ていねいに美しく暮らす 北欧デザイン展 各地の高島屋で開催

現在、日本橋高島屋本店を皮切りに、美しい北欧のデザインとライフスタイルを紹介する「北欧デザイン展」が開催されている。その開催に伴い、北欧4か国の駐日大使が列席し、この展覧会の監修を務めた織田憲嗣らと共に開会式、テープカットを行った。

北欧の暮らしは美しい。その優れたデザインに魅了される人は多い。では、なぜこのような美しい暮らしが北欧では実現しているのだろうか。その原点はスウェーデンの社会思想家であるエレン・ケイが提唱した「美が人生を豊かにする」という思想にある。エレン·ケイのこの考えはその後、ケイの母国スウェーデン出身のグレゴール・パウルソンによってより広められていく。同時期に英国ではウィリアム・モリスの「アーツ・アンド・クラフツ運動」が起き、手工業を重視し、生活と芸術を一致させようと言う動きが高まって行ったことも北欧の美しい暮らしの実現に大きな影響を与えている。

パウルソンは「よそ行きの美しさではなく日常生活にある普段使いの者に機能性と美を求めよう」という考えを提唱した。その考えは、さらに北欧諸国に広がっていき、北欧諸国にはデンマーク出身のデザイナー、フィン・ユールに代表されるような「美しい暮らし」を実現に導いた優れたデザイナーが登場してくる。

現代でも高く評価されている「美しい暮らし」が北欧で実現したのは、こうした思想が基礎になっていたからに他ならない。今も人々と社会の中に維持されているその思想は時代に合わせて進化を続けている。現在、北欧のものづくりは、使い手、生活や社会の環境を意識して行われており、環境保護を考える上でも世界をリードし続けている。

この展覧会では、北欧諸国が目指してきた日常の暮らしの美しさの歴史と進化を見ることができる。監修に当たった織田憲嗣は椅子の研究家としても知られており、約8000点に及ぶコレクションから約300点を展示している。

是非ともこの機会に北欧の人々の暮らしへの思い、デザインの数々を見ていただきたい。

【各地開催日程】

  • 2023年3月1日(水)→ 21日(火・祝)    日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール

入場時間:午前10時30分〜午後7時(午後7時30分閉場) ※最終日3月21日(火・祝)は午後5時30分まで(午後6時閉場)

  • 2023年4月20日(木)→ 5月7日(日)    ジェイアール名古屋タカシマヤ 10階特設会場

入場時間:午前10時〜午後7時30分(午後8時閉場) ※最終日5月7日(日)は午後4時30分まで(午後5時閉場)

  • 2023年8月9日(水)→ 20日(日)           大阪高島屋 7階グランドホール

入場時間:午前10時~午後6時30分(午後7時閉場) ※最終日8月20日(日)は午後4時30分まで(午後5時閉場)

日本橋高島屋本店にて行われた開会式には北欧4か国の駐日大使と監修を務めた椅子研究家の織田憲嗣氏が参列した
日本橋高島屋本店にて行われた開会式には北欧4か国の駐日大使と監修を務めた椅子研究家の織田憲嗣氏が参列した

開会式でのテープカット

(左から)

インガ・マリーエ・ヴァイデマン・ニーハマル駐日ノルウェー大使

ピーター タクソ-イェンセン駐日デンマーク大使

織田憲嗣(東海大学名誉教授、北海道東川町文化芸術コーディネーター)

ペールエリック・ヘーグベリ駐日スウェーデン大使

タンヤ・ヤースケライネン駐日フィンランド大使

イッタラのデザイナーとしても知られる、フィンランドのデザイナー、オイヴァ・トイッカの作品
イッタラのデザイナーとしても知られる、フィンランドのデザイナー、オイヴァ・トイッカの作品

オイバ・トイッカ(フィンランド)の「鳥たち」が入り口を飾る。

日常の暮らしを美しくするという思想が広く持たれる北欧ならではの美しい家具
日常の暮らしを美しくするという思想が広く持たれる北欧ならではの美しい家具
陶芸作家Stig Lindberg(スティグ・リンドベリ)の「ジンジャークッキー」という企画名の陶板(手前)
陶芸作家Stig Lindberg(スティグ・リンドベリ)の「ジンジャークッキー」という企画名の陶板(手前)

スティグ・リンドベリ(スウェーデン)

ジンジャークッキーシリーズ

プロトタイプ

陶による彫刻「スプリンガレ(馬)」

コーヒーサービスセット SA

プンゴ

曲線美の美しい”北欧”らしい美しさと機能性を備えた椅子
曲線美の美しい”北欧”らしい美しさと機能性を備えた椅子

(左から)

プライウッドチェア グレーテ・ヤルク(デンマーク)

シミターチェア ヨーゲン・カストホルム プレベン・ファブリシウス(デンマーク)

アームチェア オーレ・ヴァンシャー(デンマーク)

ラケットチェア ヘルエ・ヴェスタゴー・イェンセン(デンマーク)

デンマークの近代家具デザインにおける代表的なフィン・ユールの作品も展示されている

前/バタフライテーブル フィン・ユール(デンマーク)

上/VL45 ラジオハウス ペンダント ヴィルヘルム・ラウリッツェン(デンマーク)

左3番目/チーフティンチェア フィン・ユール(デンマーク)

左2番目/ウィスキーチェア フィン・ユール(デンマーク)

左/グローブキャビネット フィン・ユール(デンマーク)

【関連記事】

フィン・ユールとデンマークの椅子

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