セント・パトリックス・デーを祝って アイルランド大使館 ナショナルデー
駐日アイルランド大使館は、コロナ禍によって中止となっていたアイルランドのナショナルデー「セント・パトリックス・デー」を祝うレセプションを2019年以来、4年ぶりに対面で開催した。
3月17日のセント・パトリックス・デーはアイルランドにキリスト教を伝えた聖人セント・パトリックの命日であり、アイルランド共和国の祝祭日となっている。また、世界中でアイルランドにルーツを持つ人々、友人など、世界約7000万人がこの日を祝うという。
日本でも、アイルランドをより日本に知ってもらおうという意向の下、1992年から各地でイベントが開催されている。今年度は対面でのイベントが再開されることになり、札幌、横浜、松江、熊本など、日本国内で20以上のパレード、イベントが開催され、約20か所でグリーンのライトアップが行われている。
こうしたイベント、パレードの実現は日本にあるアイリッシュコミュニティと日本のパートナーがリードしてきた。この日にむけて、地道な努力を続けてきた人々に、昨年着任したデミアン・コールアイルランド大使から丁寧なお礼が述べられた。
今年度のセント・パトリックス・デーのプログラムの一環としては、アイルランド政府よりジャック・チェンバース交通省 国際・道路交通・物流担当大臣 兼 環境・気候・通信省 郵政政策担当大臣が来日し、このレセプションにも参加した。
チェンバース国務大臣は、コロナ禍を経て、こうして日本の関係者、友人らと集い、アイルランドのナショナルデーを祝うことができた喜びを述べた。続いて2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会では、アイルランド出身の選手がの大活躍したこと、日本とのはスポーツ交流がも盛んになっていることを述べただ。また、ATATools、Fexco、Kitman Labs, Tirlanと言ったアイルランド企業も日本に進出しており、ますます経済面での関係が強化されていることについても述べられた言及した。
このレセプションでも、芸術大国らしいプログラムがコール大使の計らいで準備された。美しいアイルランドの音楽がアイリッシュハープを交えたアンサンブルで演奏され、アイリッシュダンスも披露された。
アイルランドはオスカー・ワイルド、ジェイムズ・ジョイス、ジョージ・バーナード・ショー、サミュエル・ベケット等の作家、ボブ・ゲルドフ、Bono(U2)、エンヤなどに代表されるミュージシャン、コリン・ファレルなどの俳優、フルートのサー・ジェームズ・ゴールウェイ等のクラシック音楽家を大勢生み出している芸術大国でもある。
アイリッシュハープとのアンサンブルによる美しいアイリッシュミュージックが奏でられ、アイリッシュダンスも披露された。日本でもとても有名なアイリッシュダンスの起源は16世紀に遡る。
日本にも愛好家が多いアイリッシュダンスの実演に会場は多いに沸いた。素晴らしい踊りを披露したアイリッシュ・ダンサーたちとは、自民党の細田博之衆議院議長、公明党の岡本光成衆議院議員らも並んで記念撮影をした。
音楽、ダンス、日本ではなかなか食べられない本場アイルランドのおいしい料理、本国直輸入の伝統的なチョコレート、ビスケットなど、沢山のアイルランドからの「おもてなし」の心がこもったレセプションであった。招待客はいつまでも多くの人々との対話と極上のギネスビールを楽しんだ。
来年もまたこうして集い、セント・パトリックス・デーを祝い、アイルランドの芸術、文化を楽しむひと時がかなうことを誰もが願い、今年のナショナルデーレセプションを終えた。
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アイルランド大使館(Embassy of Ireland in Japan)
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