第1回「ディヌ・リパッティ東京」音楽祭開催:ルーマニア出身の伝説的ピアニストを称えて
世界中から期待されながらも、わずか33歳でホジキンリンパ腫のために夭折したルーマニアが生んだ天才ピアニスト、ディヌ・リパッティの伝説は、現代でも色あせることなく伝わってきている。
ディヌ・リパッティは、シューマン、ショパンなどロマン派のピアノ曲での演奏でも高い評価を得ている。しかし、現代においてもディヌ・リパッティといえば、バッハが作曲したカンタータをマイラ・ヘスが編曲した名曲「主よ、人の望みの喜びよ」の名演ではないか。
その名ピアニスト、ディヌ・リパッティを称え、その名を冠した音楽祭の第一回目が東京ルーマニア文化会館、在日ルーマニア大使館、民主音楽協会によって開催された。

この音楽祭では、ディヌ・リパッティが世界に示した最高のピアニズムを象徴するように、初日には、民音音楽博物館(民音文化センター)において、今年、日本ルーマニア音楽協会が主催した「第22回ルーマニア国際音楽コンクール」のピアノ部門で「ルーマニア大使館賞」を受賞した芳野龍吾が、音楽祭開催を記念する演奏会を開催した。


翌日からは、クラシック音楽にとらわれず、バラエティに富んだプログラムが展開された。ピアニストのコンスタンティン・サンドゥ、ピテシュティ・フィルハーモニー弦楽四重奏団、ブカレスト国立歌劇場のテノール歌手、リヴィウ・インドリカウとアンドレイ・ペトレ、ヴァイオリンとピアノのデュオ、ディアナ・ジパとシュテファン・ドニガ、ジャズ・アンサンブル「フィル・ジャズ(FilJazz)」、ルーマニアの伝統音楽を奏でる民族音楽アンサンブル「ドイナ・アルジェシュルイ(Doina Argeșului)」など、現代ルーマニアを代表する演奏家が次々と登場し、この音楽祭を盛り上げ、日本の聴衆を楽しませた。






今回が第一回となる「ディヌ・リパッティ東京」音楽祭だが、今から来年の第二回音楽祭がとても楽しみになる。音楽大国ルーマニアの新しい音楽の風に吹かれてみたい。
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