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大使館クッキングクラス(1)ジンバブエ
日本中近東アフリカ婦人会(NCAF 会長 小池那智子)は、日本にあるアフリカ、中近東の大使館と交流し、本場の文化を味わい、伝え、理解する活動を広めている。 この度は、ノンプメレロ・アブ-バスツジンバブエ特命全権大使夫人によるクッキングクラスを開催した。今回は、40名近い日本中近東アフリカ婦人会のメンバーが参加し、本場の味を楽しんだ。 ノンプメレロ夫人が教えてくださったジンバブエの「味」は、サッザ、カボチャの葉の煮物、牛肉のシチューの3点だ。いずれも日本人にはなじみのない料理だが、食してみるととてもおいしい。材料も日本で入手できるものであり、家でも作ってアフリカの味を楽しめる。 レシピは以下の通り。 (日本中近東アフリカ婦人会ではこうした交流イベントを度々開催。入会等のお問合せは:ncaf2016@gmail.com) ジンバブエ料理 【材料】 イシツワラ/サザ(濃厚なトウモロコシのおかゆ) 材料 コーンミール 3カップ 冷水 1カップ 熱湯 750ml 【作り方】 コーンミール1カップを鍋に入れる。冷水を加えてかき混ぜ、ペースト状にする。 鍋を火にかけて、強火にする。ダマにならないように混ぜながら、熱湯を同時に加える。沸騰するまでかき混ぜ続ける。沸騰したら、鍋に蓋をして火を弱め、15分煮込む。続けてコーンミールを少しずつ加え、だまにならないようによく混ぜる。好みの固さになったら蓋をして5分蒸らす。鍋を開けてさらに混ぜて完成。 お好みのレリッシュやソースでお召し上がりください。 イボボラ/ムブーラ(カボチャの葉のお料理) 【材料】 かぼちゃの葉 1kg 皮をむき、洗ってみじん切りにする。 みじん切りにした大きなトマト 1 個 ピーナッツバター 大さじ3…
Embassy Cooking Class (1) Zimbabwe
The NCAF – Ladies’ Friendship Association for Africa and the Middle East (President: Nachiko Koike) interacts with embassies in Africa and the…
Marybelen Sakamoto, Miss Universe Japan 2022
Miss Universe Japan 2022 Marybelen Sakamoto (坂本麻里ベレン), 23, of Chiba is the new Miss Universe Japan. At a grand event held at…
日チリ外交関係樹立125周年記念
日チリ外交関係樹立125周年記念平和を願って:ラリ村のクリンの鶴を贈呈 最近、日本ではチリというと良質でおいしいワインを思い浮かべがちだ。チリのワインは日本の食卓をかなり豊かにしている。チリという太平洋を挟んだ遠い「隣国」と日本は、普遍的な価値を共有しつつ、深く長い友好関係を築いている。日チリ外交関係樹立125周年を迎える今年は、多くの記念すべきイベントが両国で開催され、改めてその関係の深さとチリの豊かな文化に触れる良い機会ともなっている。 その一つに、9月7日に広島市で開催される「平和のためのラリ村のクリンの鶴」寄贈式がある。このイベントは駐日チリ大使館が主催し、特別にチリの民芸家がデザインしたラリ村の馬の尾の毛織の鶴を広島の人々に寄贈する。 チリはワインのみならず、織物も重要な産物であり、そのクオリティは世界に知られている。このイベントには、チリ外務省文化芸術遺産外交局とチリ民芸財団が参加し、200年の歴史を持つ「クリン」と呼ばれる特別な織物技術を基づいた手作りの工芸品が選ばれた。 今回、チリ側は事前に平和への願いの世界的なシンボルともなったあるひとりの少女と折り鶴の物語に感銘をうけ、「鶴」というテーマを選んでいる。1945年8月に広島に投下された原子爆弾により、放射線浴びて原爆症の犠牲となった日本人少女、佐々木禎子の物語だ。禎子さんは、放射線による病を治したいという望みをかなえるために千羽鶴を織った。 平和への願いを込めた「クリンの鶴」は、平和と核兵器のない世界への誓いを表現するために、ラリ村から広島まで17,000キロメートル以上の旅をしてやってくる。 寄贈式は9月7日(水)午前10時30分より、広島おりずるタワー12階で開催され、この寄贈作品は2022年9月7日から1年間、広島のおりづるタワー12階に展示される。 チリと日本の友情、チリから届いた平和を願う気持ちに感謝し、改めて平和への願いを込めて、「クリンの鶴」の到着を待ちたい。 作品と作家について: この寄贈作品作成のため、チリでは民芸家が選ばれた。それぞれの民芸家はその芸術性によって「鶴」を表現している。 民芸家 Brigida Caro Cabrera ブリヒダ・カロ・カブレラ Mariela Medina Medina マリエラ・メディナ・メディナ Ana María Contreras…
Celebrating 125 years of Japan and Chile Friendship
Commemorating the 125th Anniversary of the Establishment of Diplomatic Relations between Japan and Chile Wishing for Peace: Presenting “Rari Crin Cranes for…
アンゴラ大使インタビュー
身近になりつつあるアフリカの大国、アンゴラ 豊かな資源、民主主義的思考と女性の活躍を応援 TICAD8も今年開催され、日本からのアフリカへの注目度はますます上がっている。この機会にアンゴラという国について、駐日アンゴラ特命全権大使、ルイ・オランド・シャビエル閣下にじっくりとお話しをお聴きした。 大使執務室でお目にかかった大使は、洗練された身のこなし、ヨーロッパ系の雰囲気も感じる素敵な紳士だ。大使の母国アンゴラは、アフリカ大陸西南部に位置し、その豊富な地下資源と急速な経済成長によってフロンティアマーケットとしての成長を続けている。日本との関係も大変良好だ。 アフリカの最先端の思考を知る上でも、是非とも皆さんに読んでいただきたい面白いインタビューになった。 質問:大使のキャリアについてお聞きしてもよろしいでしょうか。 外務省には1976年に入省いたしました。それから、いままでに国連、アフリカ連合などの国際的な会議に参加してきています。 外交官としては、第一書記官としてフランスに9か月間、参事官としてイタリアに6年間、公使参事官としてポルトガルに9年間の駐在経験があります。駐在の際は、在外公館勤務をいたしてまいりました。大使としてのミッションは日本が初めてです。2018年の12月5日に、天皇陛下に信任状を奉呈いたしました。 駐日大使になる前、外務省本省において多国間関係局長代理を務めており、色々な国のデリゲーションとコンタクトがありました。その中で、日本ともコンタクトがありました。日本への駐在の話があった時にはすぐに喜んで承諾いたしました。自分の新しいステージに踏み入れるという意味でも重要な経験であると思いました。 質問:アンゴラは、日本では今まではあまり知られていない国でしたが、大使のご着任後の努力が実り、両国間はとても近くなったと言えます。具体的な政治的、貿易などについてもお話しいただけますか。 まず、現在の日本とアンゴラの関係は素晴らしい関係だと言えることができます。今までもよいレベルでありましたが、私が日本に駐在することによって、さらによくなって行くようにといたしたいと願っています。私が駐在する前には、「今まで以上によりよい関係を作ってください」という政府からのミッションを与えられたという経緯もあるからです。 しかし、関係を作るというのは、そんなに簡単なことでないことは理解しています。日本にはアフリカに対する方針というのがあり、さらに独自の考え方があります。ですので、日本のやり方を理解した上で、こちら側からもスムーズに動くべきでしょう。日本がアフリカに対しても色々と提案をして下さること、関係性を持つことを、いつも深く考慮していくべきでしょう。そうした考えを持ちつつ、日本側からもアフリカに対してはさらに、共に深く掘り下げていけるようにと考えています。 また、日本にとって、アフリカは遠い、もしくはイメージ的に遠いと思われています。しかし、ネット社会が発達した今、この時代になりましたら、そんなに遠いという大陸というのはもうないのではないでしょうか。 ただ、日本からアフリカに対しての考え方には、政治的に不安定であるという心配は今もまだあるようです。しかし、現在においては、いくつかの例外もありますが、基本的にアフリカの国々は政治的に安定しています。多くの国々は平和になっています。つまり平和な政治が行われていると理解していただきたいと思います。 特にアンゴラが地理的に置かれている南部アフリカですが、南部アフリカ開発共同体(SADC)となっております。この地域は、本当に平和な政治が保たれています。そのSADC地域は、アフリカの中でも大変経済的にもポテンシャルがある地域でもあり、更には政治的にも安定しているという理想的な地域とも言えます。 ぜひとも、日本の方にはアフリカ、特に南部アフリカ、アンゴラに行っていただき、投資を考えていただきたいと願っています。アンゴラがあるこの地域には、本当に豊かな資源に恵まれています。駐日アンゴラ大使としても、大使館としても、アンゴラができる限り日本で知られるようと努力をし続けています。日本側からも、我々の努力をよい形で受け入れていただいていると思います。 質問:2020年初頭から全世界で新型コロナウィルス感染によるパンデミックが起きていますが、アンゴラはどのような状況にあったのでしょうか。 アンゴラでももちろん新型コロナウィルスに感染した人たちは多く、亡くなった方もいます。ですが、ヨーロッパに比べたら、それほど悲劇というほどの被害には至りませんでした。それには、アンゴラ政府が早めに行動を起こし、移動クリニックが出動し、出来るだけ早くワクチンを国民に接種するという政策が功を奏したと言えます。 質問:日本とアンゴラの関係について、具体的な政策はおありでしょうか。 最初に、アンゴラから、2018年の年末に、大変大切なデリゲーションが日本に参りました。そのデリゲーションの中には大臣が3名含まれておりました。 そのデリゲーションが来た時に、南にあるナミベ港の包括開発請負契約を締結されました。これはアンゴラ政府とJBIC(国際協力銀行)等の間での一般協定で、投資総額は約700億円に上ります。 また、JICA(独立行政法人 国際協力機構)の事務所がアンゴラにできました。JICAが力を入れていることもあり、JICA関連の契約が数多くなされています。…
Interview with the Angolan Ambassador to Japan
Angola, an African power that is becoming well-known Abundant resources, support for democratic thinking, and empowerment of women TICAD8 will also be…
Whitney Mercilus, NFL Ambassador to Japan
We had the opportunity to talk with Whitney Mercilus during his four-day-trip to Japan. We sat down at the Yamano Hall in Shinjuku,…
Brad Pitt in Tokyo for Bullet Train and Spiritual Cleansing
On Monday 22nd, Brad Pitt was in Tokyo to promote his latest movie Bullet Train, directed by his former stuntman and good…
ボストン美術館展 芸術×力(げいじゅつとちから)現在開催中
芸術×力という強烈なタイトルの展覧会が現在、東京都美術館で開催されている。 展覧会会場で感じる優れた芸術作品と権力には関係性がある。こうした芸術家を権力者が支援するというシステムはいつの時代にあっても確実に存在した。ルネサンスの隆盛にもその影響は大きく、豪商メディチ家の存在はとても大きい。 今回の展覧会は、まさに時の権力者が作らせ、愛した作品がそろえられている。キュレーションは多岐にわたり、けっして一つの時代、地域、芸術のスタイルにこだわっているわけではない。そのどれもが権力とはどういうものかを物語るようにち密で、素晴らしく美しい。 いくつかの作品を紹介すれば、芸術を愛したことで知られる乾隆帝の黄金に輝く《龍袍》と呼ばれる外衣が目に留まる。龍は皇帝を表す5本の爪をもち、米、山などの十二章は皇帝が宇宙さえも支配していることを表す。皇帝とはこういうものだと、この外衣は無言の威圧感をもって私たちに語り掛けてくる。 アメリカでもっとも裕福な女性と言われたマージョリー·メリウェザー·ポストが、英国王ジョージ5世とメアリー王妃に謁見する際に購入したエメラルドのブローチもその美しさに目を見張る。中央の大きなエメラルドの表面にはアイリスの模様が彫られている。それをぐるりと囲むダイヤと、そのダイヤに垂れ下がる大粒のエメラルドは、今も昔もアメリカの富の象徴とさえ言える。 日本美術も多く展示されているが、その中でも《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》は見逃せない。史実である平治の乱を題材に描いているが、その人物描写の面白さは興味深い。平治の乱の顛末は、武士の世の中の幕開けではあるが、ここでは貴族は白く、上品に描かれ、武士は下品な顔に描かれている。おそらく貴族階級によってオーダーされた作品なのだろう。また、このクーデターによって焼き払われる貴族の館を襲う炎の描写は素晴らしい。墨という画材がこれほどうまく使われ、炎を引き立てている表現は他に例がない。後の作家に大きく影響を与えたことも理解できる。 今回、約10年ぶりの里帰りを果たした《吉備大臣入唐絵巻》も見逃せない。遣唐使として唐に渡った吉備真備は、その才能を恐れられ、到着早々、唐の役人によって高楼に幽閉されてしまう。突然そこには赤鬼が現れ、吉備真備に知恵をさずけ、両名は協力しあって数々の難題を解き明かしていく。この赤鬼の正体は、すでに唐に渡り、客死していた阿倍仲麻呂だった。奇想天外なストーリー、吉備真備と赤鬼と化した阿倍仲麻呂の動きはまさに12世紀のサブカル、漫画とも言える。 この作品は昭和7年に、日本から売却という形でボストン美術館に渡っている。日本にあれば、確実に国宝に指定された作品だろう。しかし、当時の法により、こうした流出は防ぐことができなかった。その後、日本は第二次世界大戦を経験している。はたしてこうした国宝クラスの美術品を国家が守り切れたかはわからない。 海外流出によってボストン美術館に収められたがゆえにその形を保ち、その後、この作品は何度も日本に里帰りしている。これもまた権力がなせる業ではないか。 日本は権力、スポンサーが美術を擁護することが少ない。こうした文化への権力をより強めていく必要性さえも感じた。 すべてボストン美術館蔵 ボストン美術館展 芸術×力(げいじゅつとちから) https://www.ntv.co.jp/boston2022/ 展覧会基本情報 会期:2022年7月23日(土)~10月2日(日) 会場:東京都美術館 休室日:月曜日、9月20日(火) ※ただし、8月22日(月)、29日(月)、9月12日(月)、19日(月・祝)、26日(月)は開室 ※日時指定予約制。当日券あり(ご来場時に予定枚数が終了している場合あり) 開室時間:9:30~17:30 金曜日は9:30~20:00 ※入室は閉室の30分前まで 展覧会公式サイト:https://www.ntv.co.jp/boston2022/ お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)