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ラテンアメリカ·カリブ振興協会

JAPOLAC(ラテンアメリカ·カリブ振興協会)、クリスマス·チャリティーパーティを開催ラテンアメリカとカリブ諸国の架け橋として 一般社団法人日本ラテンアメリカ·カリブ振興協会(以後、JAPOLAC)は、スペイン語のフリーマガジン『Latin-a』を発行している「ひょうごラテンコミュニティ(Hyogo Laten Community)」の福祉活動を支援するため、2021年12月4日に六本木のR2スーパークラブでクリスマスチャリティーパーティーを開催した。 JAPOLACは、文化・教育・商業・観光・その他の分野において、日本とラテンアメリカ、カリブ海の諸国間の交流促進及び拡大を目指す人々により、2020年3月16日に創設された。代表理事は前パナマ大使リッテル·ディアスが務め、名誉会員には前エルサルバドル大使のマルタ・セラヤンディア·シスネロス、墨田区議の井上ノエミら、ラテンアメリカ諸カリブ海諸国きっての日本通が並ぶ。 Nuこのクリスマスパーティーにも、ホンデュラス、エクアドル、キューバ、コスタリカ、ドミニカ、パナマ、ハイチの大使、ペルー、ボリビア、ニカラグアの臨時大使、メキシコの公使ら、日本に駐在する外交官とその夫人をはじめ、国会議員、都会議員など、国際協力に関係する人々が参加した。 冒頭の挨拶で、リッテル·ディアスは、「ご参加の皆様のご理解により、20年以上に亘って日本語教育、その他の福祉活動を通じ、ラテンアメリカとカリブ海諸国出身者が日本社会に溶け込めるようサポートを続けている『ひょうごラテン·コミュニティ』を支援することができます」と心からの感謝の意を表した。世界的な新型コロナウィルスの大流行が続いているにもかかわらず、慈善団体の活動に賛同し、支援のために集まってくださった方々への感謝は尽きることが無い。 JAPOLACと代表理事のリッテル·ディアスによるこのチャリティー·イベントが大成功となったことは喜ばしいことだ。また、JAPOLACが掲げる「日本人とラテンアメリカ·カリブ諸国の人々の生活の質を向上のために、両地域から高い価値のあるアイデア、美徳をもって最良の方法で意見交換を生み出す」というビジョンも素晴らしい。今後の活動、イニシアティブに期待したい。 ラテンアメリカ·カリブ振興協会(JAPOLAC)に関する詳細は以下のサイトから:https://japolac.com/
Girolamo Panzetta by Hersey Shiga

Girolamo Panzetta

Girolamo Panzetta is an Italian celebrity living and working in Japan. He came to Japan 23 years ago with his father and…

コンスタンティン・カキュシス駐日ギリシャ大使にインタビュー

この度、帰国を控えたコンスタンティン・カキュシス駐日ギリシャ大使にインタビューする機会を得た。日本とギリシャ両国間で「海の力」として称えられた外交官·大使として、その手腕、滞在中のハイライトとも言える業績についても述べている。 新型コロナウィルス感染の世界的大流行の中で開催された東京オリンピックへの尊敬と協力、その教訓についても大使は語っている。今まで、今後のギリシャと日本の間のより大きな協力と発展の機会についての見解は非常に興味深い。名大使のインタビューらしく、深い洞察に満ちた内容となった。 Q:日本滞在中を振り返ってみて、どのようにお考えでしょうか。 振り返ってみると「変化の時代に生きて」という古代中国の「呪い」に似た言葉しか思い出せません。私たちは日本には3年と数ヶ月滞在しましたが、新型コロナウィルス感染拡大を含むいくつかの困難な時期に直面しなければなりませんでした。また、新天皇の即位、無観客となった象徴的なオリンピックなど、非常に重要かつ歴史的な出来事を幾つも自らの目で見ることもできました。 日本は困難をものともせずに、東京オリンピック2020の開催を成功させました。それを理解することは重要です。日本以外の他の国ではできなかったと思います。それは褒め言葉ではなく、事実です。 日本人の献身はまさに前例がない程でしたが、それは、危険を伴うにもかかわらず、東京オリンピック2020開催という仕事をやり遂げるためには必要なことでした。また、ギリシャのテレビでは、「日本は島国であり、島として外部から入ってくる微生物や細菌などにはるかに敏感だ」とコメントしています。それからもわかるように、日本への危険はどの大陸の国よりも大きかったはずです。リスクがないわけではありませんでしたが、政府は深く考慮し、非常に勇気ある決断を下したと思います。 当初、誰もが東京オリンピック2020の開催に反対していました。しかし、開催決定という決断が下されましたが、その瞬間にも誰もが後ろ向きでした。これは私にとって非常に重要なことでもありました。 Q:通常とは全く違った東京オリンピック2020でしたが、大使はどのように体験しましたか。 近代オリンピックと古代のオリンピックには、いくつかの根本的な違いがあります。それらを並べてみるとすれば、古代オリンピックとは参加自体が神々への犠牲であったということを覚えておく必要があります。これが意味することは、動物の犠牲、寄付、神への献酒に加え、すべての参加者は、その努力を神々に捧げるということです。 現代のオリンピックはそれとはまったく異なります。もちろん、これは現代社会によって定義されているためであり、オリンピックの重要性を損なうものではありません。 現代社会では、神々への犠牲を提供することはありません。ですが、競技に挑む者は競うことで他の競技者への贈り物(犠牲)として自分自身を提供し、それによってお互いが成長し、より良くなることを助けていくということになります。これが現代の社会のすべてです。私たちは協同組合ですが、同時に対立するのではなくても社会に敵対もしています。つまり、現代のオリンピックが実践しようとしていることは、他の人々にも機会を与えることです。その手によって自分自身を試し、自らがより良くなるか、他者をより良くするということにほかなりません。 犠牲は一種の相互の犠牲ともいえます。それは日本の武道でも提示されているものです。たとえば柔道の鍛錬の際、相手は一方の訓練のために、片方の存在を提示することになります。つまり双方共にパートナーを尊重しなければなりません。 その意味で、現代のオリンピックは、他の選手と一緒に走ることでベストを達成し、それらの選手をさらに上のレベルに引き上げることを助ける機会を提供しています。 それが犠牲と言えるでしょう。それは常に私にとっては平行線を描くということでしょう。 東京オリンピックについて 東京オリンピックの主な際立った特徴としては、無観客であったということでしょう。古代と現代、両方のオリンピックにとって観客は重要でした。しかし、この東京オリンピックでは、観客として競技を現場で見る人は物理的に存在していませんでした。 聴衆は各地域に広がっていましたが、実際の会場には人はおらず、空間だけでした。応援もありませんでした。唯一の応援は競技者からであり、これは非常に興味深いものでした。オリンピックチームが会場を埋め、みんなを応援してくれました。 東京オリンピック2020は、通常のオリンピックとは極めて異なっていましたが、それだからと言って今回のオリンピックの競技の特徴が特に違っていたということではないでしょう。 Q:オリンピック以外に、日本からどんなことを持って帰国なさるのでしょうか。 残念ながら、少なくとも1年半は新型コロナウィルス感染拡大のために、ややイライラすることになりました。妻と私はとても強い主義主張を持っておりましたし、更にはギリシャからの非常に重要なミッションも受けていたので、いろんなことを開始していました。2018年に駐日大使に就任した際、当時の外務大臣であるニコス・コジアス氏と日本のカウンターパートナーである当時の外務大臣、河野太郎氏との間で会談がありました。その際に、当時の「両国間の、素晴らしいのではあるけれどやや遠い関係」を再活性化しようということが話し合われました。そうした背景があり、妻と私はより良い関係を再活性化するために取り組みを始めていました。 2019年の初めには外務大臣のヨルゴス・カトゥルガロス氏が日本を訪問しました。その後、2020年初頭に経済研究開発、エネルギー等の分野での協力のあり方を模索するため、副大臣レベルの閣僚グループも訪問しています。日本には、その他にも副大臣2名と外務大臣のコスタス·フランゴヤニスが訪問しています。 こうした訪問実績があったことは、新型コロナウィルス感染拡大の前に、どれだけの努力が払われたかを示しています。その後はすべての会議が延期、キャンセル、またはオンラインで開催となってしまい、実際には役に立ちませんでした。…

Japan and Greece, two great Sea Powers

In this insightful talk with the Greek Ambassador to Japan, Constantin Cakioussis, we learn about the highlights of his time in Japan,…
Steven Haynes

Steven A. Haynes in Japan

Today’s guest is the famed entertainer Steven Haynes. Steven Haynes was born in San Francisco, USA and came to Japan during the…

エルフ・モノド・オノラ ハイチ大使インタビュー

ハイチ共和国特命全権大使のエルフ・モノド・オノラ氏から大使になるまでのキャリア、日本とハイチの関係と見解、世界が愛する活気に満ちたハイチの文化についてお話しいただく機会を得た。 議論は両国間の貿易関係から、大使執務室に並ぶラム酒のボトルにまで及んだ。 両国間の今後の関係性に対するオノラ大使のビジョンは、交友関係だけでなく経済発展への大きな可能性を含んでおり、希望にみちた明るい未来への道しるべとなるものである。 パートI〜キャリア〜 日本に来たきっかけを教えてください。 重要な質問ですね。私は、幼い頃から自分が住む世界とは全く違った新しい文化を発見するために世界を旅することを夢見ていました。 日本への憧れは、私が子供だった1990年代に遡ります。当時、父が自宅にビデオデッキを持っていたことを覚えています。 日本製でサンヨーが作ったビデオデッキでした。父に、このビデオデッキはどこから来たのか聞いてみると、「日本からだ」と言われました。その時に、いつかこの国、日本に行きたいと思いました。 2020年10月7日に信任状を天皇陛下に捧呈し、駐日特命全権大使となりましたが、実は日本との関係はもっと前に遡ります。ハイチの大学で経済学と統計学の学士号、マルティニークのアンティル・ギアン大学法経済学部で経済政策の修士号を取得した後、2008年に神戸大学大学院博士課程に入学したところから私の日本との関りがさらに深まりました。 神戸大学で経済学を習得した後、ハイチ共和国の外務省に採用され、駐日ハイチ大使館で一等書記官として働き始めました。ハイチの外務省には日本の専門家がいなかったので、日本で生活経験のある私に白羽の矢が立ったのでしょう。 より専門性を高めたかった私は、2016年からカナダにあるトロント大学の公共政策ガバナンス学部(SPPG)に入学し修士号を取得しました。2017年には、故ジョブネル・モイーズ大統領の経済顧問に就任しました。その後、2019年5月に大臣兼カウンセラーとして日本に戻り、2020年6月に臨時代理大使、2020年10月に特命全権大使に任命されました。 振り返れば、カリブ海にあるフランス海外県・マルティニーク島で学び始めた時、初めてハイチ以外の国を知った私の心に母国に貢献したいという思いが強く芽生えたような気がします。 母国への貢献という志を胸に抱きながら、日本を選んだのには、2つの理由があります。1つ目はその学問的資質と卓越した豊かな文化、そして、2つ目は私が知り得ない異なる冒険が目的でした。それ程までに、アジアの一国である日本は私たちにとって非常に未知の地域でした。 パートII〜2国間関係〜 ハイチと日本の関係について、まず近代の歴史から伺えますか。 両国の外交関係は、第二次世界大戦前の1931年に始まりました。これは神戸に最初の領事館を開設したことから始まっています。ですが結果として、ハイチは日本との正式な関係を維持できませんでした。しかし、戦後の1956年、東京に大使館が開設され、両国の正式な関係が再開されました。ハイチは日本に大使館がある数少ないカリブ海諸国の1つです。 ハイチが現在直面している課題、日本政府とハイチ政府の協力の経緯を教えてください。 ハイチは日本から多くのことを学んでいます。特に、戦争や災害から復興する日本の底力でしょうか。 私がまだ日本で学生だった2010年、大地震がハイチを襲いました。地震によってハイチは壊滅状態となり、20万人以上の死者を出しました。この地震という自然災害によって多くの友達も失いました。 その1年余り後、さらに大きな地震が日本を襲いました。しかし、日本はこの「東日本大震災」という打撃に耐えることができ、復興の途上にありました。しかしハイチには、同じことは言えませんでした。 約1年の差はあっても両国が大地震に襲われたのは、共にいくつかの構造プレートの境界に位置しているという立地に原因があります。その地理的な条件は、両国が、このような大きな自然災害が起きるリスクを抱えていることを示しています。しかし、このような自然災害が発生した後、ハイチが国土を再建し、復興を遂げるには、日本の復興する力から学ぶ方法を見つける必要があります。現実には日本は耐震技術を備えた主要な国の1つです。 まずは地震の管理方法を学ぶ必要があります。今年8月にも大きな地震がありましたが、その後に日本政府は、国際協力機構(JICA)を通じて多大な支援を提供して下さいました。さらにはハイチの一部の再建を助けるための資料も提供してくれました。しかし、私たちに出来る事はまだまだあると思います。…