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ギリシャ刺繍展
ギリシャ刺繍展(駐日ギリシャ大使館主催)が、美術館、ギャラリーが立ち並ぶ芸術地区で開催された。 この展覧会の企画は、ギリシャに縁の深い二人の女性の出会いから始まった。ギリシャ大使夫人のヨアナ·ハリクリア·ヤナカルとギリシャに留学の経験がある共立女子大学名誉教授の木戸雅子は、お互いのコレクションの中にまったく同じ図柄の刺繍作品を見つける。それは全く作者も違い、作られた年代にも20年以上の隔たりがあった。二人はこの偶然から、ギリシャ刺繍の美しさ、地域によって違う伝統の図柄、母から子どもたちに受け継がれてきた伝統を日本に紹介しようと努力を重ね、この度の展覧会に至ったという。 展示された刺繍作品は全て二人の個人蔵による。イオアナのコレクションの多くは、その母から受け継いだ作品であり、木戸雅子は留学時代から長期に亘ってギリシャ各地を歩いて収集したものであった。 作品は殆どが目の詰まった麻か綿の素材が使われ、その地となる布がまったくみえないほどにクロスステッチで刺していく。一ミリの隙間もないほどに一針一針が密集している。出来上がった作品は、日本の掛軸のような美しい表装が施され、テーブルセンターなどに仕立てられていく。また、ギリシャの北部では、唯一絹が生産される地域があり、その地方では透けるような絹地に絹の糸で、フリーステッチで刺していく作品が作られていく。時代を経た今も、そうした作品は変わらぬ美しさを保ち、力強ささえも感じる程だ。 イオアナ夫人は、「ギリシャでは、母が作った刺繍作品は男女を問わず、子供達に引き継がれていきます。私が子供のころまでは、嫁入り前の娘はそのコレクションを決まって木曜日に周囲の人に見せたものでした。結婚式は殆どが週末に行われるので、その前に母から引き継がれる刺繍を施したテーブルクロス、クッション、枕カバー、シーツなどを見せていたのでしょう。今は、時代が変わり、ギリシャも働く女性が多くなり、こうした刺繍の伝統は少しずつ衰退しています」と語る。 ギリシャを含むバルカン半島にはこうした刺繍文化が栄え、女性たちの手によって、ビザンチン、キリムなどの模様が多く刺され、家を美しく飾り、家族の暮らしに歴史と伝統、温かみと癒しをもたらしてきた。 二人の女性の偶然がもたらしたこの展覧会は、ギリシャの祖母から母へそして娘へと受け継がれた刺繍手芸作品の美しさ、緻密な手仕事の粋を、日本にいながらにして間近で見られる最高の機会であった。こうした美しい伝統が引き継がれ、より発展していくことを願って、この展覧会を後にした。 For more information visit: Greek Embassy
The Beauty of Ancient Greek Embroidery
The Greek embroidery exhibition in Japan, organized by the Embassy of Greece in Japan and co-organized by the Japan-Greece Society, was held…
鈴木大拙・西田幾多郎生誕150周年記念
日本が世界に誇る「禅」 その思想を「ZEN」として世界に伝えた鈴木大拙 戦前戦後の激動の時代を駆け抜けた鈴木大拙がつたえたかったものとは? 先の見通せない子の時代にこそ、日本の「禅の心」を取り上げ、この舞台を通じて生き方を問い、見つめ、生きる光、希望を求めたい。 OPERA「ZEN」で、主人公の鈴木大拙の恋仲になる女性ベアトリスという大変重要な役をコロンえりかが演じる。 コロンえりかは、ベネズエラ出身のソプラノ。日本と英国で声楽を学び、美声と安定した歌唱力、可憐な舞台姿でオペラ、ソロコンサートと活躍の場を広めている。駐日ベネズエラ大使夫人としての活動も多く、チャリティーにも力を入れ、ホワイトハンドコーラスなども指導。名指揮者グスターボ·ドゥダメルを生み出した優れた音楽教育「エルシステマ」も日本に紹介し、その活動も支援している。 ≪金沢公演≫ 【日 付】2022年1月23日(日) 【会 場】金沢歌劇座【時 間】14:00開演(13:00開場) ≪高崎公演≫ 【日 付】2022年2月6日(日) 【会 場】高崎芸術劇場【時 間】15:00開演(14:00開場) 【問合せ】(公財)高崎財団 027-321-7300 新作オペラ「禅」~ZEN~ PR動画はこちら↓から 作 曲 渡辺俊幸台 本 松田章一台本翻訳 家田淳指 揮 ヘンリク・シェーファー演 出 三浦安浩管…
2022 World Premiere New Opera “Zen”
What did Daisetsu Suzuki want to say after running through the turbulent times before and after the war? In this era when…
ラテンアメリカ・カリブ諸国×日本
“自由”を愛する国々6カ国の作家魂に響く日本人作家 101人 期間: 2021年 12 月 24 日(金)~27 日(月) 時間:12月24日 13:00 ~19:00、25日、26日 10:00 ~19:00 、27日 10:00 ~17:00 会場: リードシー代官山 1F(東京都渋谷区代官山町 20-5) GRULAC諸国および日本のアール・ブリュット作家の絵画展がGRULAC(中南米・カリブ海)諸国各国大使館(ベネズエラ・ハイチ・キューバ・エクアドル・メキシコ・ジャマイカ…
Art Exhibition: Expression of Free Soul
An exhibition of works by artists from GRULAC countries (Venezuela, Haiti, Cuba, Ecuador, Mexico, Jamaica, in no particular order) and Japanese “Art…
Swiss Christmas Market in Shibuya
In the historic old town, the “Christmas market” with romantic illuminations sparkling and crowded with people buying gifts at huts and tent…
白銀のスイスからメリークリスマス!
歴史ある旧市街で、ロマンティックなイルミネーションがきらめきヒュッテ(小屋)やテントショップでプレゼントを買う人々で賑わう「クリスマスマーケット」はスイスの冬の風物詩。 在日スイス大使館やスイスの企業・団体が協力のもと、12月5日、東京・渋谷で1日限りのスイス・クリスマスマーケットが開催された。 このスイス・クリスマスマーケットでは、本場のラクレットチーズやスイスワイン、ホットチョコレート、アルプスの花々のハーブティー、クリスマス限定パンなどのグルメや、デザインの国スイスのアートグッズなどを展示・販売するほか、クライミング体験やアルプホルンによるミニコンサート、来場者なら誰でも参加できて素敵なプレゼントが当たるデジタル抽選会などが行われた。日本にいながら、渋谷でスイス気分を体験できた一日だった。
永田哲也『呼吸する記憶』
コンスタンチン·カキュシス駐日ギリシャ大使とヨアナ夫人、ルイ・オルランド・シャビエル駐日アンゴラ大使とファティマ夫人が、ホテルオークラのMAYU galleryで開催中の永田哲也『呼吸する記憶』展を訪問。 “Wagashi” is a series of contemporary artwork by Tetsuya Nagata that uses traditional Japanese confectionery molds to mold 永田哲也『呼吸する記憶』展日本の伝統的な和菓子の木型を和紙で型取り、現代アートとして生まれ変わった和菓紙。 そこには時代(時)の記憶と場所(空間)の記憶。そして、我々日本人の祝い(心)の記憶が写し出されている。作家は、それらを造形要素として連結させ、集積させ、新しい世界観へと構成。純白な和紙という素材によって生き生きと呼吸しながら作品へと昇華された姿は、白く無垢な輝きを放ちながら現実のものとして目の前に展開していく。…
Tetsuya Nagata – Breathing Memory
His Excellency Mr. Constantin Cakioussis and Mrs. Ioanna Charikleia Giannakarou, His Excellency Mr. Rui Orlando F.C. Silva Xavier and Mrs. Fatima Ferreira…