セルビア・日本友好140周年を記念して、岡部紫龍が作品を駐日セルビア共和国大使館に特別寄贈
セルビアと日本は古くから交流があり、昨年は友好140周年を迎えた。その記念行事の一つとして、画家の岡部紫龍から作品が駐日セルビア大使館に寄贈された。
岡部紫龍は日本の繊細な手描きと染色技術による「染色浮線画」を確立した芸術家であり、その繊細な描写と、日本の古典の色を活かしながら斬新で力強い色使いは、世界でも高く評価されている。
この度は、「鳥たちの楽園」という作品が作家本人の手によりコヴァチェ大使に寄贈された。この作品は決して大きな作品ではないが、寄贈の際に作品を覆っていた布を取った瞬間に、その場の空気が変わるような重厚な存在感を感じた秀作だ。
アレクサンドラ・コヴァチュ大使は「この《鳥たちの楽園》に込められた岡部紫龍による独特の芸術表現は、今後大使館内を彩り、セルビアと日本両国の友好のシンボルとなることを信じている」と述べ、感謝の意を表した。
この寄贈式にはセルビアと日本の友好に関わる人々が招待され、大使館のシェフによる本場セルビア料理と、おいしいと評判のセルビアワインを囲むこともできた。
大学で日本語を学んだというコヴァチュ大使は、達者な日本語で来賓、関係者をもてなし、セルビア大使館ならではの和やかで家庭的な雰囲気を楽しむこともできた。
【関連記事】