はじめまして。 アルジェリアと日本ー60年の友好を祝って

algerian Ambassador

この度、着任したラルビ・カティ大使はベテランの外交官であり、駐日大使に就任する前のミッションでは、5年以上に亘ってガーナ駐在大使を務めていました。1987年に外務省(MOFA)に入省して以来、アルジェリア代表としてニューヨークの国連に9年間駐在した経験も有しています。 こうした長期に亘る国連での勤務から、世界が直面している世界的かつ重大な課題に取り組む上で、いかに多国間外交が重要であるかを学んだと語っています。 日本での駐在はまだ始まったばかりであり、最近、新駐日アルジェリア大使として信任状を天皇陛下に捧呈いたしました。

日本への駐在にはファヒマ夫人を伴っており、大使と夫人は、有名な料理、伝統芸術、展示会から日本中を訪れるなどを含め、日本において体験できる多くのことを考え、計画しています。

駐日新大使としての使命について教えてください                       

アルジェリアと日本は、優れた歴史的関係によって結ばれています。 実際、その関係は、1962年にアルジェリアが独立する前から始まっておりました。1958年に国家解放戦線がここ東京に支局を開設し、日本政府と日本の人々の独立闘争への支持を集めました 。 今年、両国は外交関係樹立60周年(7月5日)を迎えます。 この大変重要であり、また象徴的な記念すべき日には、二国間協力の高い成果を祝い、その関係をより活性化するためには何をすべきかを振り返る時だと思っています。両国政府は、二国間交流の促進と多様化の必要性に関し、同じ緊急性を共有しています。この目標を達成するために、両国は必要とさせる全てを行っていこうと約束していることを嬉しく思っています。

アルジェリアと日本の関係を強化するために、どの分野に焦点を当て、強化を図ろうとしていらっしゃいますか。

まず、3つの主要分野における二国間協力の強化に時間と労力を費やすことを考えています。1つ目は、両国が意見を交換し、共通の関心である地域的および国際的な問題について、収束的な立場をとることをできる限り可能にすることです。また定期的に二国間関係を見直し、適切な決定を下すのに役立つと確信を得ている政治対話を深めることも大切です。

2つ目は、アルジェリアの経済協力の向上です。 2020年の貿易額は約7億米ドルであり、これはアルジェリアと日本の経済的な潜在力をはるかに下回っています。経済交流のレベルを2倍、さらには3倍にするために、アルジェリア側はより努力が必要です。この目標を達成するための最良の方法は、投資の増加とその多様化です。

3つめは、文化的および科学的協力の強化です。日本のアルジェリア人学生の数は依然として非常に少なく、アルジェリア人と日本の大学間の科学的相互作用についても同じことが言えます。教育協力を大幅に増やすためのアイデアを考え出し、その方法を模索する必要があります。

H.E. Mr. Larbi Katti and spouse Fahima

夫人を伴っての駐在ですが、ご一緒にどのような文化活動や旅行を計画していますか?

すでに妻と私は、日本に到着してからの2か月間、公邸付近の道、近隣とよく整備された東京の公園などを自転車で巡っています。これからは、素晴らしく、豊かな、日本の各地にある千年の歴史、自然と地理の多様性と、さらに重要なこととしてはそこに暮らす人々の優しさを知る「旅」をしていくことでしょう。遠くからこの地に赴任してきた外交官にとって、こうした体験はそのキャリアの中でたった一度だけのチャンスです。 この好機をのがさないようにと思っています。

アルジェリアについて

アフリカ大陸最大規模の国家アルジェリアは、北アフリカのマグレブ地域に位置し、世界第16番位の石油埋蔵量を所有している北アフリカの地域大国です。アルジェリアにはさまざまな歴史的、文化的モニュメントや工芸品があり、温かく礼儀正しい地元の人々が出迎える観光名所としても人気があります。また、アルジェリア人のサッカーへの情熱と愛情も忘れてはいけません。それを一番よく証明しているのは、新駐日アルジェリア大使、ラルビ・カティ閣下の存在です。大使もまた、確実にサッカーファンと呼ばれるにふさわしい存在であり、アルジェリア人です!

For more information visit the Algerian Embassy in Japan

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