トリケラトプスに会いにあつぎ郷土博物館へ行ってきた!

あつぎ郷土博物館は、厚木市民および県外からの訪問者に「あつぎ」の歴史や文化、自然を深く知り、より深くこの土地を知ってもらうというポリシーの下、開館されたまだ新しい博物館だ。

しかし、所有している作品にはとても貴重かつ興味深いものが多く含まれる。まず、とても驚くのは、白亜紀後期に生息していたトリケラトプスの化石だ。ここには、大きなトリケラトプスが、その吐息が聞こえそうなぐらいの近距離に展示してある。それも、その頭部はほぼ完ぺきな状態で残されている。

今、恐竜はブームになっているが、関東の一部にこのようなとても貴重な資料が展示されていることは意外に知られていない。常設で展示されているので、誰もが、いつでも見られ、白亜紀に戻れるような体験ができる。

また、あつぎ郷土博物館には、「林王子遺跡出土有孔鰐付土器」や「恩名沖原遺跡出土浅鉢」をはじめとした銘品もいくつか所蔵されている。「林王子遺跡出土有孔鰐付土器」には人の顔が作り込まれている。こうした土器装飾には時として人体表現がなされるが、この土器ほどチャーミングな作品はなかなか見ることはできない。

こうした土器装飾は蛙を表現しているとも受け取られるが、この土器に付けられた装飾は、かわいい人の顔にも見える。その顔は穏やかで笑みを浮かべ、両手を挙げて、我々を歓迎しているようだ。

こうした貴重な出土品に加え、あつぎ郷土博物館にはフェリーチェ·ベアトが撮影した幕末から明治初期の様子を捉えた貴重な写真も所蔵されている。特に見るべき一枚は、その当時、すでに厚木にあった浄水路と人々の姿ではないか。当時の清潔な暮らしぶりが分かる。また、博物館ではその浄水路の一部を再現して展示してある。

わが町を知ることもまた素晴らしく、また、初めて訪れた町を深く知ることも素晴らしい!ぜひ一度行っていただきたい博物館だった。

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