駐日イタリア大使館×ヤマハミュージックジャパン・日伊両国の文化交流の発展を目的としたパートナーシップ契約を締結

イタリア大使公邸に設置されたヤマハのコンサートグランドピアノ

各国の駐日大使館・大使公邸の中でも最も美しいといわれる駐日イタリア大使館は、芸術の国・イタリアらしく、本場の芸術を日本に紹介する場としての役割を果たしてきている。

今年、日伊国交樹立160周年を記念する年に、日本とイタリアにおける文化交流のさらなる発展を目的とした関連行事などをより効果的に行うため、イタリア大使館と株式会社ヤマハミュージックジャパンはパートナーシップを締結した。このパートナーシップの一環として、大使公邸には高性能のグランドピアノが設置された。

いままでも、株式会社ヤマハミュージックジャパンはイタリア政府との文化交流に関わってきている。2025年に開催された日本国際博覧会(大阪・関西万博)では、イタリアパビリオンに協賛し、ヤマハのコンサートグランドピアノを館内に設置した。イタリア館では連日、イタリア本国から来日した多くの音楽家の演奏が繰り広げられ、イタリア音楽文化の普及に努めたが、その文化芸術の普及にもヤマハは重要な役割を果たしている。

駐日イタリア大使館で行われたヤマハミュージックジャパンとのパートナーシップ締結式

この記者発表会の際、マリオ・アンドレア・ヴァッターニ駐日イタリア大使は「これからイタリア大使館と株式会社ヤマハミュージックジャパンはこの大使公邸で定期的に音楽イベントを共同で開催していきます。そのイベントではオペラ、クラシック音楽、ジャズ、現代音楽、そして新たな音の可能性まで幅広いテーマを扱っていきます」と述べた。

ピアニストのアルベルト・ピッツォがイタリア大使公邸で演奏する様子

この素晴らしいコラボレーションを象徴するかのように、当日はアルベルト・ピッツォ(ピアノ)と藤井泰子(ソプラノ)が出演し、ヴェルディ《オテロ》第一幕「愛の二重唱」では、テノール笛田博昭氏を迎えて演奏が行われた。

アルベルト・ピッツォは、自らが作曲した2025年大阪・関西万博、イタリア館のテーマソングである『Sky』とクロード・ドビュッシー風に自らが編曲した「帰れ、ソレントへ」を選んだ。どちらもイタリア大使公邸の響きとグランドピアノの音色を最大限に活かした演奏で、聴衆は静かな感動に包まれた。

《愛の二重唱》でデズデーモナを演じた藤井泰子はイタリアで本格的にベルカント唱法を学び、長くイタリアで活躍したソプラノ歌手だ。ドラマティックな役柄を得意とし、イタリア語の正確なディクションでオペラを演じる藤井泰子の活躍は目覚ましい。帰国後には、淡路島でのオペラづくり、演出も手掛け、淡路にイタリアの風を吹かせた。また、2025年大阪・関西万博ではイタリア館劇場の芸術責任者として、毎日、素晴らしい音楽のパフォーマンスを開催した。その際もヤマハはパートナーとして活躍している。

藤井泰子は福山出身ということもあり、西日本での活動が多かったが、大阪・関西万博後は東京に拠点を移し、本格的な活動を開始している。ヤマハホールなどを拠点に新たなスタイルのオペラ公演を手掛けるなど、日伊文化交流の新たな担い手として、今後のさらなる活躍が期待される。

この日はイタリア文化の発信の拠点であるイタリア大使館らしく、続くレセプションはヴェルディ作曲オペラ「椿姫」より乾杯の歌が即興で演奏された。藤井、笛田両氏が中心となり、ゲストとして参加していたオペラ歌手、オペラの心得のある人々が参加し、本場イタリアを彷彿とさせる雰囲気を作り出し、その場を盛り上げた。

今後はイタリア大使夫妻の理解と協力のもと、イタリア大使公邸が新たな文化交流の場として、さらに発展していくことが期待される。イタリア文化の伝道師としての役目も担うヴァッターニ大使と明美子(ゆみこ)夫人から目が離せない。

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