駐日ルーマニア大使館でブカレスト・オペラ・フェスティバル記念ガラ・コンサート開催:ブカレスト国立歌劇場総裁、ブカレスト・オペラ・フェスティバル芸術監督とディーバが来日
ルーマニア文化学院

今年もルーマニアの首都、ブカレストでは第5回ブカレスト・オペラ・フェスティバルが開催される。このオペラフェスティバルを記念して、ルーマニアを代表するソプラノ歌手ユリア・イサエプとピアニストのリアナ・マレシュが来日した。
このガラ・コンサートに先立って、ブカレスト歌劇場の総裁を務めるダニエル・ジンガとブカレスト・オペラ・フェスティバルの芸術監督を務めるオルテア・シェルバン=パラウも来日、ブカレスト・オペラ・フェスティバルについての詳細を紹介した。

ブカレスト・オペラ・フェスティバルは、単なる音楽祭というカテゴリーにとどまらず、その開催には、「継続と対話」を大切にしているとジンガ総裁は強調する。フェスティバル開催期間中、毎晩異なるオペラ、バレエ、舞台芸術作品がそれぞれの意匠を持って上演される。そのプログラムの幅は、クラシック作品から、ルーマニアではあまり上演されない音楽作品までを楽しめる貴重な機会となっている。
そうした多彩な舞台芸術を上演するのは、ルーマニア国内の代表的な歌劇場などと共に海外からのゲストも多い。期間中は合計1,500名以上のアーティストとスタッフが同じ舞台の上で活動するという。そうした世界トップレベルの舞台芸術のアーティストには、ブカレスト歌劇場をはじめとするルーマニア各地の劇場、海外からの招待アーティストがおり、日本からは大阪の山本能楽堂が出演する。
この夜、東京のルーマニア大使館では、ブカレスト・オペラ・フェスティバルの紹介とその動画鑑賞に続き、ルーマニアの歌姫によるガラ・コンサートが開催された。

ソプラノのユリア・イサエプは、ブカレスト歌劇場に所属する極めてトップレベルのオペラ歌手であるばかりでなく、世界の歌劇場で活躍するルーマニアオペラの至宝と言われる歌手だ。ルーマニアはイレアナ・コトルバシュ、アンジェラ・ゲオルギューなどをはじめとする名ソプラノを生み出してきたが、今、そうした伝説的なディーバに続くのがイサエプだと言える。旧東ヨーロッパ出身のソプラノらしく、愁いを帯びた豊かな声は非常に魅力的で、聴く人を引き付ける。イサエプはルーマニア国立歌劇場、ヨーロッパで活躍するばかりではなく、2019年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場においてプッチーニのオペラ「トスカ」のタイトルロールを歌ってデビューを果たした。今回のガラ・コンサートにおいても、「トスカ」のアリアから始まり、数々のオペラアリア、トスティの歌曲、ルーマニアの歌曲、ミュージカルメドレーなど、幅広いレパートリーを披露した。イサエプの声を聴いただけでもブカレスト・オペラ・フェスティバルのレベルの高さがうかがい知ることができる。
第五回ブカレスト・オペラ・フェスティバルはブカレスト歌劇場において2026年6月11日から22日まで開催される。まだ歴史は新しいがこのフェスティバルは将来、ザルツブルク音楽祭のようなヨーロッパを代表する音楽祭に育っていくことだろう。ぜひとも一度は訪れてみたいと思った。

第5回ブカレスト・オペラ・フェスティバル参加団体
【国内団体】
- ルーマニア国立歌劇場(ブカレスト)
- ヤシ国立ルーマニア歌劇場
- ティミショアラ国立ルーマニア歌劇場
- クルージュ=ナポカ・ハンガリー歌劇場
- オレグ・ダノフスキ国立オペラ・バレエ劇場
- ナエ・レオナルド国立オペラ・オペレッタ劇場
- ラジオ室内管弦楽団
【海外団体】
- プッチーニ音楽祭管弦楽団(イタリア・トッレ・デル・ラーゴ)
- クラクフ歌劇場(ポーランド)
- マリア・ビエシュ国立オペラ・バレエ劇場(モルドバ・キシナウ)
- ルセ国立歌劇場(ブルガリア)
- 山本能楽堂(日本・大阪)
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