マイ・イマジネーション ― 創造性は無限だ!

コロナ禍で休館していたカナダ大使館高円宮記念ギャラリーで、カナダの5人のアーティストによる展覧会が開催されている。この展覧会を企画した芸術団体「ナショナル·アーツ·センター(NaaAC)」はカナダで障がい者に芸術的な訓練を行い、展示の機会を提供している。

現在、NaACには毎週300名以上の障がい者アーティストが集まり、創作活動を行っている。その作品は2018年から海外でも展示され、すでにドバイ、香港、ソウル、NYでも展覧会を開催した。イアン·マッケイ駐日カナダ大使は「カナダで最も長い歴史を持ち、かつ、最大規模の芸術団体」とコメントしている。

Donald Greenough “Portrait of Artist with Sheriff Rug”

今回の展示には、カナダの障がい者アートの先駆者でもある故ジェーン·キャメロン(1949―2000)が制作した色鮮やかなタペストリーが展示されている。カナダ、アルバータ州で生まれたキャメロンは、生後4か月でダウン症と診断された。しかし、両親は質の高い教育を受けさせ、彼女の才能を開花させた。

この度の展示では、先駆者であるジェーン・キャメロンと共に、そのあとを継ぐ発達障害を持つカナダ人アーティストたち、デビッド・A・オッポン、アディール・サディク、レイ・ワン、ドナルド・グリーノウのテキスタイルなどの様々なアートフォームの作品約20点が一堂に展示されている。

この展覧会は、障害者の作品に対する一般の見方に影響を与え続けているアートの作品を鑑賞することであり、私たちの身の回りの世界への考察を通じて、無限の創造性を迎え入れることがどれほど大きな力になるかを探るものでもある。

この展覧会は、障害を持つ芸術家が、より豊かな社会的構造を持った、活気に満ちた文化的コミュニティの構築に貢献できることを強調している。

Official press release: Canadian Embassy

Similar Posts