さようなら、ぺーター・ファン・デル・フリート駐日オランダ王国大使

さようなら、ぺーター・ファン・デル・フリート駐日オランダ王国大使

ぺーター・ファン・デル・フリート駐日オランダ王国大使、ジョーン・ミッチェル・ファン・デル・フリート夫人が離日 4年間に亘って日本に駐在してきた、ファン・デル・フリート駐日オランダ王国大使が日本でのミッションを終え、ミッチェル夫人と共に日本をあとにした。 この4年間には、新型コロナウィルス感染拡大という極めて難しい状況が長く続いた。 そんな中、東京2020オリンピック・パラリンピックも開催され、オランダ選手団は優秀な成績を収めた。 さらにLGBTQ、ダイバーシティなどの先進国としての活動はインパクトが大きいものがあった。 また、夫人はウクライナ支援を含むチャリティー活動、子供達の支援、日本の文化をEUの大使夫妻へ紹介するなど、文化活動にも熱心であり、とても大きな成果を残した。 大使夫妻の離日を前に、オランダ王国大使公邸にて送別会が開催され、各界から多くの人々が集まり、大使夫妻の離日を惜しんだ。 ぺーター・ファン・デル・フリート大使は、次は韓国で駐韓国オランダ王国大使を務める。 日本とは近い距離にもあるので、日本を忘れずにいてほしい。 大使夫妻が改めて日本を訪問することを心待ちにしたい。 【関連記事】

音楽を人生の一部に!楽しく学べるミュージックスクール

音楽を人生の一部に!楽しく学べるミュージックスクール

東京インターナショナルミュージックスクールは、2022年にインターナショナルと日本のコミュニティーが交わり、一緒に音楽を楽しむ環境を築くことを目標に創立された。 東京インターナショナルミュージックスクールは、 The British School in Tokyo と連携し、スペースをリハーサルや発表会に活用している。今年度からは麻布台にオープンするブリティッシュスクールの新しいキャンパスでも複数のプログラムを行う予定だ。 ‍2023 – 2024年度 学期スケジュール‍ ‍ターム1:2023年9月23日(土)~ 2023年12月16日(土) ‍ターム2:‍2024年1月6日(土)~ 2024年3月16日(土) ‍ターム3:‍2024年4月6日(土)~ 2024年6月15日(土) 【スケジュール】 日曜日 09:30 – 11:30 ユース・オーケストラ 10:30 –…

「現代音楽×能」第10回記念公演開催

「現代音楽×能」第10回記念公演開催

2023年11月30日(木)19:00 東京文化会館小ホール 能声楽家・青木涼子 コンサートシリーズ「現代音楽×能」第10回記念公演開催 「現代音楽 × 能」は能の声楽「謡」のために作曲された現代音楽の新曲を発表する公演で、2010年に開始しこれまでに世界20ヵ国44名の作曲1家が楽曲を提供している。本公演は第10回記念として世界初演に加え、これまでの能声楽のレパートリーより選曲し、コンサート形式で開催。 このコンサートでは今、最も活躍する女性作曲家の一人であるベルギーのアヌリース・ヴァン・パレイス、近年の活躍目覚ましいパリ在住の日本人作曲家・坂田直樹の2人に委嘱した新曲の世界初演となる。 また、2021年にベルギーのアルスムジカ音楽祭で初演した、ベルギーを代表する作曲家・クロード・ルドゥによる謡と弦楽四重奏のための「富士太鼓」の日本初演や、2022年に青木がスペイン国立管弦楽団と初演したオーケストラ曲を作曲するなど長きにわたり協働作業を行っているスペインの作曲家・ホセ・マリア・サンチェス=ベルドゥによる謡とヴァイオリンの作品「彼方なる水」も演奏する。 共演者には、ヴァイオリンの成田達輝 、周防亮介、ヴィオラの東条慧、チェロの上村文乃ら第一線で活躍する若手弦楽器奏者を迎え、「謡」と現代音楽との融合から生まれる新しい音楽を届けることを意図している。 能声楽家・青木涼子 コンサートシリーズ「現代音楽×能」第10回記念公演 日時:2023年11月30日(木) 19:00開演 (18:30開場)  場所:東京文化会館小ホール (東京都台東区上野公園5−45) プログラム: 出演: 青木涼子(能声楽)、成田達輝(ヴァイオリン)、周防亮介(ヴァイオリン)、東条慧(ヴィオラ)、上村文乃(チェロ) 主催:ensemble-no…

気軽に楽しむオペラ 真夏のラ・ボエーム 

気軽に楽しむオペラ 真夏のラ・ボエーム 

2023年8月19日 ~オーケストラ・ノット&Teatro al Cioccolate ジョイントコンサート 新国立劇場で副指揮者を務める飯坂純を迎え、Teatro al Cioccolateの所属のソリスト・合唱とともに、プッチーニの名作・ラ・ボエームを演奏会形式で演奏。 マルチェッロには、美声のバリトン、村田孝高が登場。 日時:2023年8月19日(土)場所:ティアラこうとう大ホール指揮:飯坂 純オーケストラ:オーケストラ・ノット歌:Teatro al Cioccolateチケット:3000円(全席自由)お問い合わせ:npo.spok@gmail.com, 080-7618-6166 (髙橋) https://www.npo-ok.tokyo/

ラトビア発 革新的ピアノを紹介

ラトビア発 革新的ピアノを紹介

有名な音楽家を輩出していることでも知られる芸術大国ラトビアから、革新的なピアノが日本に紹介された。 初上陸となったのは、クラビンス・ピアノの中でも特に人気の高いモデル「ウナ・コルダ(UnaCorda)」だ。これは、2014年ドイツの有名なミュージシャン・プロデューサーのニルス・フラムとのコラボレーションにより、64の鍵盤を持つ小型ピアノとして発表された。 数あるクラビンス・ピアノの中でも、ウナ・コルダシリーズは人気が高い。ウナ・コルダはオープンデザインとなっており、自分で音色、音量の調整も可能だ。 このピアノで特筆すべきは、響板と通常使用される鉄の鋳型の代わりにステンレスフレーム製のフレームが採用されていることだ。それによって各音がただ1本の弦で発音される。重量は70キロ程度と、従来のピアノに比べて格段に軽く、調律も簡単にできるという。 こうした新しいコンセプトを持ったピアノは、ドイツ生まれのラトビア人ピアノ製作者、デヴィッド・クラビンスによって製作された。クラビンスは最高の音色を求めてピアノを作り始め、1987年には当時最⼤のピアノの「MODEL 370」を作成している。 ⾼さ3メートル・総重量2トンという超巨⼤ピアノで、ピアニスト2階の⾼さで演奏する構造となっている。まるでパイプオルガンを思わせるような大きなピアノだが、この大型ピアノは、通常のピアノには再現できない迫力の低音や、暖かい繊細な中・高音を出すことができる。完成当時、世界最⼤のピアノとして、初のギネス記録樹立となった。 彼が日本のために製作した画期的な新型のピアノは、東京オリンピックの開催時に、ラトビア選手のホストタウンを務めた富士市でも紹介された。 「市民一人一人が主役」をキャッチフレーズに、富士市民総出で楽しむ夏の一大イベントである「富士まつり」がその好機となった。今年は富士市が東アジア文化都市に選出されていることもあり、富士まつり2023はその認証プログラムの一環として紹介された。 小型でかわいらしいピアノであることも親しみやすく、多くの子供達も実際に鍵盤に触り、その音色を味わったという。 また、駐日ラトビア大使館においてもクラビンス・ピアノは紹介された。両方の機会に、即興演奏を得意とするピアニストの坂元勝志が演奏を披露し、通常のピアノとは違う音色、独得の世界観を紹介した。 スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ヤマハ、カワイなどの世界的ピアノメーカーが殆どのシェアを占めているのが音楽業界の現実であり、こうした新しいコンセプトのピアノが出てくることはとても珍しい。新しいピアノにより、新しい音楽が生まれてくることも期待できる。ラトビア発クラビンス・ピアノの将来に期待したい。

メルバ・プリーア駐日メキシコ大使にインタビュー、今年外交樹立135周年を祝う重要な節目に達したメキシコと日本の外交関係について

メルバ・プリーア駐日メキシコ大使にインタビュー、今年外交樹立135周年を祝う重要な節目に達したメキシコと日本の外交関係について

メキシコと日本の関係において記念すべき節目である今年、プリーア大使へのインタビューができたことは重要かつとても喜ばしいことだ。 このインタビューでプリーア大使は、メキシコと日本の二国間関係の歴史と今までの成果を振り返っている。また、今後の課題についても語っている。そのテーマは幅広く、 貿易、商業、文化発展、女性のエンパワーメントなどに及んでおり、メキシコと日本両国間の関係をより強化する潜在的な機会があることにも触れている。 質問:メキシコと日本は今年、外交関係樹立135周年という記念すべき節目を迎えます。母国メキシコ、駐日大使館及び駐日特命全権大使としてどのようにお考えですか。 プリーア大使:まずはメキシコと日本の関係は この135 年よりもはるかに古いということをお伝えしておきます。135年前の日本はあらゆる点において今日、私たちが知っている日本の姿がありました。 過去135年間で日本は大きく変化しましたが、それでもほぼ同じ枠組みを保っていると言えます。 メキシコは135年前のままではありません。メキシコは実際には1821年に独立を果たした独立国家です。 まず、メキシコは1821年にスペインから独立しました。しかし、メキシコと日本の関係、そして両国のつながりは400年以上前に遡ります。 歴史的記録によれば「日本人が初めてヨーロッパと接触したのはメキシコ経由だった」という発見にいたります。これはとても興味深いことです。 アジアとメキシコの間の貿易ルート、特に日本が関係する貿易ルートには興味深い歴史があります。 この両国の関係は、スペインのガレオン船が太平洋を横断し、メキシコ、フィリピン、中国と日本の港を結んだ16世紀にまで遡ることができます。 その関係は直線的ではありません。ここから始り、その後135年も400年も変わらずに継続してきたというわけでもありません。この関係は人と人との関係には当てはまりませんし、国ごとに異なる時があるため、国同士の関係にも当てはまることではないでしょう。 ですがメキシコでは、このつながりの連鎖をできる限り、豊かかつ強いものにすることに最善を尽くしたいと考えています。 もし、あなたが大使であったとしたら、大きな記念行事を行うときに、最大限、重要かつ価値あるものとしなければなりません。また、それは大使であるあなたの責任になります。 繰り返して申し上げますが、大使としての責任はその連鎖の一部にすぎないということです。大使としては自分がスターであるなどと考えることはまったくできません。主役はあくまでもメキシコと日本の関係です。そのために大使は両国関係をさらに強化し、良好にし、さらに両国を近づけるためにこの国に駐在しているということです。 質問:外交関係樹立135周年を祝う今年、大使館が外務省と協力して計画している特別なイベントはありますか? プリーア大使:はい、このご質問はいいですね!確かに、さまざまな出来事が渦巻いている中、メキシコにとってひときわ注目を集めるイベントが開催されています。 それは東京国立博物館での特別展「古代メキシコ:マヤ、アステカ、テオティワカン」展です。これは、これまで世界中でこの規模で開催された展示会の中で最大かつ最も包括的な展示会の1つです。これはメキシコが開催する世界最大の展覧会とも言えます。東京では6月16日から展覧会が始まり、10月には九州の九州国立博物館に移動して展覧会を開催し、その後、大阪の国立国際美術館で展覧会を開催いたします。 この展覧会の重要性を申し上げれば、日本中を巡回することによって、開催される多くの博物館・美術館への来館者があるということです。それによってメキシコの歴史を振り返り、また将来を見据えることになり、記念すべきことを象徴していくこととなります。 この展覧会では陶磁器、彫刻、宝飾品など約140点の所蔵品を展示いたします。…

豊かな声量と美声のバリトン、村田孝高がマクベスを歌う!

豊かな声量と美声のバリトン、村田孝高がマクベスを歌う!

シェイクスピア原作、ジュゼッペ・ヴェルディ作曲 オペラ「マクベス」上演のお知らせ 公演日: 8月26日(土) 場所: 新宿文化センター 大ホール 〒160-0022 東京都新宿区新宿6-14-1  電話:03-3350-1141 指揮: 米津俊広演出: 園江治キャスト: 合唱: 新宿オペラ合唱団演奏: 新宿オペラ管弦楽団主催: 新宿区民オペラ後援: 新宿新聞社 チケット代金: 5000円(全席自由) チケット予約: 村田孝高後援会 FAX :0557-68-1180…

第16回ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクール優勝記念 前田妃奈 ヴァイオリン・リサイタル

第16回ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクール優勝記念 前田妃奈 ヴァイオリン・リサイタル

昨年、ポーランドで開催された第16回ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクールで、日本の音大生、前田妃奈がグランプリを獲得したことはまだ記憶に新しい。7月27日には、東京、紀尾井ホールで優勝記念リサイタルを開催した。期待の新人ということもあり、名ヴァイオリニストの徳永二男、音楽評論家などもコンサート会場に顔を揃えた。 前田妃奈がこのリサイタルのために選んだプログラムは以下の通り。 前田妃奈は、活き活きとした熱い表現をもって、これらのプログラムを弾きこなしていた。高校生時代から豊かな表現力が注目されている若手ヴァイオリニストだが、この優勝を期に更に成長した姿を垣間見ることができた。 現在、前田妃奈が使っているのは、2022年8月31日より日本財団から貸与されている1715年製ヴァイオリン、ストラディヴァリウス「ヨアヒム」だ。これはハンガリーの名バイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムが愛用していることでも知られている名器だ。 まだ前田とコンビをくんで1年程のストラディヴァリだが、とても相性がいいように思えた。 第16回ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールに出場した機会に知り合ったというピアニストのグレッグ・スクロビンスキも素晴らしい演奏を披露し、若手二人による息の合った演奏にほぼ満席の会場は沸いた。 前田妃奈は今、精力的に演奏活動を行い、世界各地でコンサートを開催している。 まさに期待の大型新人だが、その素顔は天真爛漫だ。パンフレットの冒頭に記載した彼女自身によるメッセージも若々しく、また、コンサートの最後の挨拶にも前田妃奈の性格の良さが現れていた。 今から次のコンサートが待ち遠しい新人ヴァイオリニストの誕生だった。 前田 妃奈  大阪府生まれ。4歳よりヴァイオリンを始め、東京音楽大学付属高等学校を経て、東京音楽大学に特別特待奨学生として在学し、現在、小栗まち絵、原田幸一郎、神尾真由子の各氏に師事。2022年10月開催の第16回ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール(ポーランド)優勝同時に4つの特別賞を受賞。第67回全日本学生音楽コンクール全国大会小学校の部第1位。第16回クロスターシェーンタール国際ヴァイオリンコンクール(ドイツ)14歳以下の部第1位、併せてヴィルティオーゾ賞、Forderpreisを受賞。2019年第88回日本音楽コンクール第2位及び岩谷賞(聴衆賞)。2020年第18回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞。その他、霧島国際音楽祭賞、松方ホール音楽奨励賞など、国内外のコンクール、オーディション、マスタークラスで多数の賞を受賞。11歳より、関西フィルハーモニー管弦楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団など関西の主要オーケストラ、東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団他とソリストとして共演。公益財団法人江副記念リクルート財団第48回奨学生。

今井信子スペシャル~傘寿記念演奏会~

今井信子スペシャル~傘寿記念演奏会~

世界的ビオラ奏者、今井信子の傘寿記念のコンサートが開催される。今井信子は現在、水戸室内管弦楽団メンバー、ジュネーヴ音楽院とアムステルダム音楽院の教授を務めながら、世界各国で演奏活動を行っている。 日時: 2023年8月18日(金) 19:00開演  会場: 東京サントリーホール 大ホール 出演 指揮:山田和樹 ヴィオラ:今井信子 ピアノ:伊藤恵 ヴァイオリン:竹内鴻史郎 小樽ヴィオラマスタークラスAlumni Nobuko Imai Specialオーケストラ 曲目 料金 S:9,000円  A:7,000円  B:5,000円 チケットの購入は:

奇跡の展覧会 「古代メキシコ-マヤ、アステカ、テオティワカン」東京国立博物館で開催

奇跡の展覧会 「古代メキシコ-マヤ、アステカ、テオティワカン」東京国立博物館で開催

今年は日本とメキシコの外交関係樹立135周年になり、そうした長い良好な関係を象徴する様な素晴らしい展覧会が現在、東京国立博物館で開催されている。 メキシコの古代文明が始まったのは紀元前15世紀と考えられている。その後、スペインに侵攻によってマヤ文明が植民地化されるまでの歴史的な「文明」をこの展覧会では見ることができる。 展覧会は以下の4つの章によって構成されている。 第一章:古代メキシコへのいざない 第二章:テオティワカン 神々の都 第三章:マヤ 都市国家の興亡 第四章:アステカ テノチティトランの大神殿 メキシコの古代文明に触れてみて、一概にその感想を述べるのは余りにも難しい。しかし、あえていうのであれば、メキシコの人達は古代から自然に感謝し、神を崇め、自然の恵みによってもたらされる生活を楽しんできたのではないだろうか。 高貴な人々の石像には、豊穣の神とされるトウモロコシ神の姿を感じさせる姿で作られている。実際に、王侯貴族は子供が生まれるとトウモロコシ神に似せるために頭蓋骨を細長くするように矯正されていたらしい。この展覧会のために初めて日本に来た「赤の女王(レイテ・ロハ)」にもその雰囲気が感じられる。 「赤の女王」は、発見されたときに赤い辰砂に覆われていた為、その名前が付けられた。この女性は、おそらく埋葬された状況からも、パカル王の王妃であろうと考えられている。その姿は神々しく、女王の頭はやや細長く表現されている。初めて目にするその姿には畏敬さえも覚える。 また、多くの石偶、石碑、土器なども数多く展示されている。オルメカ様式の石偶はジャガーと人間の姿を併せ持つ。幼児にも見える顔は特徴的だが、とても可愛らしい。球技をする人の土偶は、躍動感にあふれている。食料源を多様な動植物に依存していたテオティワカンでは、そうした生活様式は土偶、土器等にも表れており、鳥形土器は、奇抜なアクセサリーを沢山つけたアヒルの形をしている。きっと古代の人達はこの土器を使うことを楽しんでいたのだろう。 メキシコは今も発展し続けている国であり、ラテンアメリカのリーダーとしての役割も担っている。それはこうした古代文明の優れたDNAを現代メキシコ人も引き継いで、常に自分たちの「文明」を創造し続けているからではないか。是非とも見ていただきたい展覧会だった。 HerseyShiga Globalでは、メルバ·プリーア駐日メキシコ大使のインタビューも掲載。そちらも併せてお読みください。

インドネシア大使館 バリ政府公認 バリ島の魅力を紹介、体験型観光をより楽しむために

インドネシア大使館 バリ政府公認 バリ島の魅力を紹介、体験型観光をより楽しむために

日本人にとって人気の高い海外リゾートの一つは、バリ島であることは間違いない。ガルーダ・インドネシア航空は週に5便は定期就航しており、それだけ多くの日本人がバリ島を訪れている。新型コロナウィルス感染拡大が落ち着いた今年、更に多くの日本人がバリ島を訪れることが予想される。 ヘリ・アフマディ駐日インドネシア大使は、例年は同じ時期に桜が満開となる時期には、外交団のみならず、近隣の人々も招いて毎年お花見を楽しむが、今年はコロナ禍があけたこともあり、バリ島の文化を紹介することとなった。それには、今年はインドネシアと日本国交樹立65周年という記念すべき年に当たることも影響している。この記念すべき年に、両国では「One heart(心ひとつに)」をテーマとして多くのイベントが開催されている。4月3日には駐日インドネシア大使夫妻の全面的な協力により、「ワストラの物語」と題した大掛かりなイベントをインドネシア大使公邸で開催した。 バリ州政府からはこの日のためにワヤン・コスター知事とバリ・デクラナスダの会長を務めるプトゥリ・スアスティニ・コスター夫人が来日した。その他にも、産業貿易局長、地域国家手工芸品評議会 (Dekranasda)、バリ州ヌグロホ銀行インドネシア駐在員事務所長、ファッション·デザイナー、ファッションモデル、バリ出身のアーティスト等も来日した。また、バリに拠点を持つインドネシア銀行、バリ地方開発銀行、Perumudaなどの多くの企業、省庁等がスポンサーとなった。 「ワストラの物語」と題されたイベントでは、バリの工芸品の数々も披露され、バリ島の各地の結婚衣装のファッション・ショー及び、現代デザイナーによるファッション・ショーが開催された。この「ワストラの物語」は、以前フランスでも開催されたことがあり、その優雅で豪華な演出とバリ文化は深い感動をもってフランス人にも受け入れられた。また、フランスを代表するクチュールメゾンでもあるクリスチャン・ディオールは、ENDEKというバリ島の織物に感銘を受け、2021年のコレクションで使用している。 4月3日のイベントには外交団、メディア、旅行関係者などの多くが集まった。豪華な結婚衣装をまとったモデルたちの優雅な動きは大変印象的であった。また、続く現代のデザイナーによるファッションショーは、バリ島の吟遊詩人とも言うべきアーティストが演奏するリコーダーの音楽にのってモデルたちが多くの作品を紹介した。どの作品も個性豊かであり、ある作品はバリの伝統衣装を彷彿とさせ、ある作品はバリ島の新しい時代を象徴するようでもあった。 インドネシア大使夫妻は大使公邸を使ってたびたびこうした文化を体験するイベントを開催している。ここで改めて感じたことは、今、観光は大きく変化していることではないか。新型コロナウィルス感染拡大前のバリ島観光は、観光とショッピングなどがメインだった。しかし、今はバリ島を体験するという新しい時代が来ている。バリ島には豊な自然があり、食もおいしい。しかし、それ以上にバリの文化、歴史を事前に学び、よりバリを体験できる楽しみ方がこれからの観光ではないだろうか。 少し長めに滞在し、体験する。そんなバリ旅行をしてみたくなった。 【関連記事】

Tokyo Gendai パシフィコ横浜で初開催 好調なスタートを切る

Tokyo Gendai パシフィコ横浜で初開催 好調なスタートを切る

アジアを中心にアートフェアを開催している「The Art Assembly」が日本に進出し、パシフィコ横浜で初開催をした「Tokyo Gendai」は、世界的水準を満たしたアートフェアとして好調なスタートを切った。 7月6日(木)のVIPプレビューを始め、7月7日(金)から7月9日(日)まで、現代アートシーンを牽引する世界的なギャラリーが集まり、現代アートを代表する巨匠の作品から、新進気鋭のアーティストの作品までを幅広く紹介した。前評判の高さもあり、6日のVIPプレビューには、河野太郎デジタル大臣を始め、ラーム・エマニュエル駐日米国大使夫妻、駐日エチオピア次期大使などの外交官、香港の有名俳優なども訪問している。 スポンサーにはアートに重点を置いたSMBCグループがプリンシパル・パートナーとなった。その他にも世界的なブランドが名前を連ね、豪華な雰囲気を出していた。 優秀なギャラリーが集まった結果として、非常に見ごたえのある展示であった。また、各スポンサーが展開したカフェなども水準が高く、アートを鑑賞する時間としてもとても楽しめた。メディアカフェという試みも意味が大きい。しかし、アートフェアとしてギャラリーが実際にアート作品を販売することについては、どのように盛り上がったかは未知数でもあった。 しかし、「Tokyo Gendai」の開催によって、新たに現代アートへの注目が集まり、ファンが確実に増えていったことは大きな功績に確実に繋がっている。投資として現代アートの購入も注目されている今、SMBCグループがプリンシパル・パートナーとなっていることも意味は深い。 初回は大成功だったと思える。第二回、第三回と「Tokyo Gendai」が活躍を続けていくにより、社会も人々の考えも変化していくことだろう。投資としても身近な楽しみとしても、現代アートが日本に深く根付くことを願う。 【関連記事】

蔡國強の大規模個展「蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」

蔡國強の大規模個展「蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」

「〈原初火球〉—それは私の思想とビジョンに基づく出発であり、今日まで私に付き添ってきた。」 2008年の北京オリンピック開会式での「大脚印ービッグフット」と言う着想に基づく花火プロジェクトでも知られる中国出身の世界的アーティスト、蔡國強。この度、国立新美術館とサンローランの共催により、大規模な蔡の個展が開催されている。 蔡はこの展覧会について「自らを省みる展覧会」と語る。大きな会場全体が蔡國強の意図するインスタレーションのような空間となっていることを鑑賞する人は必ず感じることだろう。この展覧会は、蔡國強が過ごしてきた主として3つのあゆみを辿っている。その三つのあゆみとは、中国で作家として歩みだした時期、芸術家として重要な形成期を過ごした日本、アメリカや世界を舞台に活躍する現在までだ。 展示も歩んできた旅路を辿るようであり、日本初公開のガラス、鏡に焼き付けた新作、その他、貴重な記録映像なども公開され、彼の芸術家としての姿を間近に見ることもできる。火薬がもたらす何かにフォーカスした作品、世界の注目を浴びた爆発イベント《スカイラダー》の記録画像など、蔡の今までも優れた作品を改めて鑑賞すると同時に、蔡が探求し続けているAIなどを使った作品も紹介されている。 本展の開幕に先立って、かつて蔡が長い時間を過ごした福島県いわき市では白天花火《満天の桜が咲く日》も開催された。展覧会の終盤の展示では、蔡が過ごしたいわき市での日々、人々との交流も観ることができる。改めて、蔡は日本で芸術家として大きく成長したことが分かる。 多彩な作品群に触れつつ、蔡國強が抱く壮大な世界観を是非とも感じてほしい。

エストニア大使、大きな成果を残して離任へ

エストニア大使、大きな成果を残して離任へ

2018年に着任したヴァイノ・レイナルト駐日エストニア大使が2023年7月に離任することになった。7月5日に白金の八芳園で開催されたフェアウェル・レセプションには、幅広い大使夫妻のお付き合いを示すかのように、多彩な業界から多くの人々が集まった。 5年間に亘るレイナルト大使の任期中には新型コロナウィルス感染拡大が起こり、多方面で活動が制限された。しかし、その間にもエストニアは世界のIT大国として日本で多くの注目を浴びていた。このレセプションにも、平井卓也初代デジタル大臣が出席し、乾杯の音頭を取った。 IT関連に続いて、文化面でもエストニアはその知名度を上げてきている。エストニア発のおしゃれでファッショナブルなファッション、雑貨なども百貨店などでのポップアップショップ開催などを通じて多く紹介され、大人気を得ている。また、エストニア、バルト三国にフォーカスをあてた料理本も人気が高い。 レイナルト大使とカイレ・ユルゲンソン夫人は日本に続いてトルコに駐在することも発表された。また、日本語が上手なアルゴ・カングロ公使参事官の離任も同時に発表された。 距離的に離れてしまうが、これからもデジタル、ITを駆使してレイナルト大使夫妻、カングロ公使参事官とは連絡を取り合いたい。今後も両国がより親しく、共に発展していくことを願ってレセプションは幕を閉じた。

現代アートは楽しい!「Tokyo Gendai」2023年7月に開催

現代アートは楽しい!「Tokyo Gendai」2023年7月に開催

現代アートは難しい、わからないという人が多いが、実際に見てみると実に楽しい。 現代アートを思いっきり楽しめるアートフェア「Tokyo Gendai」がこの夏、開催される。 「Tokyo Gendai」は、アジア太平洋州を中心に、アートフェアを開催してきた「The Art Assembly」が企画、開催する。「India Art Fair」(インド)、「台北當代 (TAIPEI DANGDAI)」(台湾)、「Sydney Contemporary」(オーストラリア)、「PHOTOFAIRS Shanghai」(中国)、「ART SG」(シンガポール)などに続く6番目の大規模なアートフェアとなる。 今まで開催してきたアートフェアにおいても、最先端の美術に鋭い目を持つ美術関係者、コレクターを虜にしてきた。商業的な交流の場であるとともに、アーティストにとってもとてもクリエイティブな場となっている。 「Tokyo Gendai」の開催における取組みは、世界的に著名なアーティストの作品と同時に、比較的キャリアの浅いアーティストの作品も展示し、アーティストを支援し、その才能を伸ばしていこうとすることではないか。 その構成は4つのセクションに分かれており、それぞれにテーマを持って展開されている。 Galleries 展示のクオリティが高く、ギャラリーを代表するアーティストの作品を紹介。 Hana(花) 新人または中堅の…

完成の時期が視野に収まってきた「未完の聖堂」とは?『ガウディとサグラダ・ファミリア展』開幕

完成の時期が視野に収まってきた「未完の聖堂」とは?『ガウディとサグラダ・ファミリア展』開幕

スペインが生んだ建築家アントニ・ガウディ(1852~1926)。バルセロナで建築を学んだガウディは大学卒業直後からその頭角を現す。 カウディは多くの名建築を残しているが、やはり一番有名なのはサグラダ・ファミリア聖堂だろう。1882年に始まったこの聖堂建築では、ガウディは二代目の建築家であった。 ガウディにとって、この未完の聖堂は設計建築だけでなく、資金調達にまで奔走し、晩年はすべての仕事を断ってサグラダ・ファミリア聖堂竣工を目指す。しかし、その完成を見るまでもなく、ガウディは段差につまずいて転倒し、そこに通りかかった市電に轢かれて命を落とす。 この展覧会は以下の章から構成されている。 第1章「ガウディとその時代」。若き日のガウディの軌跡を追う。 第2章は、「ガウディの創造の源泉」。ガウディは「人は創造しない。人は発見し、その発見から出発する」という言葉を残した。「歴史」「自然」「幾何学」の3つのポイントから、ガウディ独自の建築様式の源泉とその展開を辿る。 第3章「サグラダ・ファミリアの軌跡」はこの展覧会のメインとなっている。 現在ではサグラダ・ファミリア聖堂といえばガウディだが、実はガウディは二代目の建築家に当たる。最初は宗教関連の出版などを手掛けるジュゼップ・マリア・ブカベーリャが「貧しい人々のための大聖堂」として提案した。1882年に着工した時は、ビリャールが初代設計者に就任した。ガウディはそのポジションを翌年に引き継いだ。すでに地下聖堂は完成間近だったが、ガウディは大幅に設計を変更している。 その後、ガウディはこのサグラダ・ファミリア聖堂の建築を一生の仕事とし、資金集めも行いながら完成を目指した。しかし前述のような不幸にあって、この世を去ることになる。 しかし、その後は外尾悦郎をはじめとする優秀な人々にその意思は引き継がれ、2026年にイエスの塔の竣工が予定されるまでに建設作業が進んだ。 スペインは昔から「100年に一度、桁外れの天才を生み出す」と言われる。ベラスケス、ゴヤ、ピカソ、そしてガウディがその代表と考えられる。第4章「ガウディの遺伝子」では、ガウディがその後の建築と建築家に与えた影響も紹介されている。その中には伊東豊雄、磯崎新などの、日本人建築家の名前と作品も見られる。 完成の時期が視野に収まってきたサグラダ・ファミリア聖堂。その竣工前に見ておきたい展覧会だった。

新たな日米関係に向けて 真珠湾国立記念碑と広島平和記念公園の姉妹公園協定締結

新たな日米関係に向けて 真珠湾国立記念碑と広島平和記念公園の姉妹公園協定締結

新たな日米関係に向けて、平和への願い 6月29日、東京の駐日米国大使館において、ラーム・エマニュエル駐日大使と松井一実広島市長がハワイ州の真珠湾国立記念公園と広島県広島市の平和記念公園との間の姉妹公園協定に署名した。 この協定に至るには、G7広島サミットで核保有国を含む各国首脳が被爆地・ヒロシマを訪問したのがきっかけだったという。 この協定締結について「私が昨年、広島平和公園のゲストブックに書いたように、広島での教訓は、私たちを戦争のない、平和に開かれた世界へ導く北極星でなければなりません。それは真珠湾にも当てはまります。この新しい姉妹公園協定は、真珠湾と広島を訪れてその歴史を学び、今後のより良い方向性を描くアメリカじんと日本人のコミュニティを拡大するでしょう。」とエマニュエル大使はコメントしている。 2016年、現職の米国大統領として初めて広島を訪れたバラク・オバマ元大統領は、この協定について祝辞を贈っている。 「安倍首相の真珠湾訪問と私の広島訪問は、両国間の同盟を深める重要な一歩となりました。本日のこの合意は、新たな歴史的効果を記念するものです。日米両国の国民を結びつけることによって共通の過去を持ち、平和と協力に基づいた共通の未来を築くことが可能となりました。」 また、この協定の締結を支援した真珠湾国立記念公園を有するハワイ州のジョシュ・グリーン知事は次のようコメントを寄せている。「この協定は、平和、文化、観光、教育の促進におけるこれら二つの公園の協力を広め、世界が常に平和を維持できるようにするものです。将来の世代を世界的な紛争から守り、平和を守ることの重要性を忘れないでください。」 日米間での姉妹公園における協定締結は、2016年に締結されたゲティスバーグ国立軍事公園と岐阜関ヶ原古戦場記念館の協定締結に続いて二件目となる。 より強固になる日米の平和に関わる協定には大きな期待と感謝が各地から寄せられている。

ジョージア大使館 ナショナルデーを祝う

ジョージア大使館 ナショナルデーを祝う

日本でも5月26日に明治記念館においてジョージア独立記念日を祝った。駐日ジョージア特命全権大使ティムラズ・レジャバ閣下は研究者であった父の関係で幼少時から日本に在住し、早稲田大学を卒業後、キッコーマンで勤務した経験も持つ。レジャバ大使は日本語も「母国語」として話し、そうした語学力を活かして、TwitterなどSNSで大使の日常、ジョージアについてなどの幅広い話題を発信している。 ジョージア大使館には日本語が達者な外交官も多く、そうした人々の努力により、ジョージアの知名度は各段に上がりつつある。 そうした外交努力により、このナショナルデーレセプションには大変多彩な人達が顔を揃えた。日本ジョージア国会議員連盟会長を務める衆議院議員で元外務副大臣の逢沢一郎氏を始め、河野太郎デジタル大臣、中曽根康隆衆議院議員、赤松健参議院議員、鈴木けいすけ衆議院議員。石井苗子参議院議員、塩村あやか参議院議員らをはじめとする多くの議員が政界から参加した。また、文化学術の分野からは、ニュースキャスターの草野仁氏、高須克弥高須クリニック院長、漫画家の西原理恵子氏、乙武洋匡氏、ジョージア出身の力士臥牙丸関らが顔を揃え、レジャバ大使の交流の幅広さを物語った。 ジョージアは最近、食の分野でも日本に進出してきており、その国民的な食事シュクメルリ、ハルチョーはレトルト食品として販売されている。このレセプションでも、シュクメルリ、ハチャプリなどが提供され、本場の味ということで参加者の興味を引いた。また、ジョージアが世界に誇るワインは、陶器で出来た壺からひしゃくで配られた。 また、このレセプションでは芸能山城組によるジョージアの伝統的な歌を披露した。芸能山城組は、1987年に初のジョージア招聘公演を行って以来、ジョージアとは親密な交流を重ねている。このレセプションでの芸能山城組による演奏は素晴らしく、会場は水を打ったように静まり返り、参加者は素晴らしい男声合唱によるジョージアの「心」を聞いた。 ジョージア大使館は外交分野の点で大きな注目を集めているが、さらに経済の面でも日本との深いつながりがあることをレジャバ大使は冒頭のあいさつで述べている。今後も経済の分野ではより大きな発展が望めることだろう。若い大使と大使館スタッフの今後の活躍に改めて期待したい。 その他の情報は下記リンクよりご参照ください: 在ジョージア日本国大使館 公式HPティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使 公式Twitterはこちら

Russia National Day Tokyo Embassy

ロシアの日祝賀会、東京のロシア大使館にて開催

ロシアの日を記念し、在日ロシア連邦大使館のゲンナディ・オヴェチコ臨時大使は、外務省、在日公館、重要な国賓やロシア大使館の友人、産業界やビジネスマンらを招いて祝賀会を行った。 開会のスピーチにてオヴェチコ臨時大使は、「この『ロシアの日』は、現代のロシア連邦国の始まりの日であるだけではなく、起源と発展のシンボルである」とし、ロシアの日の重要さを語った。 また同氏は、「ロシアの日が、多民族のロシアを団結させ、『祖国の防衛』における犠牲に対する先の世代の功績を称えるものである。」と強調した。 関連記事: Historic Event at the Tokyo American Club celebrating Russia Night 困難なロシアの政治情勢にもかかわらず、ロシアは日本に対して「敵対的ではなく、日本もロシアに対して敵対的ではない」とし、ロシアと日本は「現実的で平等かつ互恵的な協力分野を維持している」と強調した。 また、両国間の貿易が「昨年200億ドルを超え、エネルギーや漁業、毎年開催されるロシア文化祭を含む文化交流などの分野での協力関係が継続している」ことを改めて振り返った。 鳩山元首相も出席し、ロシアとウクライナの紛争や今後の外交と平和への努力の重要性について言及し、乾杯の音頭をとった。 スピーチの後、ゲストはメインホールに集まり、在日ロシア人らによるロシアの曲の演奏を聴きながら、本場のロシアの味、ロシア直送のウォッカなどを楽しんだ。 この場は、ウェブマガジンHerseyの大使館インタビュー特集、東京ウィークエンダーのコラムに登場する各国大使にも出会うことが出来、新たな話を聞く機会となった。 カザフスタン、南アフリカ、アルジェリア、アンゴラ、マラウイ、キューバ、アゼルバイジャン、トルクメニスタン、そしてカタールの大使館や日本に駐在する各国の代表者に挨拶をする事が出来た。 国際社会、特にロシア連邦にとって今は困難な時期であるが、このロシアの日記念祝賀パーティは、終始和やかな雰囲気の中にあり、外交界、政界、経済界の友人やジャーナリスト達と改めて交流し、ロシアの文化と長年にわたるロシアと日本の友情を思いおこす良い機会となった。 貴重な機会に招待してくださった在日ロシア大使館に感謝を申し上げます。…

500年と50年、ふたつの記念の年を祝ってスウェーデン大使館 ナショナルデー

500年と50年、ふたつの記念の年を祝ってスウェーデン大使館 ナショナルデー

今年はスウェーデンにとって大変大切な年になる。今を遡ること500年前、1523年6月6日にはグスタフ1世(グスタフ・ヴァーサ公)が国王に選出された。スウェーデンはグスタフ・ヴァーサ公の時代にその後何世紀にもわたって発展する強力な中央統治の基礎を築いた。また、現国王カール16世グスタフ陛下は今年、即位50周年を迎えられた。 この記念すべき年に、北欧への思いと実績を持つ、演出家の小栗了氏の全面的なご協力の下、スウェーデンと日本、両国の過去から現在、未来へと続く展示を大使館内部で開催した。 展示にはスウェーデンの歴史、発明などの他、木々の緑が豊なスウェーデンを想像させるウォールアートもある。そこにペールエリック・ヘーグベリ駐日スウェーデン大使は英語で「Japan/Sweden in to the future」とメッセージを書いた。続いて小栗氏は「同じことを日本語で」と言い、「スウェーデンと日本の未来へ!」と書いた。 小栗了氏が手掛けたオーロラショーもスウェーデン大使館内部のアルフレッド・ノーベルホールで公開された。日本ではオーロラは北欧の冬の風物詩というイメージがあるが、本国でも美しいオーロラを見られる機会は少なく、人々はオーロラに畏敬の念さえ抱いているという。 続いてヘーグベリ大使の案内により、スウェーデン大使公邸内を見学することができた。広々としたリビング、王室来日時の晩餐会を再現したテーブルウェアなど、北欧の美しい生活を垣間見ることができた。ヘーグベリ大使はこの大使公邸で、一年間に13件以上のおもてなしの機会を設けるという。 現在のスウェーデン大使館はスウェーデン人建築家と日本人建築家の二人によってデザインされ、1991年に開館した。スウェーデンと日本のデザインを融合したデザインで、日本の太陽が建物の形を象り、スウェーデンの御影石が日本の木材と組み合わされている。この建物が持つ様々な緑色の銅板の屋根は日本のデザインに似ていると言われている。 閉館から30年以上を経て、この夏から大使館はしばしアークヒルズに移転し、この建物はリニューアル工事に入る。また新たなスウェーデンと日本の出会いの場になることを願いたい。 詳細は以下HPをご覧ください: 駐日スウェーデン大使館公式HP https://www.swedenabroad.se/en/embassies/japan-tokyo/