ドイツワインクイーンが東京にモーゼルの魅力を届けた夜
水曜日の夜、南麻布のドイツ大使公邸の外では、雨が静かに降り続いていた。しかし公邸の中は、まるで別世界のような熱気と笑顔に包まれていた。
第2回ドイツワインレセプション「ドイツワイン 豊かな個性との出会い」には、消費者庁の堀井長官や農林水産審議官の渡辺洋一氏をはじめ、多くの来賓が集まった。そして今夜を特別なものにしたのが、モーゼル地方から来日した現ドイツワインクイーン、アンナ・ツェンツ氏の存在だった。

臨時代理大使のマルティン・フート氏は、開会の挨拶でこう述べた。「乾杯の音頭を取る前から、すでに会場の雰囲気がとても良くて、スピーチするのが申し訳ないくらいでした」と笑顔を見せながら、ドイツワインの歴史に触れた。「この多様性は、ライン川沿いに初めてブドウの木が植えられた古代ローマ時代——2000年以上の伝統に遡ります。」そして伝統と革新が共存することの大切さも強調した。持続可能な栽培方法や精密な醸造技術、新品種の開発を通じて、ドイツらしさを失うことなく国際的な品質基準を満たすワインが生み出されていると語った。
ツェンツ氏は、その担い手たちへの敬意を静かに、しかし力強く表現した。「急斜面での作業も、今なお多くが手作業で行われています。そしてワイン作りの知識と技術は、世代から世代へと受け継がれている——その継続性こそが、私たちの核心です。」
この夜、20の生産者が9つの産地から27種類のワインを持ち寄り、リースリング、シュペートブルグンダー、グラウブルグンダー、スパークリングと、テーマ別のテイスティングコーナーが設けられた。ドイツワインと和食の相性の良さも、多くのゲストを驚かせた。会場は最後の一杯まで、温かな笑い声と会話で満ちていた。

ドイツワインクイーンの言葉で、この夜を締めくくろう。
Prost und zum Wohl(プロースト・ウント・ツム・ヴォール)——乾杯、そして健康を祈って。
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