スウェーディシュ·ジャズ·ナイト

スウェーデン大使館チャリティコンサートを開催

スウェーデン出身のジャズシンガー、アンナ·ヘーグベリは現在、東京を中心にコンサート活動を行っている。ペールエリック·ヘーグベリ·スウェーデン大使の夫人でもあるアンナ·ヘーグベリは、この度、認定NPO法人ファミリーハウスへの支援のため、「歌う言語」と言われる美しいスウェーデン語でジャズを演奏した。

O.A.S.E.Sと名付けられたバンドは、それぞれが自己のバンドリーダーでありながら、この夜の演奏のために集結した。ヨーロッパ、アメリカ、日本出身のジャズプレイヤーはそれぞれの個性を活かし、テクスチャーを組み合わせた素晴らしい演奏を繰り広げた。

認定NPO法人ファミリーハウスは、1991年に設立され、以来、遠方の自宅を離れて都内の専門病院で治療を受ける子どもと家族のための滞在施設を作る活動を行っている。この活動は家族が安心・安全に、家族同士が悩みを話せる場所があり、子どもの看護に専念できるような「もうひとつの我が家」ができたらどんなによいだろうとの考えによって開始された。

当初、ファミリーハウスは、経済的負担の少ない滞在場所という目的が主でもあったが、その後、トータルケアの一環としての役割も期待されるようになった。また、家族の団らんや利用者同士の交流の場として、また専門家を含めたハウススタッフとの交流と見守りは、利用者にコミュニティを提供するようになっている。

このファミリーハウスの活動はボランティアによって支えられている。この夜のコンサートの入場料全額がこの活動に寄附され、今後の活動に役立てられる。

凍てつく夜に開催されたこのコンサートは、心温まる何かを人々に残した。来年もまたアンナ·ヘーグベリのクリスタルヴォイスを聴き、病気の子供たちが安心して家族と過ごせる環境づくりを共に考えて行きたい。

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