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第18回アラブチャリティーバザー

駐日アラブ大使夫人の会(SWAAJ)主催第18回アラブチャリティーバザー開催! 今年、駐日アラブ大使夫人会(SWAAJ)は、創立25周年を迎える。その記念行事の一環として、5月27日に泉ガーデン·ギャラリーで「アラブ·チャリティー·バザー」を開催する。 このバザーではショッピングの他にも、アラブの文化、音楽、工芸品、民族舞踊、アラブ書道、ヘナの体験をすることができる。また、今回のイベントの売り上げの一部は日本とアラブの指定慈善団体に寄付される。 詳細は: 開催日時:5月27日(土)11:30am -16:30pm 場所:泉ガーデンギャラリー(港区六本木1-5-2) 入場料:2000円(抽選券付) 入場チケットのお問い合わせは 駐日パレスチナ常駐代表部TEL:03-5215-8700E-Mail:embsec2@palst-jp.com チュニジア共和国大使館TEL : 03-3511-6622E-Mail : tourcom@tunisia.or.jp エジプト大使館TEL : 03-3770-8022E-mail : egyptazaar2023@gmail.com 【関連記事】

東京マラソン参加前日イベントオランダ王国大使館、パスタ·パーティーを開催

オランダはとてもスポーツが盛んな国だ。オランダと言えば、1964年の東京オリンピック無差別級で金メダリストを取った「静かな巨人」アントン・ヘーシンク、札幌オリンピックで大活躍を見せたスピードスケートのアルト・シェンクと言う有名選手の名前が往年のスポーツファンには思い浮かぶ。多くのオランダ人は体を動かすことがとても好きで、サイクリング、マラソンの愛好者も多い。 ベルリン、ボストン、シカゴ、ロンドン、ニューヨークと並ぶ世界6大マラソン大会の一つである東京マラソンに参加を目的に来日したオランダ人ランナーのため、駐日オランダ王国大使館にで「パスタ・パーティー」が開催された。 駐日オランダ王国大使館経済部のトップを務めるピーター・テルプストラ公使参事官とそのチームを中心となって企画されたこのイベントは、東京マラソン前日に「炭水化物」を多く摂取して翌日に備えることを目的としている。このパスタ·パーティーには、マラソン愛好家で知られるメルバ·プリーア駐日メキシコ大使も参加し、「エネルギーを貯めるため」にパスタを沢山食し、翌日に備えた。 2020年からの新型コロナ感染拡大による行動制限により、東京マラソンも一般参加募集中止となった。 その為、多くのランナーは昨年のレースには参加することができなかった。今年は新型コロナウィルス感染拡大以前と同じように東京マラソンは開催されることとなり、一般のランナーも参加できるようになった。そうした状況の好転があり、多くのオランダ人ランナーが東京マラソンに参加するために来日した。 こうしてスポーツイベント前日に集まり、炭水化物をたっぷり食べてエネルギーを蓄え、親交を深めたせいか、多くのランナーは完走に至った。東京大会の完走が加わったことで、オランダ人ランナーは世界の6大マラソン大会(ベルリン、ボストン、シカゴ、ロンドン、ニューヨーク、東京)を完走したことになる。まさに前日に食した炭水化物が供給したエネルギーが功を奏したのだろう! 体力づくり、親睦を兼ねたオランダ式スポーツの楽しみに学ぶことは多い。 【関連記事】

東日本大震災音楽復興支援コンサート

第10回 バチカンより日本へ祈りのレクイエム 2023 記念公演 「愛と祈りのオペラと生きる喜びの第九」開催 2011年3月11日に発生した東日本大震災からの復興を支援するため、今年も「バチカンより日本へ祈りのレクイエム」が開催される。 このチャリティーコンサートは、バチカン市国の全面的な協力により、2013年3月から毎年、東日本大震災の心の復興を、国際文化交流を通した音楽で応援して続けてきている。 毎年、趣向を凝らしたプログラム、演出で参加者を楽しませてきているこのコンサートは、今年は声楽家で漫画家の池田理代子の脚本、薮田翔一作曲による新作オペラ「女王卑弥呼」が世界初演される。 その他にも多彩なプログラムのこのコンサートは、単にチャリティーと言うだけにとどまらず、新しい才能を導きだす機会ともなっている。 詳細、チケット購入はこちらから: 第10回 バチカンより日本へ祈りのレクイエム 2023 記念公演 (sakura.ne.jp)

『ズワルテンダイク・オランダ領事と「命のビザ」の知られざる原点』展

オランダ大使館   多くの人々を救った二つのビザ 駐リトアニア総領事を務めた杉原千畝がユダヤ人たちに「命のビザ」を発行したことは、日本、リトアニアではとてもよく知られている。当時、杉原千畝が発行したビザは「日本を通過するため」のビザであり、最終目的地へのビザもまた必要であった。その最終目的地へのビザを発給したオランダ人外交官がいたことは意外に知られていない。その外交官ヤン・ズワルテンダイク(当時の在カウナス名誉領事)の功績を日本で紹介すべく、駐日オランダ大使館では、全権公使テオ・ペータスを中心に活動を続けている。 当時、在リトアニアのオランダ名誉領事ヤン・ズワルテンダイク(1896~1976年)はカリブ海にある駐オランダ領キュラソー島をユダヤ人たちの渡航目的地として、見せかけだけの目的地ビザを発行した。オランダ領キュラソー島には現地総督の許可があれば入国が可能だった。そこで彼は、ユダヤ人たちのパスポート、身分証明書などに、「在リトアニア・カウナスオランダ領事館は、スリナム、キュラソー島をはじめとするアメリカのオランダ領への入国は、入国ビザを不要とすることをここに宣言する」と記載し、公印を押してもっともらしいビザを発行した。その「キュラソービザ」に杉原千畝が日本の通過ビザを追加したものが「命のビザ」となり、多くの人々の命を救った。杉原千畝が出した日本の通過ビザ発行の条件には、日本よりさらに遠い受け入れ国の入国ビザの所有が必須だったのだ。 こうした「命のビザ」は約2000通以上が発行され、それを手にしたユダヤ人は命を救われ、その後の人生を生きることになる。そのユダヤ難民の一人、当時12歳だったポーランドに住むユダヤ人マルセル・ウェイランドが、本展覧会に合わせて来日した。 マルセル・ウェイランドは当時のことを今も鮮明に覚えているという。その後、ウェイランド一家は敦賀に上陸し、神戸に7か月ほど滞在した。まだ子供のマルセル少年にとって、神戸は思い出深い土地になったという。特に毎日出かけたという大丸百貨店のカフェテリアと、そこで食べたやきそばの味は忘れられないと、懐かしそうに語っている。 今年96歳になるマルセル・ウェイランドは神戸から更に移動し、その後、オーストラリアに移住し、結婚、家族を持った。「キュラソー」と「命のビザ」があって生き延びたマルセル少年は5人の子供に恵まれ、21人の孫、3人のひ孫もいる大家族を築いた。こうした家族の繁栄、幸せな人生は杉原千畝、ズワルテンダイクをはじめとする勇気ある人たちのおかげだと改めて感謝を込めて語る。 戦時下にあって人道的な行いをすることは時として自らに危害が及ぶことも多い。また、抗した尊い行いが評価されず、歴史の中にうずもれていくことも多い。実際に杉原千畝は戦後に外務省から辞職勧告を受け(後に名誉回復)、外務省を離れた。ズワルテンダイクのこうした行動もまたオランダ政府から非難を受けたとも言われており、多くの人々がその事実を知らないままに月日が流れて行った。ズワルテンダイク自身も口にすることはなかったという。 しかし、こうした自らの危険を顧みない人道的な行いによって命を救われたユダヤ人たちは、けっして彼らのことを忘れていなかった。ズワルテンダイクが発給したビザをもった難民の95%が生き残ったという。その後ズワルテンダイクについては1963年、「キュラソーの守護天使」という記事でロサンゼルス新聞に掲載され、杉原千畝は1968年、駐日イスラエル大使館からの突然の電話を受け、命を救われたユダヤ人たちがずっと探していたことを知る。 今、世界の中で戦火が途切れることはない。こうした極めて人道的な行いは人々を勇気づける。ほんの少しの勇気があれば、世界は変わり、平和を維持することができるのではないか。 この展覧会の巡回の予定は: 2023年3月16日から5月30日まで、福井県敦賀市「人道の港 敦賀ムゼウム」その後は杉原千畝の出身地でもある岐阜に移り、杉原千畝記念館などで開催される。 【関連記事】