グンジャン·ヴァルマ』 『日印文化パフォーマンスの一日開催』 関連リンク: 駐日インド大使館HP 公益財団法人 日印協会HP