ジャマイカ、独立60周年を祝う!
ジャマイカと日本の繋がりは本当に深く、また長い。その一つには、ブルーマウンテンという世界一といっていいほどおいしいコーヒーが結んできた繋がりがある。
ジャマイカは今年、1962年8月6日の独立から60年目を迎えた。英連邦の加盟国ジャマイカの国家元首であったエリザベス二世の在位70周年にもあたり、現在のウィリアム皇太子が訪問するなど、世界からも祝福を受けている。
日本でも9月2日、ホテルオークラでナショナルデー・レセプションが開催された。駐日ジャマイカ特命全権大使を務めるショーナ・ケイ・リチャーズ閣下は、ジャマイカの国旗にあるグリーンのドレスを身にまとって、来賓をもてなした。そのスピーチには日本への感謝が溢れており、そこに集まった人々は誰もが大使の心使いを深く感じ取っていた。
ジャマイカといえば、ウサイン・ボルトを思い浮かべる人も多いと思う。そうした陸上競技への支援、キャンプの受け入れなどもあり、ジャマイカは鳥取県とは非常に親しい関係にある。この日も鳥取県知事の平井伸治氏が出席し、鳥取県の中学生による動画も配信された。まさに、草の根交流がなされているのだと感じるひと時であった。
そのあとは、もちろんジャマイカを身体で感じる時間となった。本場の音楽が演奏され、歌手が登場し、いつのまにか人々は身体を動かし始める。ジャークチキンをはじめ、とてもおいしいジャマイカ料理も存分に楽しみ、ジャマイカの文化を肌で感じながら、独立60周年を祝うことができた。
独立60周年の本年、ジャマイカはレガシー・プロジェクトも着々と進めている。プロジェクトでは、新国会議事堂の建設、ジャマイカ鉄道の運航再開が計画され、また、植民地時代の奴隷制度や権力に勇敢に立ち向かった7人のナショナルヒーローと、ジャマイカの元首相4名の肖像画がデザインされた新紙幣も発行される。
ジャマイカは素敵で若い国だ。新しい紙幣でブルーマウンテンコーヒーを買い、ジャマイカ鉄道に乗って、旅をしたい気分になった。
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