珍しいアフリカンアートを鑑賞

Ambassador Genevieve Edna Apaloo and Professor Yoshiro Shimizu standing with traditional Ghanaian attire at Tokyo Fuji Art Museum.

「大使館の美術展」ガーナ大使館展開催

ガーナは近年、世界中で熱い注目を浴びているアフリカンアートのホットスポットでもある。しかしガーナ伝統のアートと現代アートを一緒に鑑賞し、アフリカンアートの流れを体験できる展覧会は少ない。

東京富士美術館では、ガーナ大使館が所蔵しているガーナの伝統的アートと現代アートにフォーカスをあて、ガーナのアートを総合的に紹介する美術展を企画した。

この展覧会は、駐日ガーナ共和国特命全権大使ジェネヴィーヴ・エドゥナ・アパルゥ閣下と東京富士美術館清水由朗館長によるテープカットによって開会が宣言された。当日はカメルーン、ブルキナファソ、レソトなどをはじめとするアフリカ諸国の大使などの外交団、ガーナ駐在日本大使夫人ら、NPO代表、東大、東京外語大学などからアフリカの文化を学ぶ学生も大勢が集まり、この展覧会の開催を祝った。

ガーナ大使館展の開幕を祝うテープカットセレモニーの様子。

展示された作品群は、木彫りの仮面、刺繍画などの伝統的な作品を始め、初めて一般に公開される現代美術作品が揃い、ガーナのアートの歴史を網羅していた。

そうしたユニークなキュレーションの中でも、特に注目を集めたのは、アモン・コテイの作品「アドレ(私の妻の肖像)」だ。アモン・コテイは、ガーナ国旗をデザインしたことでも知られるアーティストであり、今回公開された作品はガーナ独立後の国家のアイデンティティが形成される時期に制作されている。描かれた女性の頭のまかれたスカーフにはガーナ国旗を象徴的に想起させる色使いがなされており、アーティストの国家への想い、首都アクラにくらす女性たちへの愛情を感じさせる。

アモン・コテイ作「アドレ(妻の肖像)」。ガーナ国旗の色を連想させるヘッドスカーフ。

また「タウン・パノラマ」という作品も見逃せない。この作品はガーナ第二の都市でありアシャンティ王国の古都であるクマシの「ケジェティア・マーケット」を描いている。パレットナイフで直接画面に乗せる手法で描かれた色彩豊かなこの作品からは、生き生きとした町の表情、そこに生きる人々の姿が伝わってくる。なお、この作品は2024年7月23日に高円宮憲仁親王妃久子殿下より、ガーナ共和国大使館へ寄贈された。

クマシのケジェティア市場を描いたパレットナイフ画「タウン・パノラミック」。

同時開催されているフランシスコ・デ・ゴヤ四大連作版画展も併せて是非ご鑑賞いただきたい美術展だ。

アディンクラ記号や伝統的な人物を描いたガーナの現代絵画。

大使館の美術展 IV  ―文化交流随想― 駐日ガーナ共和国大使館

開催期間 2026年2月7日(土)~2026年3月22日(日)

休館日:月曜休館(祝日の場合は開館。翌日火曜日が振替休館)

開館時間:10:00~17:00(16:30受付終了)

会場:東京富士美術館:新館・常設展示室7

同時開催

東京富士美術館コレクション

フランシスコ・デ・ゴヤ 四大連作版画展

開催期間 2026年2月7日(土)~2026年3月22日(日)

休館日:月曜休館(祝日の場合は開館。翌日火曜日が振替休館)

開館時間:10:00~17:00(16:30受付終了)

会場:東京富士美術館:本館・企画展示室1〜4

【関連記事】

類似投稿