日印文化パフォーマンスの一日開催

日印文化パフォーマンスの一日開催

この度、インド大使館において、インドと日本の文化を紹介するイベントが開催された。インドはとても深い文化を持つ国として世界中に知られているが、実際の文化に触れたことのある日本人は少ない。 そのため、芸術·文化に大変造詣の深いグンジャンン·ヴァルマ夫人(サンジャイ・クマール・ヴァルマ駐日インド大使夫人)が中心となり、インドの結婚式、民族舞踊などが紹介された。その中でも、インド北部ラジャスタン州の舞踊「カルベリア」は蛇の動きを模した踊りとして知られる。初めて見る日本人も多く、貴重なインド文化体験の機会となった。 また、日本側のパフォーマンスは共に元日本大使夫人の北爪裕子さんと須永紫さんの尽力があり、盆踊り、阿波踊りなどが披露された。ここでは、インド、日本の人々が一つになって踊り、大変楽しい時間を過ごした。文化交流を言う分野をこえて、インドと日本が一つになり、心から楽しんだイベント出会った。 For more information visit: Embassy of India

マイ・イマジネーション ― 創造性は無限だ!

マイ・イマジネーション ― 創造性は無限だ!

コロナ禍で休館していたカナダ大使館高円宮記念ギャラリーで、カナダの5人のアーティストによる展覧会が開催されている。この展覧会を企画した芸術団体「ナショナル·アーツ·センター(NaaAC)」はカナダで障がい者に芸術的な訓練を行い、展示の機会を提供している。 現在、NaACには毎週300名以上の障がい者アーティストが集まり、創作活動を行っている。その作品は2018年から海外でも展示され、すでにドバイ、香港、ソウル、NYでも展覧会を開催した。イアン·マッケイ駐日カナダ大使は「カナダで最も長い歴史を持ち、かつ、最大規模の芸術団体」とコメントしている。 今回の展示には、カナダの障がい者アートの先駆者でもある故ジェーン·キャメロン(1949―2000)が制作した色鮮やかなタペストリーが展示されている。カナダ、アルバータ州で生まれたキャメロンは、生後4か月でダウン症と診断された。しかし、両親は質の高い教育を受けさせ、彼女の才能を開花させた。 この度の展示では、先駆者であるジェーン・キャメロンと共に、そのあとを継ぐ発達障害を持つカナダ人アーティストたち、デビッド・A・オッポン、アディール・サディク、レイ・ワン、ドナルド・グリーノウのテキスタイルなどの様々なアートフォームの作品約20点が一堂に展示されている。 この展覧会は、障害者の作品に対する一般の見方に影響を与え続けているアートの作品を鑑賞することであり、私たちの身の回りの世界への考察を通じて、無限の創造性を迎え入れることがどれほど大きな力になるかを探るものでもある。 この展覧会は、障害を持つ芸術家が、より豊かな社会的構造を持った、活気に満ちた文化的コミュニティの構築に貢献できることを強調している。 Official press release: Canadian Embassy

ショーナ-ケイ・M・リチャーズ駐日ジャマイカ大使インタビュー

ショーナ-ケイ・M・リチャーズ駐日ジャマイカ大使インタビュー

この度、駐日ジャマイカ大使ショ-ナ-ケイ・M・リチャーズ閣下にお目にかかり、お話しを伺う機会を得た。リチャーズ大使の考える日本でのミッション、日本との関わり、駐日大使に至るまでの外交官としてのキャリアを中心に幅広く語って頂いた。このインタビューは、リチャーズ大使自身のキャリアを振り返るだけでなく、女性外交官、日本の女性への貴重なアドバイスともなる。 リチャーズ大使のエネルギー、親しみやすさ、自らを取り巻く文化への誇り、そして日本への深い敬意と称賛は、ジャマイカ駐日大使に任命されたことへの感謝と両国間の生涯にわたる友情により、より深いものとなったことが伝わってくるインタビューとなった。 パートI:ラテンアメリカ婦人会バザーに参加して 駐日メキシコ大使館で開催されたカリブ諸国・ラテンアメリカ婦人会バザーにご参加なさいましたが、どのような印象を持たれましたか。 まずは初めて参加できたことが、とても嬉しかったです。 このバザーには、各国の福祉団体への資金を調達するという目的があり、その意向に深く賛同しています。長年に亘り、このバザーを通じてジャマイカの「子供たちの家」を支援する資金を調達してきました。ですが、昨年は新型コロナウィルスのパンデミックのために開催ができませんでした。今年はこのチャリティーイベントをなんとか開催できましたし、また、私たちが集めた資金によって貢献できることを嬉しく思います。今年の経験を活かして、来年のバザーの開催も楽しみにしています。 バザーへの参加者に、ジャマイカのブースは大人気でした。また、その時は民族衣装をお召しでしたね。 準備期間が短かったので、大使館では数週間でプランをまとめました。当日の飾りつけ、ブース設置は大変でした。ですが、(このイベントの)アイデアも、バザーへの参加もとても楽しみにしておりました。 皆様にお伝えしたかったのは、ジャマイカが持つ活気です。ジャマイカの国旗をご存知ですね。ジャマイカ国旗の色はそれぞれに意味があります。ゴールドは太陽の光と活気を表し、グリーンは天然資源に恵まれたジャマイカの土地を表しています。また、黒は力強く、創造的な人々を表しています。ジャマイカの人々は奴隷制度、困難、逆境に直面してきました。そして常に問題を克服し、前向きに進んでまいりました。ですから、ジャマイカを代表するときはいつでも、この国旗の持つ意味、つまり、活気とジャマイカ人の精神を体現することを心がけています。 私たちジャマイカ人の精神性を考える時、ボブ・マーリーとウェイラーズの有名な曲「ワン・ラヴ」を忘れてはいけないと思います。この曲は英国放送協会(BBC)によって千年の歌に選ばれています。 ワン·ラブとは、連帯、一体感、団結です。 ですから、私たちのブースでは、人々が集まってリラックスし、快適に過ごせることを目指しました。 「Everything is going to be alright  全てうまくいく。」ということです。ジャマイカブースが、そのエネルギー、色、生命を持っていたことを願っています。 ジャマイカのブースには、今年のオリンピックを祝うスポーツセクションもありましたね。 そうですね。東京オリンピック2020を祝うセクションが持てたことはとても嬉しかったです。東京オリンピック2020では、大活躍したジャマイカ人選手を称賛してくれた日本の皆さんに、改めて感謝の気持ちを伝えることができました。特に、2020年のオリンピックは、女性選手が大きな活躍をしたオリンピックでもあったと思います。 昨年2月、ジャマイカの首都、キングストンの日本大使館が主催した天皇誕生日のレセプションで、外務大臣を務めるカミーナ・ジョンソン・スミス上院議員は、「日本は安全、安心で楽しいオリンピック開催するでしょう」と述べています。…

ギリシャ刺繍展

ギリシャ刺繍展

ギリシャ刺繍展(駐日ギリシャ大使館主催)が、美術館、ギャラリーが立ち並ぶ芸術地区で開催された。 この展覧会の企画は、ギリシャに縁の深い二人の女性の出会いから始まった。ギリシャ大使夫人のヨアナ·ハリクリア·ヤナカルとギリシャに留学の経験がある共立女子大学名誉教授の木戸雅子は、お互いのコレクションの中にまったく同じ図柄の刺繍作品を見つける。それは全く作者も違い、作られた年代にも20年以上の隔たりがあった。二人はこの偶然から、ギリシャ刺繍の美しさ、地域によって違う伝統の図柄、母から子どもたちに受け継がれてきた伝統を日本に紹介しようと努力を重ね、この度の展覧会に至ったという。 展示された刺繍作品は全て二人の個人蔵による。イオアナのコレクションの多くは、その母から受け継いだ作品であり、木戸雅子は留学時代から長期に亘ってギリシャ各地を歩いて収集したものであった。 作品は殆どが目の詰まった麻か綿の素材が使われ、その地となる布がまったくみえないほどにクロスステッチで刺していく。一ミリの隙間もないほどに一針一針が密集している。出来上がった作品は、日本の掛軸のような美しい表装が施され、テーブルセンターなどに仕立てられていく。また、ギリシャの北部では、唯一絹が生産される地域があり、その地方では透けるような絹地に絹の糸で、フリーステッチで刺していく作品が作られていく。時代を経た今も、そうした作品は変わらぬ美しさを保ち、力強ささえも感じる程だ。 イオアナ夫人は、「ギリシャでは、母が作った刺繍作品は男女を問わず、子供達に引き継がれていきます。私が子供のころまでは、嫁入り前の娘はそのコレクションを決まって木曜日に周囲の人に見せたものでした。結婚式は殆どが週末に行われるので、その前に母から引き継がれる刺繍を施したテーブルクロス、クッション、枕カバー、シーツなどを見せていたのでしょう。今は、時代が変わり、ギリシャも働く女性が多くなり、こうした刺繍の伝統は少しずつ衰退しています」と語る。 ギリシャを含むバルカン半島にはこうした刺繍文化が栄え、女性たちの手によって、ビザンチン、キリムなどの模様が多く刺され、家を美しく飾り、家族の暮らしに歴史と伝統、温かみと癒しをもたらしてきた。 二人の女性の偶然がもたらしたこの展覧会は、ギリシャの祖母から母へそして娘へと受け継がれた刺繍手芸作品の美しさ、緻密な手仕事の粋を、日本にいながらにして間近で見られる最高の機会であった。こうした美しい伝統が引き継がれ、より発展していくことを願って、この展覧会を後にした。 For more information visit: Greek Embassy

 Daisetsu Suzuki and Kitaro Nishida 2022 World Premiere Opera "Zen" by Hersey Shiga

鈴木大拙・西田幾多郎生誕150周年記念

日本が世界に誇る「禅」 その思想を「ZEN」として世界に伝えた鈴木大拙 戦前戦後の激動の時代を駆け抜けた鈴木大拙がつたえたかったものとは? 先の見通せない子の時代にこそ、日本の「禅の心」を取り上げ、この舞台を通じて生き方を問い、見つめ、生きる光、希望を求めたい。 OPERA「ZEN」で、主人公の鈴木大拙の恋仲になる女性ベアトリスという大変重要な役をコロンえりかが演じる。 コロンえりかは、ベネズエラ出身のソプラノ。日本と英国で声楽を学び、美声と安定した歌唱力、可憐な舞台姿でオペラ、ソロコンサートと活躍の場を広めている。駐日ベネズエラ大使夫人としての活動も多く、チャリティーにも力を入れ、ホワイトハンドコーラスなども指導。名指揮者グスターボ·ドゥダメルを生み出した優れた音楽教育「エルシステマ」も日本に紹介し、その活動も支援している。 ≪金沢公演≫ 【日  付】2022年1月23日(日) 【会  場】金沢歌劇座【時  間】14:00開演(13:00開場)        ≪高崎公演≫ 【日 付】2022年2月6日(日) 【会 場】高崎芸術劇場【時 間】15:00開演(14:00開場) 【問合せ】(公財)高崎財団 027-321-7300 新作オペラ「禅」~ZEN~ PR動画はこちら↓から 作   曲  渡辺俊幸台   本  松田章一台本翻訳 家田淳指   揮  ヘンリク・シェーファー演   出    三浦安浩管…

Art Exhibition: Expression of Free Soul by Hersey Shiga

ラテンアメリカ・カリブ諸国×日本

“自由”を愛する国々6カ国の作家魂に響く日本人作家 101人 期間: 2021年 12 月 24 日(金)~27 日(月) 時間:12月24日 13:00 ~19:00、25日、26日 10:00 ~19:00 、27日 10:00 ~17:00 会場: リードシー代官山 1F(東京都渋谷区代官山町 20-5) GRULAC諸国および日本のアール・ブリュット作家の絵画展がGRULAC(中南米・カリブ海)諸国各国大使館(ベネズエラ・ハイチ・キューバ・エクアドル・メキシコ・ジャマイカ…

白銀のスイスからメリークリスマス!

白銀のスイスからメリークリスマス!

歴史ある旧市街で、ロマンティックなイルミネーションがきらめきヒュッテ(小屋)やテントショップでプレゼントを買う人々で賑わう「クリスマスマーケット」はスイスの冬の風物詩。 在日スイス大使館やスイスの企業・団体が協力のもと、12月5日、東京・渋谷で1日限りのスイス・クリスマスマーケットが開催された。 このスイス・クリスマスマーケットでは、本場のラクレットチーズやスイスワイン、ホットチョコレート、アルプスの花々のハーブティー、クリスマス限定パンなどのグルメや、デザインの国スイスのアートグッズなどを展示・販売するほか、クライミング体験やアルプホルンによるミニコンサート、来場者なら誰でも参加できて素敵なプレゼントが当たるデジタル抽選会などが行われた。日本にいながら、渋谷でスイス気分を体験できた一日だった。

Swiss Christmas Market in Shibuya by Hersey Shiga

永田哲也『呼吸する記憶』

コンスタンチン·カキュシス駐日ギリシャ大使とヨアナ夫人、ルイ・オルランド・シャビエル駐日アンゴラ大使とファティマ夫人が、ホテルオークラのMAYU galleryで開催中の永田哲也『呼吸する記憶』展を訪問。 “Wagashi” is a series of contemporary artwork by Tetsuya Nagata that uses traditional Japanese confectionery molds to mold 永田哲也『呼吸する記憶』展日本の伝統的な和菓子の木型を和紙で型取り、現代アートとして生まれ変わった和菓紙。 そこには時代(時)の記憶と場所(空間)の記憶。そして、我々日本人の祝い(心)の記憶が写し出されている。作家は、それらを造形要素として連結させ、集積させ、新しい世界観へと構成。純白な和紙という素材によって生き生きと呼吸しながら作品へと昇華された姿は、白く無垢な輝きを放ちながら現実のものとして目の前に展開していく。…

Ikebana flower arrangement

いけばなインターナショナルフェア2021開催

いけばなインターナショナル東京支部主催するフェアが、12月14日(火)東京・水天宮のロイヤルパークホテルで開催される。このフェアでは、31流派の家元作品を展示、また42ケ国の大使館の工芸品や食品が展示販売される。 開催日程/2021年12月14日(火)開催会場/ロイヤルパークホテル(東京都中央区日本橋蛎殻町2-1-1)開催時間/11:30〜15:30※一般客は、13時30分から15時までの受付。 コロナ感染拡大防止策のため入場制限あり。入場料/3000円(抽選券付き・当日券あり) ※当日券は枚数が限定。 事前購入希望の問い合わせ先:いけばなインターナショナル東京支部 03-3295-0720(木曜日を除く月〜金 11:00〜15:00) E-mail info@ikebanatokyo.or.jp

アイスランド ナショナルデー 2021

アイスランド ナショナルデー 2021

1918年12月1日、アイスランドはデンマークから主権を獲得。103周年となる今年もアイスランド大使館で主権獲得の記念日を祝うレセプションが行われた。 また、日本にアイスランド大使館が設立されて20周年を迎えた。 ステファン・ホイクル・ヨハネソン·アイスランド大使とハルドラ・マルフリドゥル・ヘルマンスドッティル夫人は政治家、ビジネスマン、アイスランド国民を大使館でのレセプションに招待、記念すべき日を祝った。

駐日ハイチ共和国のアート&珈琲と和の器

駐日ハイチ共和国のアート&珈琲と和の器

大使館イベントのお知らせ 12月カリブ海の島国、ハイチ共和国カラフルな絵画や温かみのあるメタルアート世界的に評価の高いハイチの絵画と和文化のコラボレーション日時:12月1日(水)-12月4日(土)13:00pm~17:00pmご来場·ご鑑賞:500円ワークショップ:1000円「ハイチ産珈琲×作家物茶器 “抹茶BOWL”」等 場所:和々nana gallery           東京都渋谷区広尾3-5-29 アクセス:http://www.nanagalleryhiroo.com/info.html *イベント詳細:和々ギャラリーホームページ 観覧·ワークショップ予約:https://reserva.be/wawo主催:和々nana gallery後援:駐日ハイチ共和国大使館協賛:ハマヤ株式会社、Magie du chocolat JIYUGAOKA協力:田中信彦、谷井直人(陶芸作家)、フラワーデコレーター協会

山種美術館

山種美術館

エクアドル、ハンガリー、アイスランドの大使夫人は、日本画の師、太田慧香先生と共に山種美術館を訪問。開催中の【開館55周年記念特別展】奥村土牛―山﨑種二が愛した日本画の巨匠 第2弾―日本を代表する画家、奥村土牛の作品を鑑賞した。 大使夫人は毎週金曜日に日本画の手ほどきを太田慧香から受けており、日本美術についても豊富な知識を持っている。日本を代表する奥村土牛の画業に感動し、土牛の代表作「醍醐桜」の前ではため息を漏らしていた。 奥村土牛の代表作である「醍醐桜」の前で記念撮影。 左から シャーロット·ハン ハンガリー大使夫人マリア·アンパロ·バルベリス エクアドル大使夫人ハルドラ·マウルフリズル·ヘルマンスドッティル アイスランド大使夫人太田慧香 虚心洞太田秋亭四代目田中忠秋 株式会社コスモ 顧問

在日ベルギー大使館・国王の祝日(キングスデー)イベントにて

ベルギー大使館・国王の祝日イベント

東京での生活も少しずつ通常に戻りつつあるこの頃、在日大使館でのイベント開催ニュースも数多く飛び込んでくるように。今回は、11月のトップイベントの一つである、ベルギー大使館主催の『国王の祝日』イベントレポートをお届け。 11月15日、東京・四谷に位置するベルギー大使館にて。フレンドリーなスタッフに入場確認と検温を行ってもらい、会場へ足を踏み入れると、香ばしい焼き立てワッフルの香りに包まれる。来場者の心を掴む、なんとも素晴らしいおもてなしだ。 関連記事:『フェスティバル・ラティノ・アメリカーノ2021・チャリティーバザール』、『ハンガリー建国記念日イベント』 ワッフルの香りに誘われながら、ベルギー産ビール、ベルギーを代表するキャラクター「スマーフ」のマスコット、ベルギーの美しい観光地の写真や国旗が飾られた廊下を進むと、ワッフル以外にもこんなにも豪華なスイーツへと辿り着いた。 「国王の祝日(キングスデー)」またの名を「ロイヤルホリデー」とも言うこの祝日は、1866年より制定され、世界中のベルギー人によって祝われてきた。 東京のベルギー大使館では、毎年11月15日、日本のビジネス・文化・政界よりゲストを招待し、ベルギーの文化と伝統を紹介するイベントを開催している。 今年のイベントには、ベルギー生まれの衆議院議員・柿沢 未途氏や林裕子氏らが参加し、ドゥ・ビルデルリング大使の、簡潔で有意義なスピーチを楽しんだ。多くの笑い声が飛び交う会場で、ドゥ・ビルデルリング大使にスピーチの秘訣を尋ねると、彼女は「長いスピーチが好きな人はいない」と答え、国王の祝日は人々に楽しんでもらう機会であるので、愉快な会話とベルギービールをたっぷり愉しんで欲しい、と語った。 ソーシャル・ディスタンスの保持など、完璧なコロナ対策の上で開催された今回のイベント。 例年通り開催されたことに感謝しつつ、世界中のベルギーに縁の有る方が国王の祝日を愉しまれた事を願う。 在日ベルギー大使館HPはこちらから

母と娘の物語

母と娘の物語

アルジェリアの女性の地位向上と教育のために、ファティア·ベッタハールという女性が大きな貢献をしたことは、日本ではあまり知られていない。祖国アルジェリアでは、国会議事堂などを含め、その女性の肖像、写真を見る機会はとても多い。その偉大な女性は、今年の夏、波乱に満ちた生涯を閉じた。その死を惜しむ声はアルジェリアだけではなく、アフリカ全土で起きている。 ファティア·ベッタハール夫人の生涯を、ベッタハール夫人の長女であり、駐日アルジェリア特命全権大使モハメッド・エル・アミン・ベンシェリフ閣下の夫人でもあるアミラ·ベンシェリフに聞いた。 ファティア·ベッタハール 私の母、ファティア·ベッタハールが2021年8月4日に逝去いたしました。私達親娘は、アルジェと東京に離れていても、毎晩タブレットを通じてやり取りをしていました。突然逝ってしまった母。改めて今、優しい母として、また、アルジェリア、アフリカの女性のための母としての激動の人生とその貢献を思い出しています。 私の母ファサは1936年8月27日にシリアのアレッポで生まれました。母はシリア人で、父はアルジェリア人、当時のアルジェリアは植民地という環境にありました。でも、母は父の国であるアルジェリアを生涯、こよなく愛していました。 母はアルジェリアがまだ植民地時代の、不安と偏見に満ちた、不正がまかり通るような時代に学業を開始しました。母の学ぶ姿勢は常に真剣で、良い成績を収めており、アルジェリア第2の都市であるオランの師範学校にも通いました。母は自分の意見を持ち、雄弁な女学生だったそうです。そうした彼女の勤勉さと勇気は、フランス人にも認められ、尊敬を得るまでに至ったと言います。 母はオランの師範学校を卒業してからも研究を続け、1955年に名誉ある科学の学士号を取得し、更に専門分野での研鑽を積みました。1970年から1971年にかけては法律の勉強も始め、その後、教師としてキャリアを開始しました。その後、アルジェリアは長い独立戦争を経て、フランスの植民地から独立をはたします。当時、植民地化の中、アルジェリアの女性の識字率は低く、多くの女性は文字を読むことができませんでした。 女性の識字率をあげるという目的もあり、母はアルジェリア女性全国連合(UNFA)に参加し、組織の他のメンバーと共に、アルジェリアの女性の教育·職業訓練に力を注ぎました。母は師範学校で教鞭をとるという、当時のアルジェリアではまだ珍しい存在でしたが、より学ぶチャンスもあったはずです。しかし、母は大学での勉強をあきらめ、都市部や農村部でのアルジェリアの女性の教育に専念することを希望し、その活動に邁進してきました。 その後、母は教育委員長、学校検査官として教壇に立ち、教師の組合のオラン地区の委員長も務め、後にアルジェリア女性全国連合(UNFA)の委員会にも選出され、その後オランのUNFA事務局長として平和運動も推進していきます。 母は社会的に不利な立場にある女性に知識を与え、女性が自主性を獲得し、家の開発を促進できるようにすることの重要性を理解していました。特に、女性の教育のために裁縫学校、タペストリーを作る織物の学校の創設に参加し、女性の社会進出を進め、アルジェリアの社会に活力を与え、その発展に貢献していきました。 母は先見の明もあったように思います。早くから子供の出生間隔をあけることにも注目し、産児制限、避妊などを含めた健康政策の基礎作りにも参加しました。これらの公共政策は、1967年にアルジェ、オラン、コンスタンティンの各都市に3つの出産間隔センターを設立することにも繋がっていきます。 アルジェリアの独立後、憲法が起草されたとき、教育への考え方は、平等主義の論理をもって、性別による差別なしに、だれにでも当たり前に与えられる権利となりました。しかし、母を含むこうした女性の教育をより広げていくために尽力している人達は、次の世代のアルジェリアの女性が、より平等で平等な社会でその能力を開花させ、責任のある地位と立場につくためにも、活動を停めることはありませんでした。 母はどんな時も女性の教育、社会進出を支援する活動を停めることはなく、その活動はアルジェリア全土に広がり、母の活動は評価され、UNFA事務局長などを含む要職を務めてきました。 さらに母たちが推進する活動は女性の可能性を目覚めさせ、アフリカ全土の女性を支援することとなり、多くのアフリカ全土の女性のライフスタイルにプラスの影響を与え、更には政治的な方向性にさえも影響を与えることができました。 母は世界をリードする存在として、アフリカ大陸を縦横無尽に横断し、町、村、遠くの土地を訪れました。当時、こうした役割をもった女性はアルジェリアにもアフリカ全土にもいませんでした。 母はアフリカの女性の進歩と保護のためにあらゆる場所を旅して人々に会い、探求を続けていました。それは母の人生にとって不可欠な部分でありました。 母の活動は世界的にも評価され、各国の重要な女性組織のトップにも選出され、平和活動、アフリカとアジアの人々の連帯のための会議(PASPAA)のシンポジウムにも何度も招かれ講演を行っています。 また叙勲という国家からの栄誉にもあずかり、更にはキューバ、ギニア、マリ、アフリカ統一機構からも勲章を授与されています。その他にも多くのシンポジウムに出席し、講演を行い、母は常に女性の地位の向上に尽力し、同時に自らの後継者を育てていきました。 母がパイオニアとして活動した女性の地位向上、教育の支援などの活動は、その後多くの女性が同じ志をもって活動し、アフリカ各国の女性の教育レベル、地位は改善されています。 私生活では、1956年12月に、私の父、エルハビブ·ベッタハールと結婚し、5人の子供に恵まれます。私はその2番目として生まれました。両親は教育熱心で、5人兄弟は大学で学びました。母は子育ての間もキャリアを積んでいきましたが、同時にとてもよい母でもありました。愛情深い母であり、家事もこなす妻であり、年老いては、12人の孫にも恵まれました。 どうやって活動と家庭生活を両立していたのだろうと思いますが、母はなにが重要かを良く理解していました。生涯を通し、女性をリードする存在であり続けた母も、家庭では5人の子供達の母として、妻として、人生の小さなことに感動し、子供の笑顔、庭でのバラの開花、プロとしての成功、そして彼の子供たちの個人的なことにも歓喜するような、謙虚な女性でした。子供たちは困難に直面した時、母のサポートとアドバイスが得て強められ、人生の課題に対処するため力、勇気、熱意を得ていかれたと思います。 世界を飛び回っていた母ですが、よく旅や冒険についても語り、旅をして人々に巡り合うことで学んだことを教えてくれました。…

インタビュー:駐日エジプト大使館ガーダ·カーメル夫人

インタビュー:駐日エジプト大使館ガーダ·カーメル夫人

外交官の生活には出会いと別れがつきもの。駐在国では新しい文化の発見、人々との出会いなど、数えきれない思い出をもって帰国される方も多いはずだ。この度、4年間におよぶ任期を終了する駐日エジプト特命全権大使カーメル閣下のガーダ夫人に、お得意のお料理をメインに、「ある大使夫人がみた日本」を語っていただいた。 何年間日本に滞在なさっていましたか。 ちょうど4年です。 この4年間を振り返ってみて、印象に残っている思い出はありますか? 10月11日に開催された皆様へのお別れのレセプションの際、夫が申しました通り、日本に暮らすことは比べることが出来ないような経験でした。これほど多様な文化を持つ国は、世界のどこにも無いのではないでしょうか。人々も文化も比類ないものだと思います。日本の人々は謙虚で親切で、礼儀正しく、正直です。今の世界が正直であるかと言えば、決してそうではありません。正直であるということは今、最も取り戻さなければいけないことです。日本に今も残る正直さ、それはこの時代において、賞賛されるべき点だと思います。 日本でも旅行を楽しまれ、一番印象に残っているのはどこですか? やはり京都でしょうか。京都は、古い日本の雰囲気を感じさせてくれました。映画で見て思い描いていた日本の印象そのままです。特に金閣寺が好きでした。赤い鳥居の伏見稲荷もまた大変素晴らしかったです。伝統的な家々、家並みにも感動しました。 京都は日本に来る前に誰もがイメージしている様な伝統的な日本の姿を見せてくれました。東京はとてもコスモポリタンな都市ですが、京都には日本の伝統的な雰囲気が残っており、そこがとても好きになりました。 さて、お料理が大変お上手と伺いましたが、大使夫人として本国からの要人や外国のVIPのおもてなしをご経験なさっているでしょう。その際のお料理のポリシー、またご家族のために作るお料理との違いを教えていただけますか。 私たちが海外からの使節団、要人をお迎えする場合は、よりフォーマルな場でお料理を提供しなければなりません。もちろんお客様の国籍にもよっても工夫しています。日本の政府関係者には、伝統的なエジプト料理をお出し、エジプトからのお客様であれば、エジプト料理はお出しせず、インターナショナルなものを準備します。 私はインターナショナルな料理をお出しするのが好きです。また、自分で作ったお料理でおもてなしをするのが好きです。もちろん、大使館のシェフの協力も得ていますが、大使館でのビュッフェの場合、いつも半分くらいは私が作ります。 着席形式の食事会では、自分が好きなものをいくつか作ります。自分の手で作ってお客様にお出しすると、よりおもてなしの心を感じていただけると思えるからです。それが最良のおもてなしだと思っていますし、直接おもてなしをした方が皆さんに喜んでいただけますので、自分で料理を作ってお客様をおもてなしすることに喜びを感じています。 お別れのレセプションでも、何かお料理を作られたのですか? はい、小さなキッシュと七面鳥とサンドウィッチを数種類作りました。ビュッフェ形式にしたかったのですが、コロナの影響で難しかったのです。その状況で、最良の策を講じました。赤色の飲み物もお出ししたのですが、これはハイビスカスティーで、エジプトではとても伝統的な飲み物です。 エジプトからハイビスカスの葉を取り寄せ、水に一晩浸して茹でてから、好みに合わせて砂糖を加え、ローズウォーターも少し加えました。飲み物にローズウォーターを加えますが、これは伝統的なことではありません。普通はハイビスカスの葉から抽出した水と砂糖だけです。健康的でカフェインを含まない飲み物です。普段エジプトではラマダンの時期に飲みますが、外国に滞在している時はエジプトの伝統的な飲み物として皆さんにお出ししています。 日本の食材はお使いになりますか? 私は日本の食材が大好きで、よく使います。いろいろ試してみるのが大好きで、特に、ポン酢と味噌、それに柚子が好きで、日本で見つけた多様な種類のキノコも大好きです。エジプトでは、基本的に白いボタン型のマッシュルームしかありません。日本に来ていろいろな種類のキノコがあることを知って感動しました。もちろん、全部好きになりました。到着初日から、お店で売っている全てのキノコを買って食べてみました。他には、蓮根もいいですね。蓮根は中東にはありませんので、とても目新しい野菜です。ゴボウもそうですね。蓮根は、簡単に茹でてサラダにします。日本人の友人に教わった方法で、4分程度茹でて、お酢を加えるだけです。 お料理は基本的にエジプト料理ですか? 私のお料理のスタイルはほとんどがインターナショナルですね。日本に来てからは、日本の食材も積極的に取り入れるようにしています。お客様にはサラダとスープを一緒にお出しします。スープはクリームスープが多いでしょうか。鶏肉のクリームスープか、カボチャのスープなどです。日本の甘いカボチャが大好きで、カボチャのスープもよく作ります。 VIPの方々にはサーモンをよくお出ししています。サーモンは味噌でマリネにしておき、柚子を加えて焼いて、ドレッシングソースをかけ、野菜と一緒にいただきます。野菜はじゃがいもや芽キャベツなどが多いですね。 ご家族のためには何を作られますか? 先ほど写真をお見せしましたが、もちろん、ケーキも作ります。いつも主人の誕生日には、ケーキを焼いています。主人が大好きなこのメレンゲプラリネのケーキは、作るのに数日を要しますが、それでも毎年主人の為に作ります。主人がとても喜びますから。ですが、このケーキは1年に1度しか作りません。主人の誕生日にだけ作る、本当に特別なものです。このケーキは4層のメレンゲにヘーゼルナッツを入れて焼いたメレンゲ・フィリング・ケーキで、真ん中と一番上にキャラメリゼしたナッツが入ったプラリネクリームを入れたものです。…

HermesFit Tokyo

HermèsFit 東京

原宿で開催中の「HermèsFit 東京」は、遊び心あふれるフィットネスの世界でエルメスのアクセサリーとの新しい出会いを楽しむイベント。エルメスを代表するスカーフ”カレ”や、ベルト、帽子などを使ったエレガントなエクササイズを体験できるエスプリ溢れる空間。 フィットネスクラスに参加せず会場見学のみも可能で、毎晩のアートパフォーマンスやフォトジェニックな空間での新しいエルメスとの出会いを楽しめる。 イベントは、東京のほか、パリ、ロンドン、台北でも開催される予定。 公式HPでは、今回のイベントの為に考案された「カレ・ヨガ」「ベルト・ストレッチ」などのエクササイズ動画やオンラインレッスンも開催中。 HermèsFit 東京期間:10/30(土) – 11/7(日)時間 : 11:00 – 21:00会場: jing住所:渋谷区神宮前6-35-6入場:事前予約制・無料お問い合わせ:0120-375-040

フェスティバル・ラティノ・アメリカーノ2021・チャリティーバザール

フェスティバル・ラティノ・アメリカーノ2021・チャリティーバザール

駐日メキシコ駐日大使メルバ・プリーア閣下のご尽力により、今年も『ラテンアメリカ婦人協会バザー』がメキシコ大使館で開催された。 駐日メキシコ大使館のある東京・永田町では爽やかな秋風が吹く好天に恵まれ、訪れた来場者は、開場前から長い列を作り、広い公館庭園で、各国の物産、食事コーナーなどを巡ってショッピングと郷土色豊かな本場の味を楽しんだ。 ハイチ、カリブ海諸国を含む15カ国を超える団体が出展した今回のバザールでは、日本ではなかなかお目にかかれない様な手工芸品、ジュエリー、ファッション雑貨、服飾などが展示販売され、美しい民族衣装を身に纏った大使館職員やボランティアが販売にあたった。 ランチタイムには、各国の手作り料理を販売する食事コーナーへ、大使館入り口まで続く長蛇の列が出来る程の賑わいを見せた。 文化交流と恵まれない人々への支援を大きな目的として開催されたこのバザールは、大盛況のうちに幕を閉じた。メルバ・プリーア大使、スタッフの皆様、参加国の皆様へ御礼を申し上げたい。 日本 ・ ラテンアメリカ 婦人協会連絡先:Tel/Fax: 042-541-7353 >>アラブ・フード・バザールでガザ支援<<

シャングリ・ラ 東京 特製おせち

シャングリ・ラ 東京 特製おせち

家族を思いやるように温かくお客さまをお迎えする「シャングリ・ラ 東京」(所在地:東京都千代田区丸の内、総支配人:マティアス・スッター)は、2022年のおせち料理を販売をオンラインブティックにて開始。 「シャングリ・ラ 東京 特製おせち」には、ホテルでも好評の、イタリアン、アジアン、中華および日本料理を組み合わせたユニークな内容に別添えのスイーツが添えられている。お酒やワインと合わせて、選び抜いた食材で作られた贅沢なおせちはいかがだろうか。 【メニュー】 ~一の重~ :宮崎県産キャビアとブリニ、国産牛のローストビーフ(トリュフソース)、海老焼売、ポーク焼売、広東風チャーシュー(オレンジ蜂蜜風味)、フルーツパウンドケーキ、生月餅、スノースキン(ラズベリーローズ・ココナッツマンゴー、チョコピーカンナッツ ~二の重~ :いくら醤油漬、紅白蒲鉾、黒豆、栗甘露煮、穂先筍煮、梅人参煮、六方里芋煮、椎茸旨煮、割烹オクラ、有頭海老煮、金柑甘露煮、子持鮎甘露煮、烏賊松笠雲丹焼、わかさぎ田作り、紅鮭昆布巻、合鴨燻製、たこ煮、数の子、蛤山椒しぐれ煮、若桃甘露煮 ~別添え~ :ザ・ゴールドマカロン、チョコレート 【価格】 54,000円(税込・送料込)  ご注文方法・発送方法等の詳細はシャングリ・ラ 東京オンラインブティックより [オンラインブティック]Shangri-La Tokyo 【シャングリ・ラ 東京について】 シャングリ・ラ 東京は、シャングリ・ラ ブランドにおける日本初のホテルとして2009年3月2日に開業、東京のラグジュアリーホテルとして一流のホスピタリティを提供している。また、お客様に安心してお過ごしいただける環境を確保するための継続的な取り組みの一環として、ホテル全体で一連の安全基準と予防策を講じるとともに、従業員教育、また変わりゆく状況に対応するため感染症対策「シャングリ・ラ…

Hungary national day

ハンガリー建国記念日イベント

 ハンガリー建国記念日を祝うイベントが東京のハンガリー大使館にて開催された。メインホールにて両国の国家を静聴後、パラノビチ・ノルバート ハンガリー特命全権大使は流暢な日本語でスピーチを行なった。  この30年でハンガリーから首相レベルの要人が5度訪日するなど、ハンガリーにとって日本が重要なパートナーであるとし、EU内で1番目にコロナ感染症のワクチンを導入した国としてパンデミックからの復興が進んでおり、入国者に対し制限が無いとし、日本の入国制限の解決を望むと語った他、昨今日本国内で開催されているハンガリー関連のイベントを紹介した。  乾杯の挨拶をした参議院議長の山東昭子氏は、テロリズム、移民の問題等の分断要因の多い中でこそ、両国の協力関係が重要とし、両国の関係強化に尽力すると述べた。  集まった多くのゲストの中には、昨年ルービックキューブの日本発売40周年を記念してハンガリー大使館が開催したイベントに参加した、建築家の隈研吾の姿も見られた。(関連記事はこちらから)  東京都の緊急事態宣言が解除された事を受け、ハンガリー産ワインやグヤーシュスープなどの郷土料理が振る舞われ、パラノビチ大使と大使館スタッフの温かい心遣いにより、大成功の建国記念イベントとなった。 駐日ハンガリー大使館公式サイトはこちらから

Ambassador Kamel

4年間の任期を終えて

駐日エジプト特命全権大使アイマン·アリ・カーメル閣下のお別れレセプションが、10月11日に代官山のエジプト大使公邸で開かれました。 カーメル大使はご挨拶の中で、日本の皆様への深い感謝を述べられ、また、多忙な大使を支えたガーダ大使夫人にも心からの感謝を述べられました。 レセプションでは、日本とエジプトの外交、友好関係に大きな役割を果たされた元駐エジプト日本大使香川剛廣様にエジプト共和国より、共和国勲章(一等)が授与されました。無事に任期を務められたアイマン·アリ・カーメル閣下と香川剛廣元駐エジプト日本大使閣下に、心からの拍手が贈られました。 新型コロナウィルス感染が下火になったとはいえ、厳重な感染対策の中催されたレセプションでは、ガーダ夫人が心を込めてアレンジしたフィンガーフードがとても素晴らしく、マスクをした顔からも笑みがこぼれ、終始和やかな送別会となりました。 アイマン·アリ・カーメル大使ご夫妻は、10月中に日本を離れられ、エジプトに帰国されます。今後も日本との友情、交流が続きますように。 詳細は駐日エジプト大使館HPをご覧ください: https://egyptembassy.jp/

ハンガリー・フェスティバル2021開催

ハンガリー・フェスティバル2021開催

10月16日に、ハンガリーフェスティバル 2021がアーク・カラヤン広場(106-0032 東京都港区赤坂1-12-32)が開催され、多彩なハンガリー文化が紹介された。 ハンガリーは音楽が盛んな国として知られており、日本とハンガリーにルーツを持つピアニストの金子美勇士、日本の高校生のコーラスグループ、室内管弦楽団によってバルトーク·ベラ、コダーイ·ゾルタンが作曲した名曲などが改めて紹介された。 また、ハンガリー料理は東欧で一番おいしいといわれる料理大国でもあり、フォワグラ、ワインの産地としても知られている。日本では特にハンガリー産のはちみつもとても有名だ。会場では、そうした代表的な産物がとてもリーズナブルな価格で販売されており、キッチンカーで登場したハンガリー名物グヤーシュスープは、すぐに売り切れてしまった。 工芸にも優れ、刺繍の国でもあるハンガリーは、カロチャ、マチョなどの刺繍製品も多く、会場では伝統的な総刺繍の民族衣装をまとったハンガリーの女性の姿も見かけられた。カロチャ刺繍は、ニコール·キッドマンが着用したことでも知られており、レース状に布を抜いて作るリシュリューという技法が難しい。その民族衣装をまとったハンガリー女性が登場していた。ここまで見事な民族衣装を見る機会は日本ではなかったので、とても貴重な機会でもあった。 池上彰さんと増田ユリヤさんによるハンガリーに関するレクチャーも開催され、新型コロナウィルスの感染予防のためのメッセンジャーRNAワクチンは、米国在住でハンガリー人の研究者カリコ·カタリン博士の尽力によって開発されたことが紹介された。増田ユリヤさんの著書「世界を救うmRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ」も併せて紹介され、ハンガリーが優秀な科学者を多く輩出している国であるという一端を見ることができた。 ハンガリーの文化、発明などを知る興味深いレクチャーがなされたこともとても意味深く、改めてハンガリーという国を垣間見ることができたとても素晴らしい一日だった。 『ハンガリー』についての詳細はこちらから: https://tokio.mfa.gov.hu