駐日セルビア大使館:セルビアの天才、ニコラ・テスラ出版記念講演会開催

駐日セルビア大使館でのニコラ・テスラ出版記念講演会で話す登壇者

テスラと聞くとイーロン・マスクが率いる自動車メーカー、グリーンエネルギーの会社を思い浮かべる人がほとんどだろう。しかしこの社名はセルビア人の大発明家であるニコラ・テスラに敬意を表しつけられたことはあまり知られていない。

ニコラ・テスラ生誕170周年に当たる今年、一般社団法人電気学会より『ニコラ・テスラ ― その生きざまは私たちに問いかける』が日本でも出版され、その業績に新たな脚光が当たっている。この著書についての出版記念講演会が7月3日に駐日セルビア共和国大使館で開催された。

一般社団法人電気学会が出版したニコラ・テスラの著書の表紙

挨拶に立ったアレクサンドラ・コヴァチュ駐日セルビア特命全権大使は、現在も世界各地ではニコラ・テスラの功績への関心が衰えていないことを最初に述べた。無線通信技術と、現代の最も重要な課題である持続可能なエネルギーはテスラが最初に着手した課題であり、それに基づく人類の未来はテスラのビジョンによって、かつてないほど重要性を増している。

駐日セルビア大使館で開催されたニコラ・テスラ記念講演会に集まった来場者

セルビアが誇る発明の天才、ニコラ・テスラとはどのような人物だったのだろうか。テスラとは19世紀後半から20世紀にかけて活躍した発明家であり、白熱電球の発明で世界に知られるトーマス・エジソンのライバルと言われた人物だ。送電という分野でもテスラは活躍し、交流システムを作り上げたことでも知られる。この発明に関して、テスラは交流送電を主張したが、エジソンは直流を主張した。これが現在にも語られる電流戦争だ。その後、テスラの主張が勝利し、発電された電気は、交流システムによって工場、家庭などに安定して送られるようになった。

駐日セルビア大使館に展示されているニコラ・テスラの銅像

テスラの発明は送電システムだけではない。今も生活の必需品となっている蛍光灯、電子レンジ、ラジオ、リモコン、扇風機、洗濯機、エックス線写真、ロボットなどにもテスラの発明した技術は生き続けている。さらには、エネルギー対策と排気ガスによる環境汚染対策も最初に注目したのはテスラだ。その思想、功績に感謝して、人気の電気自動車はその名前を冠することになった。

テスラの詳細な功績、その哲学と人生については、是非とも『ニコラ・テスラ ― その生きざまは私たちに問いかける』を読んでいただきたい。日常にあたりまえに存在する多くの機械にはテスラが深くかかわっていることがとてもよくわかる。

ニコラ・テスラに関する書籍のコレクション

テスラは今も日本の社会に生き続けているとも言える。またセルビアと日本を繋ぐ重要な要となってもいる。科学万博でのテスラ館、大阪万博におけるセルビア館においてもテスラの存在は大きく、また、現在もテスラを記念したイベントなどがセルビアと縁のある日本各地の都市でも開催され、子供たちに刺激をあたえ、次の時代に生きる研究者を育てている。

地球を照らし、未来を発明した偉大なセルビア人は今も人と人を繋ぎ、国同士の友好にも尽力し、今も変わらず世界を照らし続けている。

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