日ペルー外交関係樹立150周年 ペルー海軍の練習帆船「B.A.P. Union(ウニオン)」日本に寄港

2016年に竣工したペルー海軍の練習帆船B.A.P. Unionが、初めて東京国際クルーズターミナルに寄港した。

全長115.75m、3,200t、4本のマスト(帆柱)と34枚の帆という規模を持つB.A.P. Unionは、ペルー独立200年を記念し、未来の海軍を育てる練習帆船として、ペルー国内で建造された。帆船の規模としては南米最大クラスを誇り、フィギュアヘッド(船首像)にはインカの航海者トゥパック・ユパンキ(インカ軍隊の最高司令官)を持つ。船名の「Union」(ウニオン)は南太平洋戦争(1879~1883、別名硝石戦争)で活躍したペルー海軍のコルベット艦に由来しているという。

ペルーと日本の修好150周年に当たる今年の就航について、ホセ・ルイス・アルセ・コルソ艦長は「節目の年に寄港できたのは意義深い。日本との友情やペルーの文化を伝えることが私たちの使命」と語っている。

しかし、B.A.P. Unionの日本への道は決して平たんではなかった。元々はペルー独立200周年を記念して、1856年にフリゲート艦「アマソナス」がたどった航路を辿る予定であったが、新型コロナの影響で出発することができなかった。その後、コロナ禍が落ち着いた2023年6月17日に出港し、タヒチ、グアムなどを経由して日本に寄港した。乗組員数は海軍士官学校3年生97人、乗組員149人など合計246名に上る。日本に寄港した後、B.A.Pユニオン号は韓国に向けて出発し、10カ月で14カ国を訪問する予定だ。

この東京への寄港の際、来日中のアナ・セシリア・ヘルバシ・ディアス・ペルー共和国外務大臣および日本の林芳正外務大臣を迎え、船上でレセプションが開催された。帆船の内外にはブースが設けられ、ペルーのアルパカ製品、民芸品、ビール、ワインなどの特産品を紹介が紹介された。レセプションの冒頭、ペルーの民族楽器カホンを、両国の外務大臣を交えての演奏も行われた。その後、華やかで多彩なペルーの民族舞踊なども披露され、船上の心地よい風が吹く中、大変和やかで友好的な雰囲気の中でのレセプションとなった。

ペルーと日本の修好150周年に当たる今年の就航について、ホセ・ルイス・アルセ・コルソ艦長は「節目の年に寄港できたのは意義深い。日本との友情やペルーの文化を伝えることが私たちの使命」と述べている。

ペルーは太平洋を挟んだ日本の隣国であり、多くの日系人も暮らしている南米の親日国だ。これからもペルーと日本の友好関係がより良くなることを心から願っている。

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