Author: Hersey Shiga

Editorial Team
ジャマイカ大使館、レゲエで第61回独立記念日を祝う

ジャマイカ大使館、レゲエで第61回独立記念日を祝う

ジャマイカは1962年に英国より独立し、今年61回目の独立記念日を迎える。 その独立記念日を祝う為、ショーナ・ケイ・リチャーズ駐日ジャマイカ大使はとてもオシャレで楽しく、ジャマイカの文化を感じられるパーティーを企画した。 今年の独立記念日のパーティーの場所に選ばれたのは恵比寿にあるブルーノートプレースだ。 Riddim from JAMAICA と題したライブには、日本のレゲエ界の重鎮でもあるMacka Ruffinと彼の仲間たちが出演した。 Riddimとは日本人には聞きなれない英語だが、元々はRhythmを意味するジャマイカ英語(パトワ)の言葉だ。 リチャーズ大使は、独立記念日を象徴すべく、ジャマイカの国旗の色のコスチュームをまとってゲストをホストした。 このパーティーは通常の大使館が行う独立記念日のレセプションとは全く違った趣旨で行われたが、レゲエ、ラガマフィンというジャマイカの文化、音楽が満載であり、食事もジャマイカの国民食ジャークチキンなども味わうことができた。 ジャマイカの食、音楽、ホスピタリティーを全身で感じることのできる素晴らしい機会となった。 奇しくもジャマイカ独立記念日の8月6日は広島に原爆が落とされた日と重なる。 2005年にリチャーズ大使は、国連軍縮部のフェローに選ばれ、2か月の軍縮プログラムに参加した。このプログラムの中で日本政府は、長崎と広島での1週間の研修を提供し、リチャーズ大使は来日している。 その際に被爆者とあったリチャーズ大使は「二度と起こしてはいけない」という見解を共有した。 その後、リチャーズ大使はニューヨークの国連副大使に任命され、第1委員会、武装解除国際安全保障委員会の仕事を担当した。その4年間でリチャーズ大使は核兵器禁止に関する交渉条約に至る国連での進展においては、非常に積極的に対応している。 「核なき世界の実現」を目指す外交のリーダーとしてのリチャーズ大使の存在はとても大きい。 9月になればジャマイカからは日本の医療を学ぶために若い医師が来日する。 研修を支える為、リチャーズ大使、駐日ジャマイカ大使館ではバザー、チャリティーディナー等を開催し、資金作りにも奔走した。 そうした大使と大使館の努力があって、ジャマイカの医師の来日は実現することとなった。 リチャーズ大使の夏は非常に多忙だった。9月になってもまだまだその多忙さは続くことだろう。 今後もジャマイカの発展のため、日本、韓国との外交関係の更なる発展のために貢献していただきたい。…

オランダ大使公邸:日本文化に関する対話型講義シリーズ開催 バレエ・大相撲・宝塚歌劇・漫画・『ベルサイユのばら』

オランダ大使公邸:日本文化に関する対話型講義シリーズ開催 バレエ・大相撲・宝塚歌劇・漫画・『ベルサイユのばら』

より深い日本文化の理解へ オランダ大使公邸:日本文化に関する対話型講義シリーズ開催 ジョーン・ミッチェル・ファン・デル・フリート駐日オランダ大使夫人は、その滞在中に外交シーズンの初めと終わりを目途として年2回の「コーヒー&カルチャー」と題した対話型プログラム企画した。 その目的は、日本独自を探訪することでその文化をより深く掘り下げ、EU諸国のを中心とした大使の配偶者、大使と共有することにあった。  ジョーン夫人がターゲットとした日本文化のテーマはバリエーションに富んでおり、どれも大変興味深いものだった。 具体的は、バレエのKカンパニーによる「クローズアップ:プリンシパル ダンサー 」、「和太鼓への理解と演奏」、「大相撲とはー理論と実践」、「宝塚歌劇とベルサイユのばら/オペラ」など、日本独自の文化と伝統を持ったテーマが選ばれた。 初回に日本のバレエをとり上げた際には、Kバレエが舞台に使っているオリジナルの精巧なバレエ衣装を大使公邸に展示した。 そうした衣装を間近に鑑賞した後、世界的に有名なプリンシパル・ダンサーによるQ&A セッションを開催した。 第2回目の「和太鼓の実技、演奏」をとり上げた際は、大使公邸に実際の太鼓が持ち込まれ、「オランダ大使館太鼓グループ」による演奏が参加者に披露された。 その後、参加した各国大使夫人らも和太鼓の基礎を学び、自ら太鼓の「ばち」をもっての演奏となった。 また、誰もが知る日本の国技、大相撲も紹介した。 このセミナーに関しては、日本人にとっては共通である「相撲の規範と文化」とは、多くの外国人にとっては馴染みが無いというところにビジョンを置いた。 引退した力士らの協力を得て(両国国技館前相撲茶屋はなの舞)、参加ゲストは本格的な四股を踏む動作を含んだ準備運動も行い、最後には力士との対戦、力士同士による白熱した試合を楽しんだ。更には元力士による手作りのおいしいちゃんこ鍋で午後を締めくくった。 ジョーン夫人の離日を控えた最後のプログラムは、著名な宝塚の娘役、有名な漫画家、オペラ歌手、ピアニストらによるとても充実した3部構成の企画となった。  第1部では、昭和に大活躍をした往年の宝塚スター、大原ますみ氏による講義を通じ、女性だけで構成されている宝塚歌劇の神秘的な世界を紐解いた。 続いて大原ますみ氏とジョーン夫人により「I Could Have Danced All…

さようなら、ぺーター・ファン・デル・フリート駐日オランダ王国大使

さようなら、ぺーター・ファン・デル・フリート駐日オランダ王国大使

ぺーター・ファン・デル・フリート駐日オランダ王国大使、ジョーン・ミッチェル・ファン・デル・フリート夫人が離日 4年間に亘って日本に駐在してきた、ファン・デル・フリート駐日オランダ王国大使が日本でのミッションを終え、ミッチェル夫人と共に日本をあとにした。 この4年間には、新型コロナウィルス感染拡大という極めて難しい状況が長く続いた。 そんな中、東京2020オリンピック・パラリンピックも開催され、オランダ選手団は優秀な成績を収めた。 さらにLGBTQ、ダイバーシティなどの先進国としての活動はインパクトが大きいものがあった。 また、夫人はウクライナ支援を含むチャリティー活動、子供達の支援、日本の文化をEUの大使夫妻へ紹介するなど、文化活動にも熱心であり、とても大きな成果を残した。 大使夫妻の離日を前に、オランダ王国大使公邸にて送別会が開催され、各界から多くの人々が集まり、大使夫妻の離日を惜しんだ。 ぺーター・ファン・デル・フリート大使は、次は韓国で駐韓国オランダ王国大使を務める。 日本とは近い距離にもあるので、日本を忘れずにいてほしい。 大使夫妻が改めて日本を訪問することを心待ちにしたい。 【関連記事】

音楽を人生の一部に!楽しく学べるミュージックスクール

音楽を人生の一部に!楽しく学べるミュージックスクール

東京インターナショナルミュージックスクールは、2022年にインターナショナルと日本のコミュニティーが交わり、一緒に音楽を楽しむ環境を築くことを目標に創立された。 東京インターナショナルミュージックスクールは、 The British School in Tokyo と連携し、スペースをリハーサルや発表会に活用している。今年度からは麻布台にオープンするブリティッシュスクールの新しいキャンパスでも複数のプログラムを行う予定だ。 ‍2023 – 2024年度 学期スケジュール‍ ‍ターム1:2023年9月23日(土)~ 2023年12月16日(土) ‍ターム2:‍2024年1月6日(土)~ 2024年3月16日(土) ‍ターム3:‍2024年4月6日(土)~ 2024年6月15日(土) 【スケジュール】 日曜日 09:30 – 11:30 ユース・オーケストラ 10:30 –…

「現代音楽×能」第10回記念公演開催

「現代音楽×能」第10回記念公演開催

2023年11月30日(木)19:00 東京文化会館小ホール 能声楽家・青木涼子 コンサートシリーズ「現代音楽×能」第10回記念公演開催 「現代音楽 × 能」は能の声楽「謡」のために作曲された現代音楽の新曲を発表する公演で、2010年に開始しこれまでに世界20ヵ国44名の作曲1家が楽曲を提供している。本公演は第10回記念として世界初演に加え、これまでの能声楽のレパートリーより選曲し、コンサート形式で開催。 このコンサートでは今、最も活躍する女性作曲家の一人であるベルギーのアヌリース・ヴァン・パレイス、近年の活躍目覚ましいパリ在住の日本人作曲家・坂田直樹の2人に委嘱した新曲の世界初演となる。 また、2021年にベルギーのアルスムジカ音楽祭で初演した、ベルギーを代表する作曲家・クロード・ルドゥによる謡と弦楽四重奏のための「富士太鼓」の日本初演や、2022年に青木がスペイン国立管弦楽団と初演したオーケストラ曲を作曲するなど長きにわたり協働作業を行っているスペインの作曲家・ホセ・マリア・サンチェス=ベルドゥによる謡とヴァイオリンの作品「彼方なる水」も演奏する。 共演者には、ヴァイオリンの成田達輝 、周防亮介、ヴィオラの東条慧、チェロの上村文乃ら第一線で活躍する若手弦楽器奏者を迎え、「謡」と現代音楽との融合から生まれる新しい音楽を届けることを意図している。 能声楽家・青木涼子 コンサートシリーズ「現代音楽×能」第10回記念公演 日時:2023年11月30日(木) 19:00開演 (18:30開場)  場所:東京文化会館小ホール (東京都台東区上野公園5−45) プログラム: 出演: 青木涼子(能声楽)、成田達輝(ヴァイオリン)、周防亮介(ヴァイオリン)、東条慧(ヴィオラ)、上村文乃(チェロ) 主催:ensemble-no…

気軽に楽しむオペラ 真夏のラ・ボエーム 

気軽に楽しむオペラ 真夏のラ・ボエーム 

2023年8月19日 ~オーケストラ・ノット&Teatro al Cioccolate ジョイントコンサート 新国立劇場で副指揮者を務める飯坂純を迎え、Teatro al Cioccolateの所属のソリスト・合唱とともに、プッチーニの名作・ラ・ボエームを演奏会形式で演奏。 マルチェッロには、美声のバリトン、村田孝高が登場。 日時:2023年8月19日(土)場所:ティアラこうとう大ホール指揮:飯坂 純オーケストラ:オーケストラ・ノット歌:Teatro al Cioccolateチケット:3000円(全席自由)お問い合わせ:npo.spok@gmail.com, 080-7618-6166 (髙橋) https://www.npo-ok.tokyo/

ラトビア発 革新的ピアノを紹介

ラトビア発 革新的ピアノを紹介

有名な音楽家を輩出していることでも知られる芸術大国ラトビアから、革新的なピアノが日本に紹介された。 初上陸となったのは、クラビンス・ピアノの中でも特に人気の高いモデル「ウナ・コルダ(UnaCorda)」だ。これは、2014年ドイツの有名なミュージシャン・プロデューサーのニルス・フラムとのコラボレーションにより、64の鍵盤を持つ小型ピアノとして発表された。 数あるクラビンス・ピアノの中でも、ウナ・コルダシリーズは人気が高い。ウナ・コルダはオープンデザインとなっており、自分で音色、音量の調整も可能だ。 このピアノで特筆すべきは、響板と通常使用される鉄の鋳型の代わりにステンレスフレーム製のフレームが採用されていることだ。それによって各音がただ1本の弦で発音される。重量は70キロ程度と、従来のピアノに比べて格段に軽く、調律も簡単にできるという。 こうした新しいコンセプトを持ったピアノは、ドイツ生まれのラトビア人ピアノ製作者、デヴィッド・クラビンスによって製作された。クラビンスは最高の音色を求めてピアノを作り始め、1987年には当時最⼤のピアノの「MODEL 370」を作成している。 ⾼さ3メートル・総重量2トンという超巨⼤ピアノで、ピアニスト2階の⾼さで演奏する構造となっている。まるでパイプオルガンを思わせるような大きなピアノだが、この大型ピアノは、通常のピアノには再現できない迫力の低音や、暖かい繊細な中・高音を出すことができる。完成当時、世界最⼤のピアノとして、初のギネス記録樹立となった。 彼が日本のために製作した画期的な新型のピアノは、東京オリンピックの開催時に、ラトビア選手のホストタウンを務めた富士市でも紹介された。 「市民一人一人が主役」をキャッチフレーズに、富士市民総出で楽しむ夏の一大イベントである「富士まつり」がその好機となった。今年は富士市が東アジア文化都市に選出されていることもあり、富士まつり2023はその認証プログラムの一環として紹介された。 小型でかわいらしいピアノであることも親しみやすく、多くの子供達も実際に鍵盤に触り、その音色を味わったという。 また、駐日ラトビア大使館においてもクラビンス・ピアノは紹介された。両方の機会に、即興演奏を得意とするピアニストの坂元勝志が演奏を披露し、通常のピアノとは違う音色、独得の世界観を紹介した。 スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ヤマハ、カワイなどの世界的ピアノメーカーが殆どのシェアを占めているのが音楽業界の現実であり、こうした新しいコンセプトのピアノが出てくることはとても珍しい。新しいピアノにより、新しい音楽が生まれてくることも期待できる。ラトビア発クラビンス・ピアノの将来に期待したい。

メルバ・プリーア駐日メキシコ大使にインタビュー、今年外交樹立135周年を祝う重要な節目に達したメキシコと日本の外交関係について

メルバ・プリーア駐日メキシコ大使にインタビュー、今年外交樹立135周年を祝う重要な節目に達したメキシコと日本の外交関係について

メキシコと日本の関係において記念すべき節目である今年、プリーア大使へのインタビューができたことは重要かつとても喜ばしいことだ。 このインタビューでプリーア大使は、メキシコと日本の二国間関係の歴史と今までの成果を振り返っている。また、今後の課題についても語っている。そのテーマは幅広く、 貿易、商業、文化発展、女性のエンパワーメントなどに及んでおり、メキシコと日本両国間の関係をより強化する潜在的な機会があることにも触れている。 質問:メキシコと日本は今年、外交関係樹立135周年という記念すべき節目を迎えます。母国メキシコ、駐日大使館及び駐日特命全権大使としてどのようにお考えですか。 プリーア大使:まずはメキシコと日本の関係は この135 年よりもはるかに古いということをお伝えしておきます。135年前の日本はあらゆる点において今日、私たちが知っている日本の姿がありました。 過去135年間で日本は大きく変化しましたが、それでもほぼ同じ枠組みを保っていると言えます。 メキシコは135年前のままではありません。メキシコは実際には1821年に独立を果たした独立国家です。 まず、メキシコは1821年にスペインから独立しました。しかし、メキシコと日本の関係、そして両国のつながりは400年以上前に遡ります。 歴史的記録によれば「日本人が初めてヨーロッパと接触したのはメキシコ経由だった」という発見にいたります。これはとても興味深いことです。 アジアとメキシコの間の貿易ルート、特に日本が関係する貿易ルートには興味深い歴史があります。 この両国の関係は、スペインのガレオン船が太平洋を横断し、メキシコ、フィリピン、中国と日本の港を結んだ16世紀にまで遡ることができます。 その関係は直線的ではありません。ここから始り、その後135年も400年も変わらずに継続してきたというわけでもありません。この関係は人と人との関係には当てはまりませんし、国ごとに異なる時があるため、国同士の関係にも当てはまることではないでしょう。 ですがメキシコでは、このつながりの連鎖をできる限り、豊かかつ強いものにすることに最善を尽くしたいと考えています。 もし、あなたが大使であったとしたら、大きな記念行事を行うときに、最大限、重要かつ価値あるものとしなければなりません。また、それは大使であるあなたの責任になります。 繰り返して申し上げますが、大使としての責任はその連鎖の一部にすぎないということです。大使としては自分がスターであるなどと考えることはまったくできません。主役はあくまでもメキシコと日本の関係です。そのために大使は両国関係をさらに強化し、良好にし、さらに両国を近づけるためにこの国に駐在しているということです。 質問:外交関係樹立135周年を祝う今年、大使館が外務省と協力して計画している特別なイベントはありますか? プリーア大使:はい、このご質問はいいですね!確かに、さまざまな出来事が渦巻いている中、メキシコにとってひときわ注目を集めるイベントが開催されています。 それは東京国立博物館での特別展「古代メキシコ:マヤ、アステカ、テオティワカン」展です。これは、これまで世界中でこの規模で開催された展示会の中で最大かつ最も包括的な展示会の1つです。これはメキシコが開催する世界最大の展覧会とも言えます。東京では6月16日から展覧会が始まり、10月には九州の九州国立博物館に移動して展覧会を開催し、その後、大阪の国立国際美術館で展覧会を開催いたします。 この展覧会の重要性を申し上げれば、日本中を巡回することによって、開催される多くの博物館・美術館への来館者があるということです。それによってメキシコの歴史を振り返り、また将来を見据えることになり、記念すべきことを象徴していくこととなります。 この展覧会では陶磁器、彫刻、宝飾品など約140点の所蔵品を展示いたします。…

豊かな声量と美声のバリトン、村田孝高がマクベスを歌う!

豊かな声量と美声のバリトン、村田孝高がマクベスを歌う!

シェイクスピア原作、ジュゼッペ・ヴェルディ作曲 オペラ「マクベス」上演のお知らせ 公演日: 8月26日(土) 場所: 新宿文化センター 大ホール 〒160-0022 東京都新宿区新宿6-14-1  電話:03-3350-1141 指揮: 米津俊広演出: 園江治キャスト: 合唱: 新宿オペラ合唱団演奏: 新宿オペラ管弦楽団主催: 新宿区民オペラ後援: 新宿新聞社 チケット代金: 5000円(全席自由) チケット予約: 村田孝高後援会 FAX :0557-68-1180…