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“The Beauty of the Silk Road Linked by Traditional Crafts” Finally Will Be Held
The beauty of the Silk Road linked by traditional crafts will be held on January 27 and 28, 2023 In the regions…
ポストコロナのツーリズムとは?『太平洋同盟Alianza del Pacíficoによる観光振興』
この度、2023年度の活発なツーリズムへの誘致を目的としたセミナーがペルー大使館で開催された。参加したペルー、メキシコ、コロンビア、チリの4か国は太平洋同盟(Alianza del Pacífico)を構成している。 太平洋同盟は3つの「統合の力」を発揮することを目的としている。その3つとは、 2011年に太平洋同盟が構成されて以来、外国投資誘致、ビジネス振興においては競争力のある様々な優位性を提供することができている。その結果として、この同盟に参加している4か国は、ラテンアメリカ及びカリブ地域において重要な地位を確立してきた。経済的競争力がある国々としてゆるぎない評価を得てもいる。そうした評価もあり、太平洋同盟加盟国はすでに世界80カ国以上と協定を締結し、アグリビジネス、製造業、鉱業、サービス業などを含む各分野のモノとサービスの輸出において世界的にも高い割合を示すようになった。 そうした国家を超えた発展を可能とした太平洋同盟加盟国は、ビジネスの活性化とさらには雇用の創出を可能としてきた。 コロナ禍がやや収まった現在、人々の注目はラテンアメリカおよびカリブ諸国への旅行に向かっていることは確かだ。太平洋同盟では日本におけるラテンアメリカ諸国およびカリブ地域への観光客の誘致を重視しており、航空会社、旅行社などとコラボしながら、日本からのツーリストの本格的な誘致に乗り出してきている。 太平洋同盟に加盟している国々には、魅力的な観光資源が多い。人々に感動をもたらすツーリズムに適した都市、自然、食、体験が満載だ。メキシコには、アステカ帝国の都でもあり、あらゆる時代を今もまだ感じることのできるメキシコ・シティがある。また、そのわずか50キロ北にはテオティワカン遺跡があり、観光には非常にアクセスがいい。この遺跡もまた世界遺産にも登録されている。コロンビアは大自然に恵まれ、多種多様な野鳥、昆虫の生態、蘭などの鑑賞ができる。首都メデジンには世界的に有名な画家、ボテロが制作した彫像が点在する公園、メデジン・カテドラルなどがあり、観光客には見逃せない地域だ。ペルーに至っては世界のツーリストの憧れとも言えるマチュピチュ遺跡、ナスカの地上絵などが存在し、世界のツーリストの憧れの地でもある。また、日本へのおいしい食品の輸出で知られるチリに代表されるように、極上のワインの産地でもあり、海の幸もおいしく、食事への期待は大きい。 こうした観光資源を最大限に活かすため、日本からよりアクセスしやすいよう、フライトの増便、航空便の接続などにも最大限の配慮が示されている。確かにラテンアメリカ、カリブ地域には今迄は遠いというイメージが先行してきた。しかし、その魅力を知れば、誰もが訪れてみたい地域だ。 外国投資の直接誘致において、ある程度の成功を収めつつある太平洋同盟が次に目指すものは、日本を含むアジアからのツーリズムの誘致だ。また、日本もまた、今迄訪れることが少なかったラテンの国々への旅に大きな期待を持っている。ラテンアメリカおよびカリブ地域については、日本人は「地球の反対側」という表現をしてきた。今、新たな体験とツーリズムを求めて、地球の反対側に行く時が来たと言える。 太平洋同盟 Pacific Alliance Alianza del Pacífico についてはこちらから。 【関連記事】
What is Post-Corona Tourism? “Tourism Promotion by Pacific Alliance Alianza del Pacífico”
A seminar was held at the Peruvian Embassy with the aim of attracting active tourism in 2023. The four participating countries, Peru,…
一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会 本当のキューバの魅力を紹介:「カリブ海のリズム〜キューバの魅力〜」
キューバの歌手カルロス・セスペデスと音楽バンドによる演奏、プロのダンサーによるダンスレッスン (サルサ、ルンバ、チャチャチャ)を楽しもう!駐日キューバ大使館の協力により本場のキューバ料理とお酒を味わうチャンス。キューバの特産品も販売。 日時: 2023 年 2 月 4 日土曜日 12:00-16:00 (開場は午前 11 時 30 分) 場所:〒105-7590 東京都港区海岸 1-7-1 東京ポートシティ竹芝オフィスタワー8F 竹芝ポートスタジオ(竹芝駅徒歩 2 分、浜松町駅徒歩 4 分、大門駅徒歩 5 分) ドレスコード:スマートカジュアル 参加費: 申し込み:下記リンクよりお名前、人数、メールアドレスをご入力の上、お支払い方法をお選び下さい。 https://forms.gle/kUU2w634msrpaH3j8 このイベントで集められた資金の一部はキューバの福祉組織に寄付され、経済的な困難にある人々の教育に使われます。 新型コロナウイルス感染症対策:会場では検温、手指消毒、マスク着用。 新型コロナウイルス感染症による大規模災害や政府による新たな制限措置が発令された場合、イベントは中止。中止の際は、イベントの準備費用と料金の払い戻しにかかる銀行手数料をカバーするために、入場料の半額を払い戻します。 ご質問またはご質問:info@japolac.com まで 主催:一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会(JAPOLAC) 〒104-0045 東京都中央区築地 4-12-2-806 TEL:(日本語) 03-6264-3858 、(英語、スペイン語)03-6264-3859 メール:info@japolac.com HP: https://japolac.com/jp 協力:駐日キューバ共和国大使館 スポンサー:
Rhythms of the Caribbean: The Charms of Cuba
Enjoy performances by Cuban singer Carlos Cespedes and a music band, as well as dance lessons (salsa, rumba, cha-cha-cha) with professional dancers!…
アフリカと日本の子供たち異文化交流会音楽で広がる友情の輪
中東、アフリカ諸国の大使館関係者を中心として、異文化交流を続けている日本中近東アフリカ婦人会(NCAF 会長:小池那智子)は、この度、ラルビ·カティ大使及びファヒマ·カティ夫人の全面的な協力の下、アルジェリア大使公邸で児童合唱団「どんぐりのド」と共に、音楽を楽しむ会を開催した。 「どんぐりのド」は、渋谷区西原周辺及び中野区南台周辺の幼児から中学生を中心に活動する児童合唱とリトミックのグル―プとして1999年に設立された。その20年以上に及ぶ歴史において、声を出して歌い、身体で音楽を感じる活動は、子供達の豊かな感性を高めると、とても高く評価されている。 今回のイベントには、アルジェリア、エチオピア、ジンバブエ、マリ等合計6ヵ国、8名のアフリカの子供達が参加した。最初の自己紹介では、「どんぐりのド」の子供達もアフリカ側からの子供達もとても緊張していたが、最初に日本のわらべ歌「じっちゃこばっちゃこ」を一緒に歌い、向かい合って軽快に手拍子をお互いに取る「手遊び」をするうちに、すっかり打ち解けていった。同席してくださった大使ご夫妻も歌と輪に入ってくださり、子供達と一緒に手遊びをして下さった。 「どんぐりのド」のレパートリーは広く、どれもがとても楽しい。「赤い鳥小鳥」 「七つの子」「靴が鳴る」など日本人なら誰もが知っている名曲が演奏されたが、どれも易しいメロディーであり、アフリカ側の子供達もすぐになじみ、一緒に歌の輪にくわわった。続いて演奏されたのはアフリカの人々の間で広く歌われている「ショショローザ」だ。これはアフリカ側の子どもたちがのびのびと、どんぐりのドの子供達と一緒に歌った。最後は「鬼のパンツ」を振付も交えていっしょに歌った。この曲はイタリアの名曲「フニクリフニクラ」をベースにしており、外国人にもなじみやすい。その振り付けは、パンツをはく動作などのユニークで、どの国の子供達も大喜びだった。アンコールは鳴りやまず、予定時間をすぎても、何度も繰り返して「鬼のパンツ」を子供達は歌い踊った。 演奏を楽しんだ後は、アルジェリア大使夫人によるおやつの時間が準備された。初めていただくアルジェリアのお菓子はとてもおいしく、日本の子供達も大喜びだった。 会が終わったとたんに「今度はいつやるの?」とあどけない瞳を輝かせて聞く子供達も多く、次回の活動への期待は大変大きい。 アフリカ諸国と日本の子供達の交流は、大きな思い出を子供たちの心に残した。こうした楽しい思い出を外国の子供達と持つことは、将来、とても大きな意味を持つのではないか。共に歌を歌い、踊り、手を取った仲間たち。そうした思い出を共有する人々は、将来、お互いに戦うことはない。それこそが音楽の持つ力かもしれない。 今、ウクライナへのロシアの侵略は世界を大きく変えている。それは決してよい方向への変化ではない。平和で、互いを尊重できる世界が我々にとっては理想ではないか。 どんぐりのド、日本中近東アフリカ夫人会とアルジェリア大使夫妻が企画したこの小さな活動は、子供達の心に小さな平和と語らいの芽をもたらしたとも言える。異文化交流が本当に大切な理由とは、将来、互いに理解し、平和を守ることに繋がることだからではないか。 参加者の期待にも応えるべく、次回の活動も是非ともやっていただきたい。
African and Japanese children cross-cultural exchange meeting
NCAF, the Ladies’ Friendship Association for Africa and the Middle East (President: Mrs. Nachiko Koike), which continues cross-cultural exchanges mainly with embassy…
スウェーディシュ·ジャズ·ナイト
スウェーデン大使館チャリティコンサートを開催 スウェーデン出身のジャズシンガー、アンナ·ヘーグベリは現在、東京を中心にコンサート活動を行っている。ペールエリック·ヘーグベリ·スウェーデン大使の夫人でもあるアンナ·ヘーグベリは、この度、認定NPO法人ファミリーハウスへの支援のため、「歌う言語」と言われる美しいスウェーデン語でジャズを演奏した。 O.A.S.E.Sと名付けられたバンドは、それぞれが自己のバンドリーダーでありながら、この夜の演奏のために集結した。ヨーロッパ、アメリカ、日本出身のジャズプレイヤーはそれぞれの個性を活かし、テクスチャーを組み合わせた素晴らしい演奏を繰り広げた。 認定NPO法人ファミリーハウスは、1991年に設立され、以来、遠方の自宅を離れて都内の専門病院で治療を受ける子どもと家族のための滞在施設を作る活動を行っている。この活動は家族が安心・安全に、家族同士が悩みを話せる場所があり、子どもの看護に専念できるような「もうひとつの我が家」ができたらどんなによいだろうとの考えによって開始された。 当初、ファミリーハウスは、経済的負担の少ない滞在場所という目的が主でもあったが、その後、トータルケアの一環としての役割も期待されるようになった。また、家族の団らんや利用者同士の交流の場として、また専門家を含めたハウススタッフとの交流と見守りは、利用者にコミュニティを提供するようになっている。 このファミリーハウスの活動はボランティアによって支えられている。この夜のコンサートの入場料全額がこの活動に寄附され、今後の活動に役立てられる。 凍てつく夜に開催されたこのコンサートは、心温まる何かを人々に残した。来年もまたアンナ·ヘーグベリのクリスタルヴォイスを聴き、病気の子供たちが安心して家族と過ごせる環境づくりを共に考えて行きたい。 関連記事: スウェーデン出身のジャズ·ボーカリスト、アンナ·ヘーグベリと仲間たち アンゴラ大使館 〜白田道成と素敵な仲間たち〜 チャリティーコンサート開催 秋の音楽会情報(2):寺下真理子 本と音の日曜日 ~朗読と音楽の物語~ Vol.2
Swedish Jazz Night
Swedish Embassy Charity Concert Swedish jazz singer Anna Högberg is currently performing concerts, mainly in Tokyo. Anna Högberg, wife of Pereric Högberg,…
【年末年始 ー 美術特集】ぜひ訪ねたい。宝石箱のような美術館 大原美術館
岡山県倉敷市の美観地区にたたずむ大原美術館は、間違いなく日本が世界に誇る美術館だ。その名作に触れる前に、まずはその歴史を紐解いてみたい。 大原美術館は今から92年前の1930年、日本初の西洋美術を中心に展示する私立美術館として、実業家大原孫三郎により倉敷で開館した。 倉敷紡績のトップを務め、先見の明があると言われた大原孫三郎は、日本美術の収集を中心にしたコレクターでもあった。彼は友人で画家、児島虎次郎が素晴らしい審美眼を持っていることを見抜く。孫三郎は虎次郎の美術品収集に協力、その審美眼が選びだした作品購入の資金を全面的に支援していった。 虎次郎は二度の留学に加え、孫三郎の命を受けても渡欧し、自身も画家として絵画作品の制作をしながら、西洋美術作品をコレクションしていく。彼の持つ日本人としての美的センスと審美眼は次々にすぐれた作品を選び出し、それは孫三郎の期待に沿うものであった。そうして選ばれたエル・グレコ、ゴーギャン、モネ、マティス等などの優れた作品が購入され、倉敷へと旅立って行った。それらの作品群は現在も大原美術館に所蔵され、この美術館の中核をなすコレクションとして、訪れる人々を魅了し続けている。こうして世界的な名画を収集した二人の功績があり、大原美術館は昭和5年(1930年)にその扉を世界に開いた。 いつもこの美術館に行くたびに、そのコレクション群のすばらしさには圧倒される。今回も入り口では児島虎次郎が描いた《和服を着たベルギーの少女》が迎えてくれた。その奥にはクロード·モネの《積みわら》、カミーユ·ピサロの《りんご採り》、ポール·ゴーギャンの《かぐわしき大地》などの名作が並ぶ。 こうした名作の鑑賞を続けながら美術館の中を歩いていくと、長い廊下の途中にはエル・グレコの《受胎告知》が現れる。その素晴らしさは群を抜いていると同時に、1922年にこの作品を見つけた児島虎次郎と、その購入を支えた大原孫三郎の決心とは、偶然と奇跡が巡り合った結果ではないかとさえ思えてくる。エル・グレコの《受胎告知》は今から92年前の昭和5年にこの美術館で公開されている。その後、どれだけ多くの日本人がこの作品を鑑賞し、心を豊かにしていったことだろうか。 大原美術館というと、日本人の多くは「西洋美術の名作を所蔵している」というイメージが大きい。しかし、この美術館は大原孫三郎と児島虎次郎の時代でとどまっていることはない。 戦後に大原美術館の運営は孫三郎の長男、大原總一郎にゆだねられる。總一郎は「美術館は生きて成長していくもの」という信念の下、明治に代表される日本近代の洋画、前衛的な作品などの収集も行っていく。同時に民藝活動にも関わり、バーナード·リーチ、濱田庄司、河井寛次郎、棟方志功などの才能も愛した。民藝活動の大家となった彼らの代表作とも言える銘品が大原美術館に所蔵されているのは、その支援の結果とも言える。このコレクションもまた感性がほとばしるような優れた作品が多く、決して見逃せない。 大原美術館の歴史はまさに總一郎の信念、「生きて成長をしていく」を実践していると言える。西洋絵画の名作だけではない。常に時代の要求、流れに応じて美術家を支援し、優れたコレクションを収集し続けてきた。現代にいたっても、現代美術の優れた作品も多く紹介し、インスタレーション、アーティスト·イン·レジデンス事業なども実践している。ぜひとも大原美術館を訪れてほしい。またその際には、代々のコレクターに選ばれ、収集され、美術館と共に歩いてきた時代を超えた名作とじっくりと向き合えるよう、十分な時間を取ってほしい。100年近く、倉敷で暮らしているエルグレコの《受胎告知》たちとの対話も楽しめるはずだ。 大原美術館の内部を歩き疲れたら、国の重要文化財に指定されている「語らい座 大原本邸(旧大原家住宅)にも立ち寄ってみてはどうだろうか。最近まで大原家代々が暮らしていたという邸宅は、昔の倉敷の名家の姿をそのままに残している。和室から眺める庭園はいつの季節も美しい。この庭園を眺めながらコーヒー、抹茶と和菓子を楽しみながら名作を鑑賞した余韻に浸ってほしい。 美しい街、倉敷を訪ねる。それは大原家が集めた美術品とその歴史のすべてを見つくすことではないか。 関連記事: トリケラトプスに会いにあつぎ郷土博物館へ行ってきた! 神戸市立博物館による待望の企画 日本語の歴史を学ぶ「日本語の歴史」展