バリ芸術祭2026開催:大喝采の「きものショー」を知事公邸で開催
1979年にバリ州政府によって設立されたバリ芸術祭が今年も首都デンパサールで開催された。これはバリ最大の文化芸術の祭典であり、世代を超えてバリの芸術を保存・発展・普及させるというミッションを持っている。そうしたミッションを体現するため、今年もバリのヒンドゥー哲学に根差した舞踊、音楽、演劇、工芸などが州全体で披露された。

ヌニン・アフマディ前駐日インドネシア大使夫人はその駐在中、日本の美に深く注目し、探求してきた。そうした自ら感じた美を体現するため、日本にあるインドネシア大使公邸でも着物とバティックなどを融合させた新しいセンスを感じさせるファッションショーを度々開催してきた。

今年のバリ芸術祭では、ヌニン前駐日インドネシア大使夫人と日本の着物ギャラリー和のオーナーでデザイナーでもある中村十美氏の協働により、日本の代表的な美意識を象徴する着物、新しいセンスでインドネシアの文化と日本の文化を融合させたファッションショーが開催されることとなった。


夜空に力強く響く太鼓の音で幕を開けたファッションショーは二部構成となっていた。一部では、日本の着物が持つ意味、哲学、機能、日本の社会における役割などが解説され、伝統を重んじる着物の在り方が披露された。その着物はいずれも日本の伝統技術を継承する職人によってつくられており、観客はそうした美しい着物を見るとともに、その着物を作った日本の高いレベルをもった職人技を実際に見ることもできた。


第二部では、中村十美氏の意匠による国境を越えた新しいセンスの着物が発表された。このコラボでは、バリ島のエンデック、ジャワ島のバティックやその他インドネシアの織物など、様々な美しい織物が日本の着物に取り入れられ、あたかも両国の文化と交流の懸け橋となるような新しい文化とセンスを表現した。この新しい提案を通じて、衣服とは単なる身体を覆うものではなく、歴史的であり、美であり、また、時代を超えてダイナミックに対話するものであることを強く感じることができた。
日本とインドネシアはいつの時代にも良い関係を築いてきた。今後もそうした良好な関係、文化交流が継続し、より発展していくことを強く感じた素晴らしいイベントであった。
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