ジョージア大使館 ナショナルデーを祝う

日本でも5月26日に明治記念館においてジョージア独立記念日を祝った。駐日ジョージア特命全権大使ティムラズ・レジャバ閣下は研究者であった父の関係で幼少時から日本に在住し、早稲田大学を卒業後、キッコーマンで勤務した経験も持つ。レジャバ大使は日本語も「母国語」として話し、そうした語学力を活かして、TwitterなどSNSで大使の日常、ジョージアについてなどの幅広い話題を発信している。

駐日ジョージア特命全権大使ティムラズ・レジャバ閣下
駐日ジョージア特命全権大使ティムラズ・レジャバ閣下

ジョージア大使館には日本語が達者な外交官も多く、そうした人々の努力により、ジョージアの知名度は各段に上がりつつある。

そうした外交努力により、このナショナルデーレセプションには大変多彩な人達が顔を揃えた。日本ジョージア国会議員連盟会長を務める衆議院議員で元外務副大臣の逢沢一郎氏を始め、河野太郎デジタル大臣、中曽根康隆衆議院議員、赤松健参議院議員、鈴木けいすけ衆議院議員。石井苗子参議院議員、塩村あやか参議院議員らをはじめとする多くの議員が政界から参加した。また、文化学術の分野からは、ニュースキャスターの草野仁氏、高須克弥高須クリニック院長、漫画家の西原理恵子氏、乙武洋匡氏、ジョージア出身の力士臥牙丸関らが顔を揃え、レジャバ大使の交流の幅広さを物語った。

ジョージアは最近、食の分野でも日本に進出してきており、その国民的な食事シュクメルリ、ハルチョーはレトルト食品として販売されている。このレセプションでも、シュクメルリ、ハチャプリなどが提供され、本場の味ということで参加者の興味を引いた。また、ジョージアが世界に誇るワインは、陶器で出来た壺からひしゃくで配られた。

デジタル大臣 河野太郎氏
デジタル大臣 河野太郎氏

また、このレセプションでは芸能山城組によるジョージアの伝統的な歌を披露した。芸能山城組は、1987年に初のジョージア招聘公演を行って以来、ジョージアとは親密な交流を重ねている。このレセプションでの芸能山城組による演奏は素晴らしく、会場は水を打ったように静まり返り、参加者は素晴らしい男声合唱によるジョージアの「心」を聞いた。

ジョージア大使館は外交分野の点で大きな注目を集めているが、さらに経済の面でも日本との深いつながりがあることをレジャバ大使は冒頭のあいさつで述べている。今後も経済の分野ではより大きな発展が望めることだろう。若い大使と大使館スタッフの今後の活躍に改めて期待したい。


その他の情報は下記リンクよりご参照ください:

在ジョージア日本国大使館 公式HP
ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使 公式Twitterはこちら

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