本場のチュニジア料理を学ぶ|チュニジア大使夫人による料理教室開催
チュニジアと日本は今年、外交樹立70周年を迎えている。1956年3月20日、フランス領であったチュニジアはムハンマド8世アル・アミーンを国王とし、独立を指導したハビーブ・ブルギーバを首相とするチュニジア王国として独立を果たした。これは宗主国フランスからの戦争を伴わない平和的な独立であった。その直後の6月26日に、日本はチュニジアを国家として承認し、両国は国交を樹立した。その後、チュニジアは王政を廃止し、共和制に移行したが、日本との外交関係は現在も良好な関係が続いている。

チュニジアはTICAD8も開催されるなど、北アフリカにあって、アフリカ全土をけん引する先進的な立場にもある。美しい国土に恵まれ、観光立国としては古代から知られており、その景観は観光に留まらず、映画のロケ地としても多く使われている。「スターウォーズ」、「イングリッシュ・ペイシャント」などのハリウッド映画もこの地で撮影されたことは世界でもよく知られている。
昨年開催された大阪万博では、もっとも注目を浴びたパビリオンの一つは間違いなくチュニジアだ。大きな伝統のモザイク画を展示し、チュニジアという国の文化を象徴的に表したパビリオンには多くの人々が見学に訪れ、連日長蛇の列ができた。また、VIPルームは伝統の青いタイルで作り上げられ、その室内装飾は一般人のみならず、メディア、建築関係者、美術史関係者にも大きな話題となり、勉強のために訪問した美術史家、建築家も多い。

チュニジアの文化の中で特に注目を浴びているのは、建築、観光と並んで料理ではないか。地中海産に面したチュニジアでは、豊富な魚介類が獲れ、また、温暖な国土からは良質のオリーブオイルが産出される。葡萄も良質で、近年では良質のワインでも知られるようになった。そうした豊かな食材に彩られた料理は、美食に慣れた多くの人々を常に魅了し続けている。
チュニジア料理を習いたいという希望は多く、それにこたえる為、このたび、シャッフラ特命全権大使のリム夫人がチュニジア料理教室を開催した。料理上手で知られるリム夫人は、日本でも手に入りやすいハリッサなどのチュニジアの調味料と、日本のスーパーマーケットで簡単に手に入る食材を使って、チュニジアの代表的なメニューを丁寧に教えて下さった。さっぱりしたスープから始まり、サラダ、揚げ物、クスクス、デザートと進んでいく料理の多彩さ、美しさとおいしさは、まさにチュニジア料理のだいご味だ。

この度のリム夫人による料理教室で特に重要だったのは、クスクスの蒸し方ではないか。世界最小のパスタと呼ばれるクスクスは、日本でもかなり知名度が高くなってきた食材だ。しかし、おいしくいただくにはその蒸し方にコツがある。単にパスタのようにゆでるのではなく、いくつかの工程を経て丁寧に蒸し上げる。そのコツを習えたことも大きな収穫であった。
料理教室の後は、リム夫人監修の本格的チュニジア料理を参加者全員が堪能した。
当日、リム夫人から習ったメニューは以下の通り。
- チュニジア風ミートボールとセモリナのスープ(スディール)
- 人参サラダ(オメック・フリア)
- ファトマズフィンガー(ブリック)
- 魚のクスクス
- ヘーゼルナッツクリームのデザート(ブーザ)
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