4000年の歴史を持つヨーロッパ最古の言語、ギリシャ語 世界ギリシャ語デーを祝う 記念イベントを東京大学で開催
2025年、UNESCOはギリシャ語とその普遍的文化への貢献により、毎年2月9日を「世界ギリシャ語デー」と宣言した。
UNESCOが2月9日を「世界ギリシャ語デー」と定めたことには象徴的かつ特別な意味がある。1857年のこの日、ギリシャの国民的詩人であるディオニシオス・ソロモスは逝去した。ソロモスは近代ギリシャ文学の中で、ギリシャ語とギリシャのアイデンティティが最も普遍的な価値のある「自由」と有機的に結びついていることを体現していたアーティストであった。

現代においても、ギリシャ語とは世界の諸言語の中でも特別な位置にあると言っても過言ではない。コミュニケーションの言葉としては4000年以上という歴史を誇るギリシャ語は、英語をはじめとする世界の多くの言語に大きな影響を与えてきているからだ。
ギリシャ語は、現代に至るまで時代と共に変化しながらも、常に同じアルファベットを用い、語彙、規則、アルファベットの連続性を示し、書き言葉としては3000年以上の歴史を持つ。古代にはホメロス、プラトン、アリストテレス、ヒポクラテス、アルキメデスなどの偉大な歴史上の人物たちが表現の手段として使い、医学、数学に置いての足跡を残し、現代には新しいテクノロジー、生命倫理の場にあってもその存在を示してきた。ギリシャおよびキプロスの公用語でもあるギリシャ語には、人々の思考とコミュニケーションとしての言葉に置いて、時代を超えた影響力があることは世界が認めている。
この観点からとらえれば、ギリシャ語とは「無形のパルテノン神殿」とも言える。つまり、言語として精密であり、均整がとれており、調和によって築かれた建造物のようでもあるからだ。

日本ではギリシャ語のような歴史のある言語とその言語が紡いできた文化に触れる機会は少ない。ギリシャ大使館と東京大学が共同開催したこのレクチャーでは、4つの大学(東京大学、国際基督教大学、大妻女子大学、共立女子大学のそれぞれのギリシャ語の研究者によって貴重な研究発表もなされた。その研究発表の中には、古代ギリシャ悲劇「アイアス」に繋がる日本の伝統文化での悲劇、無常観などに通じるものがあることも発表され、大変興味深かった。同じく共通点としては、ギリシャ悲劇も能も仮面をつけて演じる劇であることも注目した。

古代ギリシャの楽器、音楽を再現しての語りと演奏もまた、当時を彷彿とさせるものであり、興味深かった。

ギリシャ語とはヘレニズム期、ローマ時代、ビザンツ時代、19世紀に発展を遂げ、今に至るが、今後もまた発展しつつ将来に繋がっていく言語だと誰もが認識できたイベント出会った。
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