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久々の開催は大盛況第18回アラブチャリティバザー六本木・泉ガーデンギャラリーで開催

本場のアラブの文化に触れる身近な機会として、多くの人々に愛されている「アラブ大使夫人会(the Society of Wives of Arab Ambassadors in Japan, SWAAJ)バザーが七年ぶりに開催された。 コロナ禍で中止が相次いだが、今回は高円宮妃久子殿下ご臨席の下、華やかな開会となった。オープニングセレモニーにはアラブ諸国の大使夫妻を始め、林芳正外務大臣夫人、河野太郎デジタル大臣夫人らも出席し、エジプト、パレスチナ、チュニジアなどの舞踊、音楽等のエンターテインメントも披露された。 各国大使館はそれぞれに個性豊かなブースを展開した。アラブ諸国の美しい工芸品、可愛らしくデザインされたグッズ、アラブの美術館グッズ、甘いデーツを使ったお菓子や各国大使館のシェフが調理した本場の食事も提供された。 ショッピングも楽しめるほか、アラブ書道、ヘナの体験もできた。特筆すべきことは、アラブの本格的なテントが設定されていたことではないか。珍しいテントも出て、日本人参加者はその中でゆっくりとミントティーを飲み、あまりデーツをいただいてくつろぐことができた。 今回のバザーは、モハメッド・エル―ミ駐日チュニジア特命全権大使のフダ夫人が陣頭指揮に当たった。フダ夫人はこの度で二度目の駐在となる日本通。日本人の好みに合わせた繊細なアレンジがなされ、素晴らしいアラブ大使夫人会設立25周年を記念したイベントとなった。 このバザーの収益金の一部は、アラブ諸国と日本の指定団体に寄付される。 詳細・お問い合わせは以下へお問い合わせください: 駐日パレスチナ常駐代表部TEL:03-5215-8700E-Mail:embsec2@palst-jp.com チュニジア共和国大使館TEL : 03-3511-6622E-Mail : tourcom@tunisia.or.jp…

一般社団法人アジア婦人友好会 第45回 アジアの祭典・チャリティーバザー開催

一般社団法人アジア婦人友好会は、日本はアジア諸国の人々と手を取り合って平和と繁栄を図って行くことが大切という考えを持って1968年、三木睦子氏によって創設された。 以来、アジア・大洋州の地域のメンバー国大使館と力を合わせ、文化交流など様々な行事を通じて、メンバー国間の相互理解と親善に努めている。その一環として、アジア・大洋州地域の子供・女性のための福祉・教育の向上を支援し、またメンバー国において自然災害が発生した際には、お見舞金を届けるなどの活動を実施している。 その中でも「アジアの祭典・チャリティーバザー」は、大勢の人々のサポートと心遣いによって毎年開催され、その収益は、全てバザー参加国の子供・女性の福祉、教育支援、災害援助のために使われている。 コロナ禍にあって、しばらく中止を余儀なくされた「アジアの祭典・チャリティーバザー」だが、今年はリアル開催される。 今年の大使館側代表は、ヌニン・ワフユニアンティ・アフマディ インドネシア大使夫人、副代表は百恵・フリッツ ミクロネシア大使夫人。 大使館のブース、日本ブースは高知県、支援団体、NPO、出店等のブースが多数出るバザーは国際色豊かでとても楽しく、毎年大勢の人々が集まりショッピングを楽しむ。 日時:2023年 5月10日(水曜日) 午前の部:10:00~11:30 午後の部:12:00~13:30(二部制) 会場:明治記念館 住所:東京都港区元赤坂 2−2−23 入場券:1枚 2000円  (入場券は完売いたしました) ラッフル券:1枚 500円(豪華な賞品が当たるラッフル券のご購入をお願い致します) *会場の消防法による収容人数制限のため、二部制となっています。  入場券販売に制限あるため、ご希望に添えない場合は、その対策として、ラッフル券の購入、会の趣旨に賛同された方々からの寄付による協力を受け付けております。 *一般社団法人アジア友好婦人会に連絡し、チケット購入・寄付の申し込みは下記までご連絡いただきます様お願いいたします。 連絡先の電話番号:070-3865-1226 一般社団法人アジア婦人友好会:ウェブサイトはこちら

ヨルダン、ラーニア王妃 東京国立近代美術館70周年記念展「重要文化財の秘密」をご鑑賞

東京都千代田区にある東京国立近代美術館は、日本初の国立美術館として1952年に開館して以来、日本の近現代美術を中心としたコレクション、保存、調査研究と質の高い展覧会の開催をし続けている。 現在は開館70周年を記念して企画展「重要文化財の秘密」展が開催されている。この展覧会を、来日中であったヨルダンのラーニア王妃がタイトなスケジュールの中でご訪問なさってご鑑賞なさった。 ラーニア王妃は常に日本の芸術に深い感謝を抱いていらっしゃるという。この来日に際しても東京国立近代美術館を訪問なさることを楽しみにしていらしたのではないか。 「問題作が傑作になるまで」と言うサブタイトルを持つこの展覧会は、明治以降の絵画・彫刻・工芸の重要文化財68点のうち51点が展示されるという豪華な内容となっている。(展示替えあり)その中には、現在は重要文化財に指定されている傑作であっても、発表時には新しい表現を打ち立てた「問題作」として扱われていた作品も多い。重要文化財に指定された作品は、保護の観点から貸出し、公開が限定されるが、この展覧会では非常に多くの作品群を一気に観賞できる貴重な機会ともなっている。 ラーニア王妃は、そうした美術品が持つ歴史、美術史の秘密も事前にご存知だったとも思える。東京国立近代美術館については、日本の豊かな歴史を探求する素晴らしい場所であり、過去と独自の文化的アイデンティティに対する日本人の敬意を反映しているという公式メッセージも残していらっしゃる。 ラーニア王妃は、川合玉堂が描いた《行く春》、原田直次郎による《騎龍観音》の前でも足を止められご鑑賞なさった。 また、ヨルダンと言うお国柄もあってか、鷹の彫金作品もご鑑賞なさった。所蔵作品展「MOMATコレクション」では、太田聴雨の《星をみる女性》に興味を抱かれたようだ。 東京国立近代美術館の所蔵品、企画展は多くの海外の王族、政府関係者をも魅了し続けている。日本を訪れる外国人旅行者にとっても日本の美術を鑑賞し、理解するには最適の場所だ。 特筆すべきはそれぞれの作品に添えられている英語の解説の質の高さではないだろうか。日本美術のもつ独特の世界観、情緒を正確に伝える端的な英語の表現は素晴らしい。英語を学んでいる学生、通訳·翻訳業を目指す人々にも、日本美術を語る上でのいい教材になると思う。 現在開催中の「重要文化財の秘密」展は5月14日まで開催され、5月9日からは菱田春草の《黒き猫》も展示される。ぜひとも東京国立近代美術館を訪れ、企画展と所蔵作品展を合わせてじっくりと鑑賞していただきたい。 東京国立近代美術館:公式ウェブサイト

セント・パトリックス・デーを祝って アイルランド大使館 ナショナルデー

駐日アイルランド大使館は、コロナ禍によって中止となっていたアイルランドのナショナルデー「セント・パトリックス・デー」を祝うレセプションを2019年以来、4年ぶりに対面で開催した。 3月17日のセント・パトリックス・デーはアイルランドにキリスト教を伝えた聖人セント・パトリックの命日であり、アイルランド共和国の祝祭日となっている。また、世界中でアイルランドにルーツを持つ人々、友人など、世界約7000万人がこの日を祝うという。 日本でも、アイルランドをより日本に知ってもらおうという意向の下、1992年から各地でイベントが開催されている。今年度は対面でのイベントが再開されることになり、札幌、横浜、松江、熊本など、日本国内で20以上のパレード、イベントが開催され、約20か所でグリーンのライトアップが行われている。 こうしたイベント、パレードの実現は日本にあるアイリッシュコミュニティと日本のパートナーがリードしてきた。この日にむけて、地道な努力を続けてきた人々に、昨年着任したデミアン・コールアイルランド大使から丁寧なお礼が述べられた。 今年度のセント・パトリックス・デーのプログラムの一環としては、アイルランド政府よりジャック・チェンバース交通省 国際・道路交通・物流担当大臣 兼 環境・気候・通信省 郵政政策担当大臣が来日し、このレセプションにも参加した。 チェンバース国務大臣は、コロナ禍を経て、こうして日本の関係者、友人らと集い、アイルランドのナショナルデーを祝うことができた喜びを述べた。続いて2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会では、アイルランド出身の選手がの大活躍したこと、日本とのはスポーツ交流がも盛んになっていることを述べただ。また、ATATools、Fexco、Kitman Labs, Tirlanと言ったアイルランド企業も日本に進出しており、ますます経済面での関係が強化されていることについても述べられた言及した。 このレセプションでも、芸術大国らしいプログラムがコール大使の計らいで準備された。美しいアイルランドの音楽がアイリッシュハープを交えたアンサンブルで演奏され、アイリッシュダンスも披露された。 アイルランドはオスカー・ワイルド、ジェイムズ・ジョイス、ジョージ・バーナード・ショー、サミュエル・ベケット等の作家、ボブ・ゲルドフ、Bono(U2)、エンヤなどに代表されるミュージシャン、コリン・ファレルなどの俳優、フルートのサー・ジェームズ・ゴールウェイ等のクラシック音楽家を大勢生み出している芸術大国でもある。 アイリッシュハープとのアンサンブルによる美しいアイリッシュミュージックが奏でられ、アイリッシュダンスも披露された。日本でもとても有名なアイリッシュダンスの起源は16世紀に遡る。 日本にも愛好家が多いアイリッシュダンスの実演に会場は多いに沸いた。素晴らしい踊りを披露したアイリッシュ・ダンサーたちとは、自民党の細田博之衆議院議長、公明党の岡本光成衆議院議員らも並んで記念撮影をした。 音楽、ダンス、日本ではなかなか食べられない本場アイルランドのおいしい料理、本国直輸入の伝統的なチョコレート、ビスケットなど、沢山のアイルランドからの「おもてなし」の心がこもったレセプションであった。招待客はいつまでも多くの人々との対話と極上のギネスビールを楽しんだ。 来年もまたこうして集い、セント・パトリックス・デーを祝い、アイルランドの芸術、文化を楽しむひと時がかなうことを誰もが願い、今年のナショナルデーレセプションを終えた。 【関連記事】 アイルランド大使館(Embassy of Ireland in Japan) ウェブサイト:https://www.dfa.ie/japan/ Twitter: @IrishEmbJapan |…

セルビアの歌姫 イェレナ・コンチャル来日「カルメン」のアリアで聴衆を圧倒

セルビアの首都ベオグラードの北に位置するノヴィ・サドはヴォイヴォディナ州の州都であり、セルビア第二の規模を誇る経済と文化の中心地でもある。ドナウ川沿いにあるノヴ・サドの市街には今もなおかつてのオーストリア・ハンガリー帝国時代のたたずまいが残り、また、文化的にもその影響は色濃い。 ノヴィ・サドにはセルビアで最も長い歴史を誇るセルビア国立劇場がある。その劇場においては年間200回近いオペラ、バレエ、演劇が上演されており、セルビアの舞台芸術の中心とも言える。そうした文化都市であることもあり、ノヴィ・サドは2021、2022年の欧州文化首都に選出され、一年間に亘って多くの文化行事も開催された。 この度、セルビア国立劇場で主席ソリスト(メゾ・ソプラノ)を務めるイェレナ・コンチャルが来日し、コンサートを行った。セルビア大使館でもアレクサンドラ・コヴァッチュ大使による女性の社会での活躍を象徴する「女性のためのコンサート」を企画、開催された。このコンサートにはゲストとして日本に駐在する女性大使の多くが出席している。 イェレナ・コンチャルはノヴィ・サド出身、ベオグラード国立大学で声楽を学び、学生時代からそのキャリアをスタートさせた。才能と華やかな美声に恵まれた美貌のオペラ歌手だ。 大使館のステージにはピンクと黒のドレス姿で登場したが、そのすらりとした立ち姿だけでも華がある。その声は華やかでありながら、かつて東ヨーロッパと呼ばれた地域出身のオペラ歌手らしく、ふとしたところに影と深みがある。よくオペラ歌手の声はアルプスを越えると違ってくると言われるが、コンチャルにもそうした陰影を秘めた魅力が備わっている。 聴衆を前にコンチャルはセルビアの歌、日本の歌を披露し、ハイライトにはオペラ「カルメン」から「ハバネラ」と「セギディーリャ」をうたった。コンチャルはまるで男性から男性に渡り歩くジプシーの女カルメンが乗り移ったかのように顔の表情を変え、自在に声を操るようにこの難しいアリアを歌った。素晴らしいカルメンを聴衆は堪能することができた。 イェレナ・コンチャルはまだ若い。きっと近い将来、よりその芸術に磨きをかけ、セルビア以外の国々のオペラハウスにも招聘され、世界を舞台に活躍することだろう。 ぜひともまた日本にも来てほしい。できれば今度はヴェルディのオペラ「イルトルバトーレ」に出てくるジプシー女「アズチェーナ」を演じてほしい。そんな余韻と次回への期待をのこしたコンサートだった。 イェレナ・コンチャル(Jelena Končar)メゾソプラノ セルビア第二の都市ノヴィサドにあるセルビア国立劇場(Serbian National Theatre)のソリスト(メゾソプラノ)。ラドミラ・バコチェヴィッチの指導の下、ベオグラード芸術大学音楽学部卒業。在学中からアニータ・メゼトヴァ奨学金やビセルカ・ツヴェイッチ奨学金、CEE Musictheater (ウイーン)奨学金を受け、数々の国内外のコンクールにて上位入賞。 彼女のオペラ歌手としてのキャリアは若くして始まり(学生時代から)、カルメン、アイーダ、スペードの女王、ホフマン物語、蝶々夫人、ナブッコ、リゴレット、オルレアンの少女など、数多くの有名なオペラに出演。 ベオグラードの国立劇場、ベオグラードのマドレ二アヌム劇場(ゼムン)、スロベニアの国立マリボール劇場(リュブリヤーナ)、クロアチア国立劇場(ザグレブ)、マケドニア国立劇場(スコピエ)でも頻繁に出演。ベオグラードフィルハーモニー管弦楽団、セルビアラジオテレビ(RTS)管弦楽団、聖ジョージ弦楽合奏団、セルビア軍隊管弦楽団などとの協演も数多く行っている。 【関連記事】