ギリシャ大使館 国家記念祝賀会を開催 独立記念を祝い、世界で活躍するギリシャ出身のディーバが国歌斉唱

ギリシャ大使館 国家記念祝賀会 2026にて

毎年、3月25日はギリシャにとって非常に大切な日だ。1821年、近代ギリシャはオスマン帝国からの独立を宣言し、この宣言をもって、約400年間続いたオスマン帝国の支配に対する独立戦争の始まりとなった。その後、ギリシャは1830年にギリシャ王国として独立を果たす。それゆえ、現在に至るまで、どの時代においても3月25日はギリシャ人にとっては非常に意味のある歴史的な日だ。この日はギリシャ人を団結させた日であり、今でも世界中でギリシャ人、その家族を結び付ける日となっている。

ギリシャ大使館 国家記念祝賀会 2026にて
駐日ギリシャ大使 オルガ・クリアマキ閣下

今年は、昨年12月に着任した初の女性駐日大使、オルガ・クリアマキ閣下の下、ギリシャ大使館は多くの関係者を招いて、独立記念日を祝った。レセプションでは、クリアマキ大使閣下の挨拶に続き、国光あやの外務副大臣、宮﨑政久防衛副大臣、河野太郎元外務大臣からの祝辞が続き、両国の国歌斉唱では、ギリシャ出身でロンドンを起点として世界各国で活躍するソプラノ歌手、アダ・アタナソプルがその美声を聴かせた。

ギリシャ大使館 国家記念祝賀会 2026にて
アダ・アタナソプル

この歴史的な日に、改めてギリシャと日本を振り返ってみれば、その方針は一致することが多い。ギリシャは現在、「対話・外交・民主主義」という三つの柱に導かれており、平和的共存を推進するという意味でも日本の立ち位置と密接に一致している。またどちらも海に囲まれた海洋国家だ。現在、ギリシャと日本は欧州・大西洋地域、インド太平洋地域での課題は関連し合っており、戦略的パートナーシップを強固に持ち続けている。

ギリシャ大使館 国家記念祝賀会 2026にて

2024年の外交関係樹立125周年および日本ギリシャ文化観光年に、日本においてギリシャは大きな注目を集めた。そのひとつは秋篠宮家の次女、佳子内親王殿下のギリシャご訪問であった。また、日本にはギリシャのオルガ・ケアロヤニ観光大臣が訪問している。特に佳子内親王殿下のご訪問は両国で大きく報道され、日本においても神話の国ギリシャは改めて身近に感じられる国となった。

ギリシャ大使館 国家記念祝賀会 2026にて

昨年もさらにギリシャから政府高官の来日が続いた。外務省からは国際経済問題担当のスカルコス事務総長が来日し、ウクライナ地雷対策会議に出席した。歴史的と言える初の防衛大臣の訪日となったデンディアス国防大臣は、日本の防衛関連機関を視察し、先端技術分野での防衛において意見交換を行った。

また、両国間における貿易、投資については、二重課税の回避協定などによって着実に発展を遂げており、今年度は「第90回テサロニキ国際見本市」において、日本が名誉招待国として参加することも発表された。

ギリシャ大使館 国家記念祝賀会 2026にて

こうした機会が増えていくことによって、ギリシャと日本は「匠(たくみ)」のものづくり文化といった価値観を共有し、交流がますます深まってきている。

現在、世界では侵略、戦争が起きているが、クリアマキ駐日ギリシャ大使は、緊張が高まる中東地域、ロシアによる侵略が4年を過ぎたウクライナについても、ギリシャとしての立場を明確に示した。中東地域の緊張については、ギリシャはキプロスに護衛支援を提供し、より広い地域の航行の安全と自由の確保に引き続き尽力するとともに、ウクライナについても結束した支援が必要であるとコメントしている。

ギリシャと日本、この二つの海洋国家は今後もより深い関係を築いていくことであろう。それを象徴するかのように、ギリシャの歌姫がこの場で歌った日本の歌「糸」の歌詞が出席者の心に残った。

「縦の糸はあなた、横の糸は私、織りなす布はいつかだれかを暖めるかもしれない」

それはまさにギリシャと日本の美しい布を織るような温かいよい関係を象徴しているようであった。

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