ブルガリアの春の訪れ「マルテニツァ」を身に着け「ババ・マルタ」の日を祝う
駐日ブルガリア大使館は3月1日に渋谷区立宮下公園パークセンター前でブルガリアの春を迎える祭り「ババ・マルタ (3月のおばあさん)」と赤と白のお守り「マルテニツァ」を紹介した。
ブルガリアでは3月1日は「ババ・マルタ」の日とされ、幸運のお守りマルテニツァを交換し、春の訪れを祝い、互いの健康と幸せを祈る。
この幸運のお守りマルテニツァの起源は7世紀、第一次ブルガリア帝国建国の時代にまで遡ることができる。当時、ブルガリア軍がビザンチン軍との戦いに勝利した際、勝利を知らせる手紙をハトの足に白い糸で結んでおくった。しかしその鳩は手紙を届ける間にビザンチン軍の攻撃にあい、手紙を付けた白い糸はハトの血で赤く染まったという。この出来事がこの行事のきっかけになったと言われている。
3月1日の「ババ・マルタの日」は現在も国民の祝日となっており、その2日後の3月3日にはオスマントルコからの解放を祝うブルガリア解放記念日となる。
3月のブルガリアは忙しい。色々な場所でイベントが開催され、美しい民族衣装で踊る人々の姿も見ることができる。今年は3月1日に宮下公園でもブルガリアの文化をそのままに、楽しいイベントが開催された。多くの在日ブルガリア人も集まり、美しい民族衣装を身に着けたダンサーがブルガリアのダンスと歌を紹介した。