ハンガリー・フェスティバル2021開催
10月16日に、ハンガリーフェスティバル 2021がアーク・カラヤン広場(106-0032 東京都港区赤坂1-12-32)が開催され、多彩なハンガリー文化が紹介された。
ハンガリーは音楽が盛んな国として知られており、日本とハンガリーにルーツを持つピアニストの金子美勇士、日本の高校生のコーラスグループ、室内管弦楽団によってバルトーク·ベラ、コダーイ·ゾルタンが作曲した名曲などが改めて紹介された。
また、ハンガリー料理は東欧で一番おいしいといわれる料理大国でもあり、フォワグラ、ワインの産地としても知られている。日本では特にハンガリー産のはちみつもとても有名だ。会場では、そうした代表的な産物がとてもリーズナブルな価格で販売されており、キッチンカーで登場したハンガリー名物グヤーシュスープは、すぐに売り切れてしまった。
工芸にも優れ、刺繍の国でもあるハンガリーは、カロチャ、マチョなどの刺繍製品も多く、会場では伝統的な総刺繍の民族衣装をまとったハンガリーの女性の姿も見かけられた。カロチャ刺繍は、ニコール·キッドマンが着用したことでも知られており、レース状に布を抜いて作るリシュリューという技法が難しい。その民族衣装をまとったハンガリー女性が登場していた。ここまで見事な民族衣装を見る機会は日本ではなかったので、とても貴重な機会でもあった。
池上彰さんと増田ユリヤさんによるハンガリーに関するレクチャーも開催され、新型コロナウィルスの感染予防のためのメッセンジャーRNAワクチンは、米国在住でハンガリー人の研究者カリコ·カタリン博士の尽力によって開発されたことが紹介された。増田ユリヤさんの著書「世界を救うmRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ」も併せて紹介され、ハンガリーが優秀な科学者を多く輩出している国であるという一端を見ることができた。
ハンガリーの文化、発明などを知る興味深いレクチャーがなされたこともとても意味深く、改めてハンガリーという国を垣間見ることができたとても素晴らしい一日だった。
『ハンガリー』についての詳細はこちらから: https://tokio.mfa.gov.hu